寒暖差が激しく急に気温が上がる日もあるこの時期は、体がまだ暑さに慣れておらず、特に熱中症になりやすいため注意が必要です(※1)。
今年の夏の気温は、平年より高めになりそうです。妊娠中は普段よりも熱中症にかかりやすいため、早めの対策を心がけましょう。
今回は、妊娠中の熱中症対策をご紹介します。
妊娠中は熱中症にかかりやすい?

妊娠中はホルモンバランスの変化や心拍数の上昇により疲れやすくなるため、妊娠していない時に比べて熱中症にかかる危険性が高いといえます。
また妊娠中は基礎体温が高く、妊娠中期以降も体感温度は高い状態が続くため、体内に熱がこもって熱中症にかかりやすくなります。
妊娠中の5つの熱中症対策!

室内でも熱中症にかかることがあるので、次のような方法で予防しましょう。
1. こまめな水分補給をする
妊娠中は代謝が上がり、汗をかきやすくなります。つわりの時期は水分さえ思うように摂れないこともあると思いますが、脱水症状気味だと熱中症になりやすくなってしまうので、意識的に水分補給をしましょう。
2. 水分と塩分をバランスよく補給する
汗を大量にかいたときに水分だけを摂っていると、体内のナトリウム濃度が薄くなって電解質バランスが崩れてしまうため、水分と塩分をバランスよく補給することがポイントです。
3. しっかり休息をとる
疲れが溜まると熱中症にかかりやすくなります。妊娠中はただでさえ疲れやすいので、1日の終わりにゆっくり入浴をする、睡眠をしっかりとるなどを意識して、十分な休息をとるようにしてください。
家事や仕事も、暑い日は体調を優先して、くれぐれも無理をしないようにしましょう。
4. 栄養バランスのとれた食事を心がける
妊娠中は思うように食事が摂れないこともありますが、熱中症予防には栄養のあるものをしっかり食べることが大切です。
特に、たんぱく質、ミネラル、ビタミンといった栄養素は熱中症対策に不可欠なので、少量でもいいので肉や魚、野菜などを食べるように心がけましょう。
つわりや暑さの影響でほとんど何も口にできないという場合は、早めに産婦人科を受診してください。
5. 気温と湿度を調節する
設定温度26〜28℃、湿度50〜60%をキープすると快適な環境になります。エアコンや扇風機を適切に使い、体が冷えすぎないように気をつけてください。
蒸し暑い日は除湿機能を使って湿度を下げるだけでも涼しくなりますよ。
熱中症かも…と思ったら早めの対策を

次のような症状がみられたら、熱中症の可能性があります。
● めまい・立ちくらみ
● 頭痛
● 吐き気・嘔吐
● 筋肉のけいれんやこむら返り
妊娠中は熱中症にかかっていなくても上記の症状が起こりやすく、熱中症かどうか自分で判断するのは難しいもの。
しかし今の時期は熱中症の可能性があることを考えて、こうした症状があらわれたら涼しい場所で水分補給をしてしっかり休みましょう。
休んでも回復しなかったり症状が悪化したりしたときは、かかりつけの産婦人科や近くの病院を受診してください。