生まれてくる赤ちゃんの肌を清潔に保つため、出産準備品として欠かせないのが、ベビーソープ。ですが、種類が多く、何が違うのか、どんなものを選んだらいいのか、わかりませんよね。
そこで今回は、今から知っておきたい赤ちゃんの肌の特徴と、意外と知られていないベビーソープの選び方をご紹介します。助産師の古市菜緒さんのコメントも紹介するので、選び方の参考にしてみてくださいね。
赤ちゃんの肌は刺激に弱い&汚れやすい!

すべすべで潤いに満ちているイメージがある赤ちゃんの肌は、想像以上にデリケート。外的な刺激から守る層や、潤いを保つ層が大人の半分ほどしかなく、バリア機能が未熟なんです。
しかも赤ちゃんは体温調整も苦手なので、大人よりもたくさん汗をかきます。赤ちゃんの体は小さいのに、汗腺の数は大人と同じなので、汗や皮脂で汚れやすい状態になっているんですよ。
さらに、新生児期はおしっこやうんちの回数も多く、おむつ替えを日常的に1日10回以上行うことも。
だから、ベビーソープで汗や皮脂汚れをさっぱりきれいにしてあげた後に、肌トラブル防止のためにも保湿剤でしっかりと潤してあげることが大切なんですよ。
ベビーソープは大きく分けると2種類
ベビーソープには大きく分けて、合成洗剤タイプ(弱酸性やアミノ酸系)とせっけんタイプ(弱アルカリ性)の2種類があります。

この2つは汚れを落とす働きは同じですが、洗浄成分や特徴に以下のような大きな違いがあります。
弱酸性の合成洗剤タイプの成分と特徴
合成洗剤タイプの多くは合成界面活性剤が使われています。
洗浄力がマイルドな一方、汗・皮脂の洗い残しや、ぬるぬる感の原因となる合成界面活性剤を肌に残さないように、すすぎをしっかりとする必要があります。
弱アルカリ性のせっけんタイプの成分と特徴
せっけんタイプはその名の通りせっけんが使われています。
汗や皮脂汚れに対する洗浄力が高く、素早い泡切れで洗浄成分が肌に残りにくいので、赤ちゃんの肌への負担が少なくすみます。

古市さん
赤ちゃんのお風呂デビューに使うボディーソープは、サッと洗えてすすぎ時間が短く、肌への負担も少ないせっけんタイプがおすすめ。ただ、商品によってはツッパリ感が残るものもあるため、肌の潤いを守る成分が配合されたものや、赤ちゃんの肌に合うものを選んであげてくださいね。
ベビーソープを選ぶ時の3つのポイント
ベビーソープを選ぶ時は、以下3つのポイントを押さえておきましょう。
①短い時間でしっかり洗えるもの

「保湿しつつ洗える」「目にしみない」など、「洗うこと」以外のメリットが書かれている商品も多いベビーソープ。
ベビーソープで一番大切なことは汗や皮脂汚れを「しっかり洗える」ことです。洗浄力に注目して商品を選んであげましょう。
また、シャワーなどをかけ続けることは肌への負担になります。沐浴の時には片手で赤ちゃんを支えることも多いため、泡切れが早く、素早くすすげるものがいいですよ。
すすぎの早さは使ってみないとわからないので、先輩ママの意見などを参考にするのもおすすめです。
②刺激を受けやすい合成成分が無添加

ベビーソープは「合成界面活性剤」や「合成香料」「防腐剤」など、肌への刺激になりやすい成分が無添加のものを選びましょう。
しかし、「無添加」といっても、実は表記に決められたルールがなく、これらの成分をどれか一つ含んでいないだけでも「無添加」と表記できてしまうのです。
何の成分が「無添加」とされているのか、商品の成分表などをチェックすることが重要です。
③洗浄成分が肌に残りにくいもの

洗浄成分が肌に残ると、肌トラブルの原因になってしまうことも。デリケートな赤ちゃんの肌を守るためには、洗浄成分が肌に残りにくいものを選ぶことが何よりも大切です。
ベビーソープは「せっけんタイプ」を選ぼう
ベビーソープは、赤ちゃんを迎えるためのマストアイテム。赤ちゃんの肌の特徴を理解した上で、適切なものを選んであげてくださいね。

古市さん
赤ちゃんのすべすべ・つやつや肌を守ってあげるためにも、きれいに汚れを落とせて、肌に優しいベビーソープを用意してあげるのがおすすめですよ。