ビタミンCには、皮膚や骨、血管を丈夫に保つほか、免疫力を高める働きがあり、子どもの健康を維持するためには積極的に摂りたい栄養素のひとつです。
しかし、ビタミンCは水に溶けやすく尿などで体から出てしまうため、摂取しても数時間で体の外に出てしまいます(※1)。そのため、毎日の食事から適切な量を摂り続けることが大切です。
そこで今回は、幼児食にぴったりな、ビタミンCを含む食材を使ったレシピ7品をご紹介します。
幼児食期に食べられるビタミンCを含む食材
幼児食期に食べられる、ビタミンCを含む主な食材は以下です(※1)。
● ブロッコリー
● ほうれん草
● 菜の花
● かぼちゃ
● キャベツ
● じゃがいも
● かぶの葉
● 赤ピーマン・黄ピーマン
● 柿
● グレープフルーツ
● いちご
● みかん
● キウイフルーツ
ビタミンCは、組み合わせる食材によって、さまざまな健康維持の効果を高めます。
例えば、カルシウムを含む食材と食べることで骨の密度を高めやすくなったり、鉄分を含む食材と食べることで貧血を防止したりすることにもつながります(※1)。
上記の食材をベースに、他の食材ともバランスよく組み合わせるのがおすすめですよ。
ビタミンCを含む食材を使った
幼児食におすすめのレシピ
野菜のシラス煮
材料
- 1大根、にんじんは1cm厚さのいちょう切りや棒状にする。ブロッコリーは1.5cm大の小房に分ける。
- 2鍋に水とだし昆布を入れ、大根とにんじんを入れてふたをしてやわらかくなるまで煮る。ブロッコリーとシラス、しょうゆを加えてさらに煮る。
鶏と野菜のサイコロスープ
材料
- 1鶏もも肉、玉ねぎ、かぼちゃ、赤パプリカ、ズッキーニはすべて1cm角に切る。
- 2鍋に水、だし昆布を入れて火にかけ、沸騰したら1を入れてふたをし、やわらかくなるまで煮る。塩、しょうゆで薄味をつける。
- 鶏もも肉が食べにくい場合は取り出してさらに刻んでもよい。
金時豆と野菜のトマト煮
材料
※湯にだし昆布2cm角程度を浸して冷ましたもの
- 1鍋にオリーブオイルを熱し、1cm角に切った玉ねぎ、ズッキーニ、黄パプリカを炒める。
- 2だし汁、トマト水煮、金時豆、塩、しょうゆ、砂糖を入れてやわらかくなるまで煮たら、水で溶いた薄力粉を入れ、とろみをつける。
- 乾燥豆のゆで方
豆は水に約4時間浸す。水をきり、鍋に豆とたっぷりの水を入れてふたをし、強火にかける。沸騰したら火を弱め、やわらかくなるまで約20分(圧力鍋の場合は約7分)ゆでる。
シラスと青菜のふりかけ和風パスタ
材料(1~2食分)
※早ゆでねじりパスタ、マカロニなど
- 1フライパンにサラダ油を熱し、シラスとみじん切りのかぶの葉を入れて炒める。しんなりしたらしょうゆ、塩をのせる。
- 2沸騰した湯にパスタを入れてやわらかくゆで、ザルにあげて1に加える。ゆで汁少量(分量外)を加えて軽く炒め合わせる。
あんかけ焼きそば
材料
- 1豚薄切り肉、ピーマン、赤ピーマン、玉ねぎは繊維を断つように1cm長さのせん切りにする。焼きそば用中華麺はザルに入れて熱湯をかけ、水気を切って4cm長さに切る。
- 2フライパンにごま油とにんにくを入れて火にかけ、1の肉と野菜を炒める。ピーマンがしんなりしたら麺を加え、だし汁、しょうゆ、塩を入れて。水溶き片栗粉でとろみをつける。
かぶとパプリカの即席漬け
材料
- 1 かぶはいちょう切りにし、葉はみじん切りにする。赤パプリカは短いせん切りにする。刻み昆布は短く切る。耐熱容器に入れて水小さじ1(分量外)をふり、ラップをして電子レンジで約50秒加熱する。
- 2ポリ袋に塩、酢、砂糖を入れて混ぜ、1も入れて混ぜる。空気を抜いて口を閉じ、冷蔵庫に入れて約30分おく。
タラとかぶのみぞれ鍋
材料
- 1だし汁を火にかけ、煮立ったら骨と皮を取ってひと口大に切った真ダラと角切りの絹ごし豆腐、みじん切りのかぶの葉を入れて煮る。
- 2しょうゆを加え、すりおろしたかぶを入れて火を止める。
ビタミンCで風邪をひきにくい体に!
家族の誰かが風邪をひくと家庭内で広がりやすいので、家族みんなでビタミンCを摂取することが大切です。特に大人は、子ども以上に必要量が多いので、意識して取り入れていきたいですね、今回のレシピを参考に、家族で風邪をひきにくい体つくりをしていきましょう。
● 食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
● 具材が大きい場合は、食べやすいサイズに調整してください。
● レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません。(ただし、この時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。
レシピ・記事提供:「まいにちの手を動かす食事で、すくすく育つ 1〜3歳発達を促す子どもごはん」(中村美穂著、日東書院本社)
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