妊娠から出産までの費用や流れは?これから妊娠を考える人のためのまとめ

この先、子どもを授かったとしたらー。

初めての妊娠では、出産までの流れや、費用がどれくらいかかるのかわからず、不安になるママやパパは多いようです。「大金が必要」と聞いて不安に思う人もいるでしょうが、最近は国や自治体の助成も増え、夫婦の自己負担は少しずつ減少傾向にあるといわれています。そこで今回は、妊娠から出産までの流れと、費用や補助金についてご紹介します。

妊娠から出産までの流れは?

ステップ 流れ

妊娠から出産までの流れは、出産する施設や自治体などによっても異なりますが、おおむね以下の通りです。

妊娠初期(妊娠〜妊娠4ヶ月頃)

妊娠検査薬で陽性反応がでたら、病院や産院を受診します。以降、出産までおよそ4週間から1週間に1回程度の頻度で妊婦健診を受けることになります(※1)。妊娠届出書を自治体の担当窓口に提出し、母子手帳をもらいましょう(※2)。

この時期はつわりがひどい妊婦さんも多く、食事がまったく摂れなかったり、仕事を休んだりする人もいます。

妊娠中期(妊娠5〜7ヶ月頃)

この時期になると安定期に入り、つわりも治ることが多いとされます。お腹に赤ちゃんを抱えながらの生活にも余裕が出てくるため、病院や産院などで、妊娠中の生活で心がけておきたいことや、乳頭マッサージなどの指導が行われます。

母親学級で妊娠中のエクササイズやお産の流れ、呼吸法、赤ちゃんとママのための栄養なども学びます。母親学級には同時期に出産予定日を迎えるママが集まっているので、ママ友を作る機会にもなりますよ。

妊娠後期(妊娠8ヶ月〜)

妊娠後期に入ると、さまざまな出産方法やカンガルーケアといった出産前後のことについて学んだり、出産時に希望することを病院や産院に伝えたりする機会が用意されています。施設によっては、入院時に必要な書類の説明や分娩室での分娩台体験などをさせてくれるところもあるようです。

また、出産準備教室などの名称で、出産の経過と過ごし方や、入院の時期、必要な準備などの説明を病院・産院から受けます。

出産

経過が順調であれば、事前に決めた出産方法によって出産を行います。ママが希望すれば、パパに出産に立ち会ってもらうこともできますよ。

出産後は母子ともにそのまま入院します。ママや赤ちゃんの状態にもよりますが、およそ1週間で退院となることが一般的です。

妊娠から出産までの費用・補助金【妊婦健診編】

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妊娠から出産までの費用は、自治体や地域、選ぶ病院によって大きく異なります。基本的には、なにもなく順調に妊娠が進んだ場合、妊婦健診と分娩・入院に費用がかかります。そこで、まずは妊婦健診についてみていきましょう。

妊婦健診は、健診1回につき6,000円程度の費用がかかります(※3)。しかし、全ての市区町村で、母子手帳の交付時などに14回分以上の無料券や補助券がもらえます(※4)。これを使えば、無料、あるいは費用の一部を自己負担するだけで妊婦健診が受けられます。

ただし、病院や自治体によって自己負担額が異なるので注意してくださいね。血液検査や3Dエコー検査などの任意検査、特別な診察などを受ける場合は別途費用がかかることが多いようです。

補助券などの助成は充実してきましたが、自治体ごとにその内容や助成額は異なります。どのような補助が受けられるのかは自治体の窓口や病院で確認しておきましょう。里帰り出産の場合、他県では補助券が使えず、一時的に自己負担となることもあります。

なお、以下は厚生労働省が適切と判断している妊婦健診の回数と内容です(※1)。

妊婦健診の基本的な回数と内容

妊婦健診の回数

● 妊娠初期~妊娠23週:合計4回(4週間に1回)
● 妊娠24週~妊娠35週:合計6回(2週間に1回)
● 妊娠36週〜出産:合計4回(週1回)
※ 病院の方針によって異なります。

妊婦健診の内容

● 毎回行うもの:体重測定・尿検査・血圧測定・腹囲計測・子宮底長計測、浮腫の有無
● 適宜行うもの:血液検査(全4回が一般的)、超音波検査など

妊娠から出産までの費用・補助金【分娩・入院編】

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次に分娩・入院費用についてみていきましょう。

分娩費用は、基本的にはおよそ50~60万円程度です。ただし、分娩方法によって多少異なります。分娩方法には、大きく分けて、自然分娩、帝王切開、無痛分娩の3つがあります。

自然分娩

自然分娩の場合、分娩・入院費を合わせると50〜60万円ほどが目安となります(※5)。医療機関によっては70万円近くかかる場合もあり、病院によって差があります。

帝王切開

帝王切開の場合は、保険適用前で60~70万円ほどが目安です。保険適用の場合、自己負担額は3割になります(※5)。

無痛分娩

無痛分娩の場合は、自然分娩の費用に加えて10万円ほど必要になることがあります(※5)。ただし、医療機関によって大きな差があります。無痛分娩を希望する人は、産院探しをするときに事前に問い合わせてみましょう。

この基本的な費用の他に、妊娠中にトラブルがあって入院せざるを得なくなった場合や陣痛を誘発する場合、分娩が深夜や休日に行われた場合は、別途費用が必要になることがあります。

しかし、いずれの分娩方法でも、健康保険に加入していれば出産育児一時金として42万円(産科医療補償制度の対象外の出産、または制度に加入していない医療機関での出産の場合は40万8000円)を受け取ることができるので、差額分だけが自己負担となります(※5,6)。

