溶連菌・インフルエンザが流行中!2回かかる可能性も

寒さが厳しくなり、体調を崩しやすく感染症にかかりやすい時期です。特に「インフルエンザ」と「溶連菌」は引き続き感染者数が多い状態のため、十分な注意が必要です(※1)。

今回は、これらの感染症の症状と予防法について説明します。

インフルエンザ

赤ちゃん ロタウイルス 24190610

1シーズンに2回かかることはある?

今年はインフルエンザが流行し始める時期が早く、既に感染したという赤ちゃんも多いかもしれません。1シーズンで2回かからないと思われがちですが、油断は大敵です。

よく耳にする「A型」「B型」とひとくちに言っても、それぞれの型の中にさらに数種類もの型が存在します。別の種類のA型が同時に流行している場合は、1シーズンでA型に2回かかる可能性も(※2)。

1回もかかっていない場合でも、早期発見のため改めて症状を把握しておきましょう。

症状

● 38度以上の高熱
● 頭痛
●関節痛、筋肉痛
●全身のだるさ
●咳・鼻水

症状に加えて赤ちゃんが急に不機嫌になる・ミルクを飲む量が少なくなる・泣き声が弱くなるなどの様子がみられた場合は、インフルエンザの可能性が考えられます。

子どもの場合、中耳炎や脳症を合併することもあります。けいれんを起こした・嘔吐を繰り返すなどの症状があれば「インフルエンザ脳症」を発症している可能性があるので、夜間でもすぐに救急病院を受診しましょう(※3.4)。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)

小児科 病院 赤ちゃん 日本人 診察 聴診

今季の特徴は?

昨年から流行している溶連菌。現在は一時期のピークと比べて減少していますが、例年のと比べると多い傾向です(※1)。2回かかった例も多くみられるため、こちらも引き続き注意しましょう。

症状

● 突然の発熱
● 全身のだるさ
● 喉の痛み・腫れ
●嘔吐

これらの症状のほかに、舌の表面にイチゴのようなぶつぶつができる「イチゴ舌」や、体に淡い紅斑が出現することもあります(※5)。

3歳以下が感染した場合、上記のような典型的な症状が現れにくく、小児科で検査するまでは溶連菌感染症だとわからないケースが多いです。

手洗い、消毒を徹底して予防しましょう

手洗い 洗面所
これらの感染症の感染経路は、主に咳やくしゃみなどによる飛沫感染と接触感染です。

すでに気をつけているご家庭も多いと思いますが、感染予防のために、手洗いや手指の消毒マスクの適切な使用を家族で改めて徹底しましょう。

手を洗ってもタオルにウイルスや細菌が残ってしまうこともあるので、できればタオルは家族で共用せず、個人用タオルを使うと安心ですよ。便を介した感染を防ぐために、おむつ替え後はすぐ手洗いと消毒をしてくださいね。

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