《パパが単身赴任になったら》子供への影響は?避けるべき年齢はある?

監修専門家 臨床心理士 佐藤 文昭
佐藤 文昭 おやこ心理相談室 室長。カリフォルニア臨床心理大学院臨床心理学研究科 臨床心理学専攻修士課程修了。米国臨床心理学修士(M.A in Clinical Psychology)。精神科病院・心療内科クリニ... 監修記事一覧へ

パパが仕事の都合で転勤となったとき、マイホームを購入したばかりだったり、ママが働いていたりして、パパが単身赴任になることもあります。そんなとき、ママ一人で子育てができるのか、子供にどんな影響があるのかなど、不安なことも出てきますよね。今回は、パパの単身赴任が子供に与える影響や、単身赴任中の子育ての乗り越え方、単身赴任をやめた方がいい年齢についてご説明します。

単身赴任が子供に与える影響は?

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パパが単身赴任になったとき、特にそれまでパパっ子だった子供には、精神面で大きな影響が出るといわれています。下記に、単身赴任が子供に与える影響の例をご紹介します。

情緒不安定になる

今まで一緒に過ごしてきたパパがいなくなることで、急に寂しくなったり不安になったりする子供もいます。まだ言葉が話せない時期であれば、夜泣きがひどくなったり、抱っこを頻繁にせがむようになったりすることも。

一人で育児をするママの不安な気持ちが伝わることも、情緒不安定になる原因の一つです。

ママに反抗的な態度をとる

子供にとって「パパ」という存在は威厳があるもの。家庭の雰囲気やパパの性格にもよりますが、一番頼れる存在であることから、子供にとって良い意味でストッパーの役割となることも多いようです。

そのため、単身赴任によってその存在がいなくなることで、急にママに対して反抗的な態度をとるようになる子供もいます。家庭内だけに留まらず、幼稚園や学校などでトラブルになるケースもあります。

パパとの接し方に戸惑う

パパと別々の生活が続くと、父親という存在がわからなくなり、久しぶりに再会したときに何を話せばいいのか、どう接したらいいのか困惑してしまう子供もいます。その緊張感や戸惑う気持ちになかなか対応できず、なかには「パパと会いたくない」と言い出す子も。

年齢が低い場合は、人見知りならぬ、「パパ見知り」をして、なかなか馴染めないことが続くともいわれています。

ただし、子供の年齢や性格によって、このような影響が全く現れない子供もいます。逆にいくつかの影響が同時に現れる子もいるので、子供のことをよく見てあげることが大切です。

単身赴任中の子育てを乗り越える方法は?

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パパが単身赴任の間、ママ一人で子育てを乗り越えるためには、家族でコミュニケーションを頻繁にとることが大切です。密にコミュニケーションを図ることで、子供の心の負担も軽減することができますよ。

こまめに連絡を取り合う

1日1回、または週に数回、時間を決めて家族で連絡を取るようにしましょう。スマホやパソコンのコミュニケーションツールで、顔を見ながら会話をするのもいいですね。

メールでこまめに子供の写真や動画を送ると、パパも一緒に子供の成長を見守ることができますよ。

定期的にパパが帰省する

週末や連休など時間がとれるときは、パパに帰省してもらいましょう。定期的に家にパパが戻ってくることで、子供も楽しみが増えます。

パパが帰省している間は、思いっきり子供とスキンシップを取ってもらってくださいね。

長期休みは子供が遊びに行く

保育園・幼稚園や小学校が長期休みに入ったら、子供とママでパパの赴任先へ遊びに行くのもおすすめです。パパがどんな場所で仕事をしているのかがわかると、子供もほっとするはずですよ。

子供が大きくなったら、子供だけで泊まりに行くのもいいですね。

パパの話をする

家にパパがいなくても、ママがパパのことを頻繁に口にするように意識しましょう。

パパが単身赴任先で頑張っていること、子供に会いたがっていることをママが伝えることで、遠く離れていても自分のことを思ってくれているんだという安心感が生まれますよ。

単身赴任をやめておいたほうがいい子供の年齢はあるの?

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子供が乳児期にパパが単身赴任になったら…。ママ一人で子育てすることを想像すると、できれば避けたいですよね。実際、パパが単身赴任をやめておいたほうがいい子供の年齢はあるのでしょうか。

パパの単身赴任は、可能であれば小学校低学年までは避けたほうがいいといわれています。乳幼児期にパパが不在というのは、子供の精神的にも、ママの育児負担を考えても、あまり良い状態とはいえません。

小学校高学年頃からは、子供にとっての環境の変化や友人関係などを考えると、パパだけが単身赴任をしたほうがいい場合もあります。小学校高学年であれば子供が自分の意思をきちんと伝えることができるので、直接子供に相談して、どうしたいか聞くのも一つの方法です。

単身赴任は家族の絆を深める機会と捉えよう

パパの単身赴任は、ポジティブな意味で考えると、家族の絆を深める良い機会といえます。パパの単身赴任をきっかけに、以前より家族で過ごす時間を大切にするようになったという家族もいます。

単身赴任を選んだ場合は、親子関係が希薄にならないように、そしてママに負担がかかりすぎないように、夫婦での協力が必要になります。ママ一人で大変なときは、祖父母に協力をお願いしたり、地域のサポートを利用したりしましょう。

子供のことを第一に考えながら、単身赴任になったことを冷静に受け止めて、家族にとってベストな選択をしていけるといいですね。

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