「魔の7ヶ月」という言葉をご存知ですか?何とも怖い雰囲気の言葉ですが、いったいどんなことを指しているのでしょうか?
今回は、魔の7ヶ月の原因と症状、そして対処法をご紹介します。
魔の7ヶ月とは?
「魔の7ヶ月」とは、生後7ヶ月頃の赤ちゃんの困った行動全般のことをさします。この時期の赤ちゃんは「急に後追いをし始めた」、「ママ以外の抱っこを嫌がるようになった」など、ママやパパを困らせることがあります。
離乳食が嫌だと吐き出したり、欲しいものが手に入らないと激しく泣いたり、自分の気持ちをアピールすることが増えるのも魔の7ヶ月の特徴です。
ただし「魔の7ヶ月」という言葉は医学的な用語ではなく、ママ・パパの経験から生み出された言葉です。7ヶ月になったら必ず始まるわけではなく、タイミングや程度には個人差があります。
魔の7ヶ月、先輩ママたちも悩んでいた
魔の7ヶ月で困った経験のある先輩ママは、具体的にどのような点が大変だったのでしょうか?リアルなママの体験談を見てみましょう。
aya_s313さん
後追いもどきが始まったり、おしゃべりがよりおしゃべりっぽくなってきたり、前より感情爆発してたりで成長したなーって思ってほのぼのしてたら、今度は離乳食拒否しはじめた?
いつかは食べてくれるだろうと思ってるけど、毎日用意して処分する生活悲しい?こんなもんだって思うけどやっぱりちょっと悲しい?明日は今日より拒否られないといいな??
_____r.51さん
哺乳ストライキが特にひどかったのは1日目だけで、2日目はちょっと嫌がったくらいでストライキ終了。早めに終わってよかった。
後追いのこと、やっぱり気のせいじゃなかった。ひとりで遊べる時間もあるけど、ママが離れると泣きながらズリバイで寄ってくる。いつも何でもしてくれるパパの抱っこも寝る前は嫌がるから困る…。
snkeikei12さん
最近は特に甘えん坊。少しでも離れると、泣きながらずりばいで来て足にしがみつく。
目があっただけで満面の笑みで、声までだして嬉しそうにする?でも私がいなくなるともうすごい声量で泣いて、数分でパパもお手上げ状態?笑。こういう時期なのね?
生後7ヶ月はイヤイヤ期が始まる!?
イヤイヤ期というと2歳頃に始まるイメージがあるかもしれませんが、早い子は生後7ヶ月頃から始まるといわれています。
生後7ヶ月の赤ちゃんは心がぐっと成長し、周りのものに興味津々な時期。「あれをしたい」「これをしたい」などの欲求が生まれるものの、まだ言葉でうまく伝えられません。
自分の気持ちをアピールするために泣くことが増えるため、今までと同じ方法では泣き止まないこともあります。
また生後7ヶ月になると、ママが特別な存在だと気づき、ママから離れたくないと思い始めます。
しかしこの時期は、ママが「すぐに戻ってくる」ことが理解できず、自分のそばから離れることが不安で後追いをする子も増えてくるのです。
イヤイヤとぐずるのも、後追いをするのも、赤ちゃんの心が成長している証なんですよ。
魔の7ヶ月にはベビーサインが役立つ!
魔の7ヶ月は赤ちゃんの成長の過程とはいえ、ギャン泣きされたり激しく後追いされたりするのはママにとってはつらいですよね。
魔の7ヶ月に突入した赤ちゃんに役立つのが、簡単な手話やジェスチャーを使って赤ちゃんとコミュニケーションをとる「ベビーサイン」です。
ベビーサインを覚えると、赤ちゃんは自分の気持ちや欲求を泣いて訴える必要がなくなります。
赤ちゃんにとってもママにとってもストレスが減るので、ぜひ次の3つのベビーサインを使ってみてくださいね。
【おっぱい・ミルク】のベビーサイン
片手を胸の前でグー・パーを繰り返します。
授乳の前に目を合わせながら継続的に行っていくと、赤ちゃんもお腹が空いた時にやってくれますよ。
【もっと】のベビーサイン
両手の指先を軽く閉じて、そのまま指先を「ちょんちょん」と触れ合わせます。
「もっと遊んで」「もっと読んで」「もっとちょうだい」などの意味なので、このサインで赤ちゃんが何に興味があるのかが分かりますよ。
【おしまい】のベビーサイン
開いて上に向けた手を、回転させて下に向けます。
絵本や遊びの終わりなど区切りのタイミングで、「もうおしまいだよ」とこのサインと共に語りかけてあげるといいですよ。
魔の7ヶ月は赤ちゃんの気持ちに寄り添って
赤ちゃんが激しく泣いたりぐずったりするのは、ママに自分の気持ちを伝えたいのに、うまく伝えられないもどかしさもあります。
何をしたいのか何が嫌なのかを汲み取るのは大変ですが、一度ぎゅっと抱きしめて、赤ちゃんの気持ちを受け止めてあげてくださいね。