子育ては、なかなか親の思うようにはいかないもの。特に男の子を育てるママは、自分が子どもの頃の経験をあまり活かせず、「うちの子って育てにくいかも」と感じることもあるようです。
今回は、男の子の子育てについて、育てにくいというのは本当なのか、育てるときのコツや注意点をご紹介します。
男の子は育て方が難しい?育てにくいって本当なの?
昔から男の子というと、女の子に比べて「落ち着きがない」「一つのことに集中すると周りが見えなくなる」「競争することを好む」などといわれることが多く、こういった理由から「男の子は育てにくい」という噂が広がったと考えられます。
しかし最近のいくつかの研究結果によると、子どもの性格や考え方、得意・不得意なことに男女差はほとんどなく、個人差の方が大きいということがわかってきました。
では、男の子のママが子育てが大変と感じることが多いのは、どうしてなのでしょうか。
考えられる主な理由としては、ママにとって男の子は異性であるため、肉体的な違いや成長において知らない部分が多いことがあげられます。
例えば、乳幼児期は性器の洗い方やケア方法、思春期になると声変わりや体の変化といったことです。
また、子どもの性格や考え方、得意・不得意なことに男女差はほぼないとはいえ、女の子に比べて男の子は「甘えん坊」「心が繊細」であると感じたというママは多いようです。
男の子の育て方のコツは?
男の子と女の子で育て方の方法を変える必要はなく、子どもの個性にあった育児をすることが大切ですが、ここでは男の子の育て方のコツとなりそうな方法をいくつかご紹介します。
自主性を尊重し成功体験を積ませる
男の子によってはすぐに甘えてきたり、ちょっとしたことで傷ついて泣いたりすることもあるので、つい甘やかしてしまうこともありますよね。
しかし、何でも大人がサポートしてしまうと、自分で考えて行動する力を身につけるのが難しくなってしまうこともあります。子どもの自主性を尊重し、成功体験を積ませましょう。
例えば、おしっこを我慢できた、苦手なピーマンを食べられた、保育園や幼稚園で上手に絵を描けたといったときは、少し大げさなくらいに褒めることがポイントです。
褒めてあげることで認められたという実感が湧き成功体験となり、自信を持ちながらまた新たなことに挑戦していけるはずですよ。
どんなときも味方であることを伝える
男の子・女の子に関係なく子どもの個性であることも、ママにとっては「男の子だから〇〇なのかも…」「男の子の言動は理解できない」と感じて、つい感情的になることもあるかもしれません。
そんなときでも、「どんなときもあなたの味方」ということは、しっかり伝えるようにしましょう。
声に出して伝えるのはもちろん、ぎゅっと抱きしめたり、子どもの話にじっくり耳を傾けたり、何をするときも温かく見守ったりすることで、「自分には絶対的な味方がいる」とわかり、心の支えになりますよ。
子どもの話を真剣に聞く
「男の子は女の子ほどおしゃべりをしない」と思ってしまいがちですが、男の子も話を聞いてもらいたいものです。
特に、保育園や幼稚園に入って家庭とは違う場所で生活をするようになると、ママやパパと離れている間に起きたことや先生や友達に褒められたことなど、伝えたいことも多いはずです。
うまく言葉にまとめられず上手に話せないこともあるかもしれませんが、子どもが何かを話し始めたり、話したそうにしたりしているときは、途中で口を挟んだり、テレビやスマホを見たりせず、最後まで話を聞いてあげましょう。
真剣に話を聞いてもらえると、自分を認めてくれる存在だと感じられ、自己肯定感が芽生えることにもつながりますよ。
男の子の育て方の注意点は?
やんちゃで活発なタイプの男の子や、ふざけたことを言うのが好きな男の子のママは、ついつい叱りたくなるシーンがたくさんあるかもしれません。
悪いことをしたときは叱ることも大切です。では、実際に男の子を叱るとき、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか。
「男の子だから」という言葉で叱らない
叱る理由にもよりますが、つい「男の子のくせに…」「男の子なのに…」という言葉を使ってしまうことがあるかもしれません。
男の子だからやってはいけないのではなく、あくまでも子どもの「行為」に対して叱るようにしましょう。「◯◯をしたら危ないからね」など理由もしっかりと伝えてあげてくださいね
乱暴はダメだとしっかり叱る
子どもは、ときに攻撃的になったり、癇癪を起こしたりすることもあります。
他人を傷つけたり、物を壊すような乱暴をするときは、しっかり叱りましょう。
ただし、子どもの人格を否定するような叱り方ではなく、他人を傷つけたり物を壊したりした「行為」に対して叱るよう注意してくださいね。
反応をみてフォローする
子どもは叱られると急激に落ち込んでしまうときもあります。反省している様子がみられるのであれば、「もう大丈夫だよ」などとフォローを入れてあげることも大切です。
男の子の子育てを楽しもう
男の子はママにとって異性なので、戸惑うことがあっても当然です。男の子ならではの子育ての悩みや疑問があるときは、先輩ママに聞いたり、パートナーに子どもの頃のことを聞いたりしてみてくださいね。