「パパ目線」で書かれた離乳食や幼児食、育児に関する書籍をご覧になったことはあるでしょうか?
栄養士、料理家であり男の子のパパである本田よう一さんは、離乳食を通して子どもの成長に触れることができた経験から、著書「パパ離乳食はじめます。」を作りました。
今回は、著書のコラムより、離乳食中期(モグモグ期)のパパの関わり方やコツについて紹介します。
少しずつ、離乳食を作ること、食べさせることに慣れていく期間
食べる食材の種類も少しずつ増えます。
食べる食べないも少しずつわかってくるので、離乳食を食べさせることが作業化できるようになります。
どんどん成長するのを感じます
10倍がゆからスタートしたゴックン期には、こんなものが食べられるようになるとは想像もつかなかったのですが、僕の息子は、めっちゃ、食べるようになりました。びっくり!
食べることで体力が増し、免疫力も増し、興味をおぼえ、手や口の動きが徐々に複雑になっていく様子は見ていて頼もしいくらい。
ちょっとやそっとじゃ死なないわ、これは、と思います。
モグモグ期までは味つけは不要です
たんぱく質の食材や初めて食べる食材など、食べるものの種類を少しずつ増やしていく時期です。
まだまだ味つけはせず、素材の味をたいせつにしましょう。
食事の回数が一日2回になりますが、一日1回のときの量から、少しずつ増やしながら1.5回から2回へと徐々に増やしていけるとよいと思います。
赤ちゃんにだって好き嫌いはありますよ
赤ちゃんの食べ物の好みは千差万別です。
大人でも嫌いな食べ物はあるので、そこは仕方ないと理解して、食べさせていくのがいいと思います。
嫌いなものは嫌いなのです。
離乳食を作る人と食べさせる人は別々の人に
離乳食を作る人と食べさせる人を分けると赤ちゃんが残しても落ち込みにくくなると思います。
だれだって自分が作ったものは全部食べてほしいと思ってしまいますから。
食べない理由は、はちゃめちゃだから追求しない
落ち着いて食べられるようにテレビは消す、席とテーブルの位置を確認するなど、食べる環境を整えることも必要でしょう。
それでも、食べない理由はそれぞれで、その食材が苦手、食感が苦手、硬い、やわらかい、飲み込みづらいなど理由もたくさん。
料理そのものが原因ではないこともあって、眠りたい、遊びたい、うんちしたいとはちゃめちゃです。
ひとつひとつ理解するのは無理なので、あきらめてOK。
7、8割の力がいい感じ
毎回、赤ちゃんが食べない理由に、料理の作り手が合わせるのは不可能なので完璧は目指しません、全力は出しません、一生懸命やりません。
7割、8割くらいの力で料理するのがいいと思います。
モグモグ期は食事の楽しさを伝えてあげよう
いかがでしたか?離乳食中期にあたるモグモグ期は、食べられる食材が増え、2回食へと移行していく時期です。
その日の気分や、料理の食感や温度など、ちょっとしたことが原因で食事をしたがらない日もあるかもしれません。
そんな日は離乳食をお休みにするなど、子どもが食事の時間を楽しめることを優先して、ゆったりとした気持ちで見守ってあげてくださいね。
書籍では、離乳食から幼児食のレシピに加え、パパならではの疑問や悩みの解決法を先輩パパの成功&失敗談とともに紹介しています。
ぜひチェックしてみてくださいね。
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書籍筆者:本田 よう一
ほんだ よういち
料理家、栄養士 1983年生まれ福島県泉崎村出身。野菜をたっぷり使い、素材の味を活かしたレシピを得意とし、家族みんなで楽しめる味付けに定評がある。料理家として食べてくれる人にやさしく、作ってくれる人にもやさしく、をモットーとしている。著書は『うまい! 減塩めし』『2品おかずで塩分一日6g生活』(ともに女子栄養大学出版部)。