妊娠中のママは、腰痛やむくみなど体に起こる不調で悩んだり、ホルモンバランスの変化で気持ちが不安定になったりすることがあります。そんなときにおすすめなのが、自宅でできるパパのマッサージ。
お腹が大きくなるにつれてママ自身では手が届きにくいところも増えてくるので、ぜひパパがほぐしてあげてください。
今回は、腰痛、むくみ、頭痛に効果的なマッサージ方法と注意点を紹介します。マッサージは5分もあればしっかりできます。時間がないパパも試してみてくださいね。
妊娠中のマッサージで注意すべきことは?
妊娠中のマッサージは、押す強さや場所など気をつける点がいくつかあります。
子宮収縮を促すツボに注意!
下記2つのツボは子宮の収縮を促すことがあるといわれているので、強い刺激は避けましょう。
「三陰交(さんいんこう)」:足の内くるぶしの頂点から指4本分上がったところにあります
「太衝(たいしょう)」:足の親指と人差し指の骨のつけ根にあります

産婦人科医や鍼灸院の判断で刺激することもありますが、個人で判断して行うのはやめてくださいね。
腹部の圧迫や力の加減に注意!
腹部を強く押すことや、強い力でのマッサージは、妊娠中でなくても体によくありません。ママの体への負担になるので、パパがマッサージする際は力を入れすぎないように気をつけましょう。
自宅でママをマッサージをするときは、直接ママの不調をケアするというよりは、ママの緊張をほぐしてリラックスしてもらうようにするのがポイント。優しく丁寧にほぐしてあげてくださいね。
妊婦さんの不調に効く!
パパができるマッサージ方法
多くの妊婦さんが悩まされる腰痛・むくみ・頭痛。これらに効くマッサージの方法を紹介します。
パパは、マッサージする位置やコツを覚えてから行いましょう。
1. 腰痛に効くマッサージ

1. ママは横になり、楽な側に体を倒す
2. パパはママの背骨の上側を親指で押す
3. 肋骨の下端の延長線上あたりから押し始め、背骨の両脇指2本ぐらい外側を背骨に向かって真下に、ゆっくり押していく
パパの空いている方の手のひらで、ママの腰を包むようにしておくと安心です。また、押すだけではなく優しくさすってあげたり、押しながら少しだけ横にスライドしてあげたりするのも効果的です。
2. むくみに効くマッサージ

1. ママは寝転がって、足を前に出す
2. パパはママの足の下に太ももを入れ、右手で足の指、左手で足首を持つ
3. ママの足首を左右にゆっくり回転させる
4. ある程度ほぐれたら、ママのふくらはぎをやさしくもんだりさすったりして、ほぐしていく
3. 頭痛に効くマッサージ

1. ママの腕を取り、前から後ろへと大きく回す。(ひじをまっすぐ伸ばすと、より効果的)
2. ママの腕がまっすぐ上に上がったとき、パパの反対側の手の親指が肩甲骨の内側に入るように押していく。3〜5回ほど同じの動きをした後、反対の腕も行う。
首から肩、背中を覆っているひし形の筋肉をほぐすようなイメージで行うと良いでしょう。
マッサージでママの心と体を癒やそう
マッサージは思い切り力を込めてしまうことがありますが、妊娠中は何をするにしても「やりすぎ」は禁物。ちょっとした刺激も妊婦さんにとってはストレスになってしまう恐れがあるので、あくまでもスキンシップの一環として、やさしくケアしてあげてくださいね。
日常生活に支障が出るほどの不調や痛みを感じるときは、パパのマッサージでは解決が難しいもの。早めに医師に相談してくださいね。