入院費は入院日数にもよりますが、7日間で16万円程度が目安です(※5)。ただし、個室などのオプションを使用すると追加費用がかかることもあります。

病院によって、これらの費用を退院時に支払うところもあれば、前金が必要なところもあります。方針はまちまちなので事前に分娩・入院費の支払い方法を確認しておきましょう。

妊娠から出産までの費用【出生前診断編】

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人によっては、胎児に染色体異常がないかを調べるために、妊娠初期に出生前診断を受けることがあると思います。その場合は、妊婦健診と分娩・入院費用に加えて、出生前診断の費用が必要になります。

出生前診断は健康保険が適用されない自由診療です(※7)。診断内容によって、1~2万円でできるものと、20万円近く必要なものがあります。以下に、代表的な出生前診断を紹介するので参考にしてみてください。

超音波検査

費用は2~5万円ほどが目安です。妊娠11~13週頃に行います(※8)。腟からみる方法と、腹部に当ててみる方法があります。胎児の頸部にむくみがないか、鼻骨が形成されているかなどを検査します。

母体血清マーカーテスト

費用は1~2万円ほどが目安です。妊娠15週以降が実施の目安で、母親の血液から胎児の体で生成されるホルモン、またはタンパク質の濃度を検査します(※8)。

NIPT(新型出生前診断)

費用は20万円前後かかることがあります。妊娠10週以降であれば診断が可能な検査です。母体の血液を採取し、赤ちゃんの染色体異常の有無を検査できます(※8)。

絨毛検査

費用は15万円ほどが目安のようです。妊娠10~14週頃に行います。子宮頚管から採取する方法と、腹膜から採取する方法があり、遺伝子や染色体異常による病気を診断します(※9)。

羊水検査

費用は12~15万円ほどかかるようです。母体の腹部に長い針を刺して羊水を少量ずつ採取し、羊水の成分で胎児の遺伝子構造から健康・成長なども診断します(※9)。妊娠16~18週頃に行うのが目安です。

妊娠から出産までの費用と流れを把握しよう

夫婦 カップル 手 つなぐ

妊娠から出産までの流れや費用は、住んでいる地域や分娩先に選んだ病院・産院などによって、細かい部分が異なってきます。また、住んでいる自治体や自分が所属している会社、パートナーの会社、加入している保険組合などによって、受けられる助成や、補助金の額などが異なるケースもあります。

妊娠したら、出産までに必要なお金や受けられる助成・補助金について事前に自治体や会社の担当窓口などに確認し、把握しておきましょう。

出産準備品も含めると、妊娠から出産までに総額で50~100万円ほどかかります。最近は育児グッズなども手頃な価格で良いものが買えたり、基本的な育児グッズをレンタルすることもできたりするので、色々な制度やサービスを活用し、安心して出産を迎えられるようにしたいですね。

 

最後に、幸せなマタニティライフを送るためにおすすめしたいのが、妊婦さん向けのスマホアプリです。はじめての妊婦さんとパートナーに人気の無料アプリ「ninaru(ニナル)」と「パパninaru」をご紹介します。

妊娠さん向けアプリ:ninaru(二ナル)

妊婦さんの4人に1人、初産に絞ると2人に1人が利用している妊娠アプリ「ninaru(二ナル)」。出産まで毎日届くメッセージや記事で、お腹の中の赤ちゃんの様子やママの体の変化について知ることができます。

アプリを起動すると、出産までの日数や妊娠週数がすぐにわかるので便利。「さがす」機能では妊娠中の疑問を簡単に検索でき、日々の不安や悩みの解消に役立ちます。

妊娠週数に合わせて出産までのスケジュールを見通せて、いつ頃に何をしたらいいのかわかるので、初めての妊娠でも安心ですね。毎日変わる赤ちゃんのイラストもかわいいと人気ですよ。

口コミ

・赤ちゃんの様子がわかって、一緒に頑張ろうと、つらい日々も乗り越えることができました。
・助けてくれる人がおらず、妊娠中は何もわからなくて不安を感じていましたが、このアプリのおかげで安心して出産できました。
・不安なことが解消されたり、新たな情報をもらえたり、しんどいときも励まされるような言葉が多くてよかったです。
・出産後、ママへのメッセージを読んで感動して涙が出ました。

パートナー向けアプリ:パパninaru

妊娠中の妻を支えるパパ専用のアプリ「パパninaru(パパニナル)」。ママ向けの「ninaru(二ナル)」同様、お腹の中の赤ちゃんの成長の様子や、出産までの日数がすぐにわかります。

妊娠中や産後のママの体、ママが気づかってほしいポイントといった情報が届くので、自然とママをサポートできるようになったというパパも多くいますよ。

赤ちゃんが生まれたら、「妊娠モード」から「育児モード」にスイッチ。子育てに役立つ情報も満載です。

口コミ

・この時期はこういうことをしたり、言ったりしてはダメ、こういうことは言ってもいい、などがわかりやすいです。
・妻に言われないと気づけないことを細かくアドバイスしてくれるし、夫発信でコミュニケーションがよく取れて助かりました。
・子供を授かるにあたって知っておいた方がいいことばかりなので、これから子供を迎える男性にはおすすめです。

夫婦で幸せなマタニティライフを。

体に宿った小さな命。期待に胸を膨らませると同時に、わからないこと、不安なことがたくさん出てくるはずです。

そんな妊娠期間を通じて、ninaruは「ママになる」「パパになる」みなさんに寄り添いながらサポートしていきます。

妊活や妊娠を既に考えている方は、ぜひダウンロードしてみて、どんなアプリかを体験してみてください。「妊娠はまだ先かな」と思われている方も、いつかその時が来たら「ninaru」「パパninaru」を思い出してもらえると嬉しいです。

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