生理前に胸の張りを感じる女性は多くいます。ひどいと痛みを伴うという人もいますが、体の中で一体なにが起きているのでしょうか?今回は、生理前に胸の張りが起こる原因や、いつからいつまで続くのか、胸の張りがなくなったときの妊娠の可能性などについてご説明します。
生理前に胸が張る原因は?
生理前に胸が張るのは、「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という2種類の女性ホルモンの分泌量が、同時に増えることが原因です(※1)。
「エストロゲン(卵胞ホルモン)」は排卵前後に多く分泌される女性ホルモンですが、生理前もゆるやかに分泌が続き、女性の乳房のなかにある、「乳管」という部分を発達させます。
一方「プロゲステロン(黄体ホルモン)」は、生理前にぐっと分泌量が増える女性ホルモンです。妊娠に向けた体づくりをする働きがあり、母乳を分泌するための「乳腺」を発達させます。
乳管と乳腺が同時に発達することで、胸が張りや固さを持つようになるのです。
生理前に胸が張るのはいつからいつまで?
生理前に胸の張りが現れる時期には個人差がありますが、エストロゲンは排卵前から分泌が続いていて、プロゲステロンは排卵後に分泌が増え始めるので、早い人なら排卵後すぐ、つまり生理予定日の約2週間前から張りを感じ始めます。
そして生理予定日の1週間ほど前にはプロゲステロンの分泌量がピークを迎えるので、その頃には胸の張りを強く感じるようになります。
その後、生理が始まる少し前には、エストロゲン、プロゲステロンどちらも分泌量が急減し、胸の張りは治まるのが一般的です。
ただし、ホルモンバランスが乱れている、プロゲステロンの分泌量がもともと多い、などという人は、生理が始まっても胸の張りが続く場合があります。必ずいつからいつまでという指標はないので、「だいたい生理前から生理中まで」のように、ざっくり捉えておくと良いでしょう。
生理前と妊娠兆候の胸の張りに違いはある?
妊娠を望んでいる人は「生理前の胸の張りが妊娠兆候ならいいのに…」と考えると思います。胸が張ったときに、これが生理前の現象なのか、それとも妊娠兆候なのか、見分ける術はあるのでしょうか?
結論から言うと、生理前と妊娠初期症状の胸の張り方に明確な違いはありません。胸の張りだけをみても、妊娠しているかどうかを特定するのは難しいのが現状です。
ただ、妊娠すると生理予定日が来てもプロゲステロンが分泌され続けるので、普段と違って生理予定日を過ぎても胸の張りが続き、なかなか生理が来ないという人は、妊娠している可能性も考えられます。
予定日を1週間過ぎても生理が来なかったら、妊娠検査薬で調べてみてください。
胸の張りがなくなると妊娠していない?
胸の張りを妊娠兆候かもしれないと感じていた人にとっては、突然張りがなくなると心配になりますよね。「やっぱり妊娠じゃなかったのか」と落胆してしまうこともあるかと思います。
しかし、胸の張りがなくなったからといって妊娠していないと断言はできません。妊娠初期症状は個人差があり、妊娠したら必ず胸が張るというわけではないからです。
妊娠しているかどうかは、生理予定日の1週間以上あとに、妊娠検査薬で検査をし、病院で妊娠判定をしてもらうまで誰にもわかりません。
生理前になると毎回ハラハラしてしまうという気持ちもわかりますが、胸の張りなどの症状に一喜一憂しすぎず、できるだけ穏やかな気持ちで過ごせるといいですね。
生理前の胸の張りがつらいときは病院へ
生理前の胸の張りは、ほとんどの場合それほど心配いりません。しかし、あまりに痛みが強かったり、張りが続いたりするようなら、乳腺症などの病気を発症している可能性もあります(※1)。胸の張りがつらいときは、我慢しすぎず、一度婦人科を受診しましょう。
病気があれば症状にあわせて治療を行えますし、病気がなくても、ホルモンバランスを整えるために漢方薬などで体質を改善していくことができます。
生理のことや胸のことは、女性同士でもあまり話すことができないかもしれませんが、多くの女性が同じような悩みを抱えています。恥ずかしがらず、医師に相談してみてくださいね。