妊婦さんが悩まされることが多い「つわり」。ほとんど食事ができない状態でも、なぜかトマトだけは食べられるという妊婦さんもいます。
今回は、つわり中のトマトについて、妊婦さんに人気の理由や食べるときの注意点をご紹介します。
つわり中のトマトはなぜ食べやすい?
つわりとトマトの関係については、科学的にまだ解明されていません。
しかし、つわり中に
「無性にトマトが食べたくなった」
「トマトだけは食べられた」
「とにかくミニトマトを食べていた」
と、なぜかトマトだけは食べられるという妊婦さんの声がよく聞かれます。
トマトは水分が豊富でのどごしが良く、ほどよい酸味があるため、つわりの気持ち悪さがあっても食べやすいのかもしれません。
一方で、好きだったのに食べられなくなることや、もともと好きではないこともあります。妊婦さんの好みや様子を見て参考にしてくださいね。
妊婦は1日にどれくらいトマトを食べていい?

妊娠中のトマトの摂取量について、1日何グラムまで食べてもいいという決まりはありません。また、つわり中だからといって摂取量を増減する必要もありません。
トマトは、リコピンやビタミンC、βカロテンといった栄養を多く含み、妊娠中は積極的に摂りたい食材です(※1)。ただし、トマトは体を冷やす働きがあるため、食べ過ぎには気をつけましょう。
つわりがひどく、固形物が食べにくい場合はトマトジュースもおすすめですよ。トマトの栄養がそのまま凝縮されていて、代表的な栄養成分であるリコピンも効果的に摂取できます。
トマトジュースには塩が加えられているものがあるので、塩分を摂りすぎないよう、できる限り無塩タイプのものを選んで購入しましょう。
妊婦が生でトマトを食べるときの注意点は?

妊娠中にトマトを生で食べるときには、下記の点に注意しましょう。
しっかり洗う
生のトマトを食べるときは、土などの汚れをしっかり洗い落とすことが大切です。
土の中には、妊娠中に気をつけたい「トキソプラズマ」が潜んでいることもあります。感染の可能性は極めて低いですが、汚れを落とす意味でもしっかり洗いましょう。
塩やドレッシングはかけすぎない
トマトに塩やドレッシングをかけて食べるときは、その量に注意してあげましょう。
調味料は少量だけ使うように心がけたり、酢やノンオイルドレッシングなど塩分や脂肪分を抑えられるもので代用したりするといいですね。
トマトレシピをご紹介!
具だくさんミネストローネパスタ

トマトをスープやパスタ、煮込み料理の材料として使うと、体も冷えず消化も良いのでおすすめ。
ここから、妊婦さんに人気の「具だくさんミネストローネパスタ」の作り方をご紹介します。
妊婦さんが比較的食べられる状態なら、ぜひ作ってあげてくださいね。
材料(2人分)と作り方 |
スパゲッティ(1.4㎜)…160g |
グリーンアスパラガス…80g(4本) |
ツナ水煮缶(オイル・食塩不使用)…140g(2缶) |
玉ねぎ…80g(1/2個) |
カットトマト缶…400g(1缶) |
パプリカ(赤・黄)…各1/4個(計80g) |
オリーブオイル…大さじ2 |
しょうゆ…小さじ1 |
塩小さじ…1/2 |
こしょう…少々 |
粉チーズ…小さじ2 |
1. 材料を切る
野菜はすべて1cm角に切る。
2. 鍋にすべての材料を入れる
鍋にオリーブオイル大さじ1を中火で熱し、玉ねぎを入れる。玉ねぎにつやが出てきたらトマト缶、水400ml(分量外)、グリーンアスパラガス、パプリカを加える。
煮立ったらスパゲッティを半分に折って加える。
3. 味を整える
時々混ぜながらスパゲッティに火が通るまで煮る。ツナを缶汁ごと加えて、ひと煮立ちしたら火を止める。
しょうゆ小さじ1、塩小さじ1/2、こしょう少々、オリーオイル大さじ1を混ぜる。皿に盛り、粉チーズを振る。
つわり中は無理せず食べられるものを作ってあげよう
つわり中の妊婦さんは「しっかり食べないと…」と考えて気が滅入りがち。でも、まずは食べられるものを食べられるだけで構いません。
同じものばかりで飽きてしまいそうな場合は、今回のレシピを参考に作ってあげてくださいね。