子供の熱中症の症状は?熱や頭痛があるの?対策と治療法は?

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担... 監修記事一覧へ

天気が良い日は、子供を外で思いきり遊ばせてあげたいですよね。しかし、パパやママにとって心配なのが「熱中症」。重症化してしまうと命に関わる危険性もあるので、熱中症にならないよう予防したり、初期症状の段階で適切な対処をしたりすることが大切です。今回は、子供の熱中症について、代表的な症状や対策、治療法をご説明します。

熱中症とは?子供はかかりやすい?

夏 空 木 雲 太陽

熱中症とは、高温下で起こる体調不良の症状の総称で、同じ気温であっても湿度が高い、風があたらないといった場合に危険度が増します。屋外の気温が高いときに限らず、屋内の風通しが悪い、室温が上がっているといったときにも熱中症に気をつける必要があります。

子供の場合、太陽が照りつけるなか長時間外で遊んだり、激しく動き回ったりすることで、体内の水分や塩分が一気に失われると、熱中症にかかる恐れがあります。

大人と違って、意識的に水分補給しながら遊ぶことが難しいということもあり、脱水症状を起こしやすいので、パパやママが注意して様子を見てあげることが大切です。

また、「少しの時間だから」と窓を閉めきった車内で子供を待たせておいたりすると、熱中症を起こしてしまう可能性があるので、絶対に避けましょう。

子供の熱中症の症状は?熱や頭痛に注意!

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かつては、熱失神・熱痙攣・熱疲労・熱射病といった表現がされていたこともあった熱中症。現在では、日本救急医学会が重症度に応じて、Ⅰ度・Ⅱ度・Ⅲ度の3つに分類しています(※1,2)。

重症度Ⅰ度(軽度の熱中症)

重症度Ⅰ度は、ママやパパによる対処が可能な状態です。軽度の熱中症の場合、以下のような症状があらわれます。

症状

・気分が悪くなる
・めまいや立ちくらみ
・生あくびが出る
・手足がしびれる
・顔色が悪くなる

重症度Ⅱ度(中程度の熱中症)

重症度Ⅱ度になると、すみやかに病院で診察を受ける必要があります。

症状

・頭痛
・吐き気や嘔吐
・体にうまく力が入らない
・だるさを感じる
・38度前後の発熱
・筋肉の痛みがある(手足が痛くなる)

重症度Ⅲ度(重度の熱中症)

重症度Ⅲ度の症状が見られる場合、採血の結果や医師の判断によりますが、入院治療が必要になることもあります。以下のような症状があらわれた場合はかなり重い熱中症に陥っている可能性が高いので、すみやかに病院へ連れて行く必要があります。

症状

・顔が赤い
・39度以上の発熱
・体が痙攣する
・意識が朦朧としている
・全身が熱を持っている

子供の熱中症の治療法は?

熱中症 熱 看病

子供が熱中症にかかっている恐れがある場合、重症度に応じて次のような処置・治療をする必要があります(※1,2)。

重症度Ⅰ度(軽度の熱中症)

子供を涼しい場所に移動させ、洋服のボタンやファスナーをゆるめてあげましょう。頭よりも少しだけ足の位置が高くなるように寝かせてあげると、楽になります。

冷やしたものではなく、常温の経口補水液などの水分を少しずつ飲ませます。症状が落ち着いてきたら、そのまましばらく休ませてあげてください。

めまいや手足のしびれなどが改善されないようであれば、病院に連れて行きましょう。

重症度Ⅱ度(中程度の熱中症)

基本的な応急処置は、重症度Ⅰ度のときと同じです。クーラーや扇風機の風をあてながら涼しい場所で横にして休ませ、経口補水液などの水分を飲ませましょう。

重症度Ⅱ度で本人が頭痛や吐き気を訴える場合、できるだけ早めに病院を受診する必要があります。

重症度Ⅲ度(重度の熱中症)

体の痙攣や発熱が現れたら、冷やしたタオルや冷水などですぐに体温を下げましょう。うちわなどであおいだり、クーラーの効いている部屋で冷風に当ててあげるのも一つの方法です。

重症度Ⅲ度の熱中症の場合、命に関わる危険性もあるので、迷わず病院へ連れて行き、治療を受けましょう。

子供の熱中症対策!予防に効く飲み物は?

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熱中症は、水分とともに、ナトリウムなどの電解質が失われます。そのため、熱中症を予防するためには、塩分と水分の両方を適度に含んだ「OS-1(オーエスワン)」などの「経口補水液」をこまめに飲ませましょう。

また、梅昆布茶や味噌汁にもミネラルや塩分が豊富に含まれているため、熱中症の予防に効果があるとされています(※1)。

子供が屋外で遊んだり運動したりするときに、スポーツドリンクを持たせるママも多いかもしれませんが、スポーツドリンクは塩分量が少なく、糖分が多いので、経口補水液と比べると熱中症予防の効果は小さくなります。

夏場は特に汗をかきやすく、脱水症状を生じやすいですが、子供は遊びやスポーツに夢中になると水分補給を忘れてしまいがちなので、経口補水液を決まった時間に飲むよう、習慣づけさせると良いですね。

子供の熱中症は水分補給で予防しましょう

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暑い季節がやってくると、「熱中症」の名前を耳にする機会が増えます。「よくある病気」と甘く考えず、重症化すると命を落とす恐れもあるということを、パパやママがしっかりと認識しておきましょう。

めまいや疲労感、吐き気、頭痛など、少しでも熱中症を疑う症状を子供が訴えたときは、すぐに涼しいところで安静にさせ、水分補給することが基本です。症状の程度によっては病院で診察を受けてくださいね。

屋外でも室内でも、子供の様子にはできるかぎり気を配り、こまめに水分補給させながら、お出かけやスポーツの時間を楽しみましょう。

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