「パパ目線」で書かれた離乳食や幼児食、育児に関する書籍をご覧になったことはあるでしょうか?
栄養士、料理家であり男の子のパパである本田よう一さんの著書「パパ離乳食はじめます。」は、新米パパとして体験した疑問・悩み、その解決法、離乳食・幼児食のレシピやアイデアが掲載されています。
今回は、本田さんが妻の妊娠期からお子さんが生まれるまでに感じたことや、パパの関わり方について書かれたコラムを紹介します。
少しずつ、新米お父さんになる“らしい”準備期間
赤ちゃんは、突然うまれてくるわけではないので、生まれるまでの間、準備できることはできるだけして、妻とさまざまな情報を共有していきましょう。
自分にできることを見つけよう
簡単なところでいえば、炊事、洗濯、掃除、整理整頓をする。
家事の分担も得意不得意があるし、その精度も違ったりしますが、妻の体調を鑑みながら、家事のバランスや自分のやりたいことと合わせて、進めていければいいと思います。
いっしょに暮らす妻の意見もとり入れつつ、お互いが気持ちいいくらいの片づけ具合や負担のないくらいの整理整頓を。
赤ちゃんを産むのは妻だけど…
僕は、赤ちゃんを10か月お腹に入れておくことはできません。でも、妻のお腹の中では確実に変化が起きていて、それに合わせて、妻の体調も変化が起きまくっています。
それを知るには、今はアプリを入れてみたり、ネットを調べたりもできます。妻と同じ温度で準備はできないけど、それに近いことはできる。
相手の状態を少しでも察することで、できることは増えるし、少しでも妻に安心してもらえることができると思います。
なにもできない自分にもできることはある! はず…
生まれる瞬間、男、本当に役に立ちません。どんと構えて、心配ないふりをするくらいです。
妻がのどが乾けば、水を買い、ストローをいれて口に持って行く。このくらいはできます。
手をにぎって励ましてたら、圧が強いっていわれました(笑)。
我が家の勇み足
初めて子どもを迎える準備は、どこまでしたらいいか、ぜんぜん正解はわからないまま進んでいきます。
赤ちゃんといえば、ベビーカーに乗るものだと思って、生まれてすぐにレンタル。
しかし、乗せては泣く、乗せては泣く。違うベビーカーを借りても、なかなか使わず、1歳6か月になってようやく少し使うように。
こんな失敗ばかりですが、これを繰り返して、家族の形に合うものを選んでいきましょう。
これがおもちゃにもあり、食器にもあり、バウンサーなど、いたるところにスムーズにいかなことばかりです。でも、めげない!
育児は反復練習あるのみ!
離乳食が始まるまでの5か月くらいまで、新生児は見てるだけで死んじゃいそうです。おっぱいとうんちと睡眠と2時間おきくらいになにかしら起きます。
個人差はありますが、妻は基本的に寝不足、疲労困憊、出産で満身創痍です。
パパはおっぱいは出ません。でも、ミルクは作れるし、家事もできるし、赤ちゃんを見ていて、妻をひとりきりにすることもできます。
時間を作るしかありません。赤ちゃんを見る時間を増やすしかありません。
赤ちゃんと触れる回数を増やし、自分なりに工夫をして、どうしたら泣き止むのか、どうしたら効率よく家事ができるのか、仕事と同じくらいの情熱で量をこなし、質を高める、反復練習――
トライ&エラーあるのみです!
パパだからこそできる妊娠・育児への関わり方を
いかがでしたか?妊娠、出産、授乳など、パパにはどうしてもできないことがありますよね。
この書籍の筆者である本田さんは、妊娠や育児で「パパができること」を模索し、「おっぱいはあげられないけれど、自分が作ったものを食べて成長する息子は愛おしさと成長を感じさせてくれる」という経験から、パパに向けた離乳食本を制作。
書籍では、こちらコラムを皮切りに、離乳食の作り方や離乳食を通した育児への関わり方などを紹介しています。
「パパでもがんばれるフリージングレシピ」なども掲載されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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パパ離乳食はじめます。
離乳食から幼児食まで。パパでもがんばれるフリージングレシピと小さなゴハンのアイディアが満載!
書籍筆者:本田 よう一
ほんだ よういち
料理家、栄養士 1983年生まれ福島県泉崎村出身。野菜をたっぷり使い、素材の味を活かしたレシピを得意とし、家族みんなで楽しめる味付けに定評がある。料理家として食べてくれる人にやさしく、作ってくれる人にもやさしく、をモットーとしている。著書は『うまい! 減塩めし』『2品おかずで塩分一日6g生活』(ともに女子栄養大学出版部)。