子供が脱水症状!見分け方や対処法、病院へ行く目安は?

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担... 監修記事一覧へ

暑い季節や病気にかかったときに、気になるのが子供の脱水症状。特に子供は大人よりも汗をかきやすく、「気が付いたら脱水症状になっていた」ということがあります。そこで今回は、子供の脱水症状の見分け方や対処法、病院に行く目安などをご紹介します。

子供の脱水症状の原因は?

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子供が脱水症状を起こす原因としては、以下の2つが考えられます。

体内に取り入れる水分が減る

脱水症状は、病気による嘔吐や呼吸困難という症状から、水分が摂りにくいときに起こりやすくなります。

また、夢中で遊んでいるときなど、なにかに熱中しているときに水分補給を忘れてしまい、体内の水分量が減ってしまったときにも起こります。

体内から水分を大量に失う

たくさん汗をかいて発熱や、嘔吐、下痢などで、体から水分が大量に失われるときにも脱水症状が起こります。特に真夏などで室内の温度が高いときには、脱水症状が起こりやすい傾向があります。

子供の脱水症状の見分け方は?

チェックリスト

子供の脱水症状には段階があり、症状の重さによって軽度・中等度・重度に分けられます。それぞれの段階で見られる症状も異なるので、見分けるときは下記のようなポイントに注意をしましょう。

軽度の脱水症状

● 唇が乾燥する
● おしっこの量が少なくなる
● 脈拍が少し早くなる

中等度の脱水症状

● 落ち着きがなくなる
● 脈が速く、弱くなる
● 唇がかなり乾燥する
● 皮膚の色が浅黒くなる
● 手足がひんやりする
● 爪を押して、色が戻るのに2秒以上かかる
● 顔色が悪い
● 涙、汗が出ない

重度の脱水症状

● ぐったりとしている
● 唇がカラカラに乾燥する
● 呼吸が深く、早くなる
● 皮膚に弾力がなくなる(特にお腹の皮膚)
● 爪を押して、色が戻るのに3秒以上かかる

子供の脱水症状としてまず見分けやすいのが、唇の乾燥です。唇が乾燥しているときは脱水症状を疑い、対処するようにしましょう。

それに加えて、脈が弱い、呼吸が速い、肌に弾力がないなどの症状が見られると、中度~重度の脱水症状を引き起こしている可能性があります。

子供の脱水症状の対処法は?幼児で嘔吐や熱があるときは?

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それでは、子供が脱水症状を起こしてしまったらどのように対処していけばよいのでしょうか。ここでは状況別の対処法をご紹介します。

まずは水分補給

脱水症状の疑いがあるときは、すぐに水分を与えてください。白湯や麦茶などのノンカフェインで子供が飲みやすいもの、または電解質や糖質を含む、経口補水液(OS-1など)を摂取させるのが理想です。

経口補水液は薬局やスーパーマーケットでも、処方箋無しで購入することができます。一般的に与える量は、子供の体重1kgに対して、1日およそ100~165ml(※1)。パッケージに記載されている摂取目安量を確認してから与えるようにしましょう。

また、塩分量が非常に低く、糖分や消化管を刺激する成分が多く含まれる、真水や市販のジュース、清涼飲料水は、脱水症状の治療には適していません。ただし、子供が経口補水液を飲めない場合は、ポカリスエットなどの清涼飲料水を代用してもいいでしょう。

嘔吐があるとき

子供の嘔吐が続いているときは、30分~1時間は何も飲ませず様子を見ましょう。落ち着いてきたら、白湯や麦茶、経口補水液を少しずつ飲ませます。

さらに症状が落ち着き、水分が摂れるようになってきたら、出汁の薄いスープや、味噌汁、野菜のスープ、バナナ、トースト、おかゆといった刺激の少ない食べ物を食べてもよいでしょう。

発熱しているとき

熱が続いている場合も、汗をかいて脱水症状を起こしやすくなります。子供は大人より体内の水分が蒸発しやすいので、こまめに水分を摂らせてあげてください。

最初は、10分おきに少量ずつを目安に水分補給を行います。

室温や湿度、寝具などに気を遣い、子供がゆっくり休める環境を作ってあげることも大切です。

子供の脱水症状で病院に行く目安は?

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下記のような症状が見られる場合は、すみやかに病院を受診しましょう。

● 嘔吐を繰り返し、水分を与えても吐いてしまう
● 水分を摂ろうとしない、飲み込めない
● ぐったりしている
● 尿の出が悪い

この他に、唇の乾きや手足の冷たさなど、中・重度の症状が見られる場合も要注意です。すぐに病院に行きましょう。

ひどい脱水症状がある場合、病院で点滴による水分補給などの治療が行われる場合があります。

子供の脱水症状を防ぐには、こまめな水分補給を

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子供は体内を占める水分量が大人に比べて多く、脱水症状にもかかりやすいものです。そのうえ子供は、脱水症状になっていることに自分ではなかなか気がつきません。

気温の高い日や発熱・下痢・嘔吐などの症状があるときは、特に唇の乾燥や脈、皮膚の様子などに注意して、こまめに水分補給をさせるようにしてくださいね。

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