生理を早める薬やピルにはどんなものがあるの?正しい使い方は?

監修医師 産婦人科医 藤東 淳也
藤東 淳也 日本産科婦人科学会専門医、婦人科腫瘍専門医、細胞診専門医、がん治療認定医、日本がん治療認定医機構暫定教育医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医で、現在は藤東クリニック院長... 監修記事一覧へ

大切な予定がある日に生理期間が重なってしまいそうなときは、どうにかして生理をずらしたいですよね。できれば「早めに生理を迎えて、予定のある日を安心して迎えたい」というのが本音だと思います。そこで今回は、生理を早める薬やピルにはどんなものがあるのかや、薬の正しい使い方についてご説明します。

そもそも生理とは?

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生理を早める方法をお伝えする前に、まずは生理がどうして起こるのかを確認しましょう。

生理は「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という2つの女性ホルモンがバランス良く分泌されることによって、定期的にやってきます。

エストロゲンは卵胞の成長と子宮内膜を整える性質があり、プロゲステロンは子宮内膜を厚い状態で維持する作用があります。エストロゲンの分泌量が増えて排卵が促され、排卵後にはプロゲステロンが妊娠しやすい状態を維持するというわけです。

子宮内膜が整えられても妊娠が成立しなければ子宮内膜は必要なくなるため、剥がれ落ちて子宮外へと排出されます。これが生理です。

このように、エストロゲンとプロゲステロンの作用によって生理周期が生み出されています。

生理を早める薬はあるの?ピルを飲む?

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生理周期を決めている2つの女性ホルモンをコントロールできれば、生理をずらすことが可能です。そこで、生理を早めるときに使うのが、経口避妊薬、いわゆる「ピル」です。

ピルには、エストロゲンとプロゲステロンに似た成分が含まれており、服用することで妊娠したときと同じような体の状態を作ることができます。ピルを服用している間は排卵が止まり、妊娠を維持しやすいように子宮内膜が充実した状態になります。

そしてピルの服用を止めると、数日後に生理が起こります。この作用を利用して、ピルを一定期間服用することで、生理を早くしたり、遅くしたりすることができるのです。

生理を早めるピルの種類は?

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経口避妊薬の「ピル」には「低用量ピル」と「中用量ピル」の2種類があります。

低用量ピルより中用量ピルのほうが薬に含まれるホルモン量が多く、ホルモンバランスをコントロールする効果も高いといえます。ただし、中用量ピルは短期間でホルモンバランスを変化させられる一方、頭痛や吐き気などの副作用が強く現れるリスクもあります。

低用量ピルと中用量ピルのどちらを使うべきかは体質によっても異なるので、婦人科の医師に相談したうえで、どちらにするかを決めましょう。短期的な服用で生理を早めるときは、一般的に中用量ピルを使用することが多いようです。

生理を早めるためのピルの服用方法は?

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生理を早めるためにピルを使う場合、服用を始めるタイミングが重要です。生理を早めるには、できれば前の生理が始まった日、遅くとも前の生理が始まってから5日目までには服用を始める必要があります。

そして、早めたい日まで毎日服用を続け、飲むのを止めると、2〜3日後に生理が来る仕組みです。

もしピルの服用をやめて1週間以内に生理が来なければ、うまく早められなかった可能性があります。この場合にはピルの服用を再開することで生理日を遅らせる方法に切り替えることができるかもしれないので、婦人科の医師に相談してくださいね。

また、ピルの服用には頭痛や吐き気といった副作用が伴います。これはホルモンバランスの変化によるものなので、初めて服用した人に現れやすくなります。ちなみに、今回のように一定期間の服用では、避妊効果は期待できないので注意しましょう。

生理を早めるためにピルを使いたいときは婦人科へ

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生理を早めるには、早めの行動を起こすことが大切です。婦人科に行くのをためらっていると、ピルの服用タイミングを逃してしまう可能性があります。

日頃から自分の生理周期を把握して、大切な予定と重なる可能性があるのかどうかを確認しておくと、ピルを使うタイミングを間違えずに済みますよ。心置きなく予定を満喫するためにも、普段から自身の体としっかり向き合っておくようにしましょう。

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