離乳食から幼児食に移行し、手づかみ食べやスプーン食べを経て、徐々に自分でごはんを食べることに慣れてきたら、次はフォークの練習を始めましょう。
今回は、フォーク食べの練習にぴったりな幼児食レシピを紹介します。食材の大きさは幼児食の進み具合に合わせて調節してくださいね。
スプーンで「ひと口分」の量を覚えたら
フォークの練習にうつろう
スプーンに慣れ、「すくう」動作ができるようになったら、フォークですくったり刺したりして食べる練習をしましょう。
スプーンの練習は、食べ物を上手にすくうだけでなく、ひと口分を口に入れ、唇で押さえながら食べ物を引き抜く練習でもあります。
いきなりフォークを使うと、ひと口分以上の量が口に入ったり、しっかり唇を使わずに食べてしまうので、注意が必要です。
また、スプーンやフォークで上手に食べられるようになるのと同時に、片手で皿を押さえるなど両手を連動させて食べることもマスターしていきます。
フォークで食べやすい調理の工夫を
フォークで食べる練習をするときは、フォークで食べやすい調理の工夫をしましょう。
フォークにのるサイズ
スプーン同様、フォークにのりやすいひと口大の、コロコロした形状に。
フォークにかかりやすい長さ
麺類は短すぎず長すぎない、ひと口分を取りやすい4cm程度に切りましょう。乾麺であれば短く折ってからゆでても。
フォーク食べにぴったり!
ごはん・おかずレシピ
シラスと青菜のふりかけ和風パスタ
材料
※早ゆでねじりパスタ、マカロニなど
- 1フライパンにサラダ油を熱し、シラスとみじん切りのかぶの葉を入れて炒める。しんなりしたらしょうゆ、塩を混ぜる。
- 2沸騰した湯にパスタを入れてやわらかくゆで、ザルにあげて1に加える。ゆで汁少量(分量外)を加えて軽く炒め合わせる。
食べにくい青菜の根本の部分も、みじん切りにしてふりかけにすれば常備菜として使えます。ショートパスタはロングパスタよりもフォークで刺して食べやすく、刻む手間も省けるので便利です。
あんかけ焼きそば
材料
- 1豚薄切り肉、ピーマン、赤ピーマン、玉ねぎは繊維を断つように1cm長さのせん切りにする。焼きそば用中華麺はザルに入れて熱湯をかけ、水気を切って4cm長さに切る。
- 2フライパンにごま油とにんにくを入れて火にかけ、1の肉と野菜を炒める。ピーマンがしんなりしたら麺を加え、だし汁、しょうゆ、塩を入れて。水溶き片栗粉でとろみをつける。
麺はお湯をかけて油を落とし、やわらかくしてからフォークにかかる長さに切ります。あんかけにすることでフォークにひっかかりやすくなり麺と具が一緒に食べやすくなります。
アジのから揚げケチャップあん
材料
※その他生ダラなどでもよい、骨は注意して取り除く
- 1アジは小骨を取ってひと口大に切り、片栗粉を薄くまぶす。
- 2フライパンに高さ1cmのサラダ油を熱し、1を入れて両面をカラッと揚げる。
- 3小鍋にみじん切りの長ねぎとAを入れて混ぜ、弱火で煮る。火を止めて2をからめる。
魚は、カラッと揚げて甘酸っぱいケチャップあんにからめれば、苦手な子もバクバク食べられます。ひと口大にカットしてフォークでも食べやすく。
かぼちゃとさつまいもとりんごのサラダ
材料
- 1かぼちゃとさつまいもは1cmの角切りにし、ゆでるか電子レンジでやわらかくなるまで加熱する。りんごは薄いいちょう切りにし、レーズンとともに耐熱皿に入れて水小さじ1(分量外)をふり、電子レンジで約30秒加熱する。
- 2Aを混ぜ、1を和える。あればパセリのみじん切りをふる。
薄く切ったりんごだけでは食べにくいため、角切りのかぼちゃや、いもなどと合わせて、フォークで食べやすいサラダに。プレーンヨーグルトはソースやドレッシングのベースとして利用できます。
冷麦入り豆腐と野菜のスープ
材料
- 1絹ごし豆腐は1.5cm角に、チンゲンサイとにんじんは1.5cm長さの細切りにする。
- 2分量の水ににんじんを入れて煮る。沸騰したら1.5cm長さに折った冷麦を入れ、やわらかくなったらだし汁、豆腐、チンゲンサイを入れる。煮汁の味をみてしょうゆを加える。
短く折った冷麦やそうめんを野菜と一緒に煮て、麺から出る塩分ととろみを利用します。麺のつるっとした食感が楽しいアクセントにもなります。
お気に入りのフォークで
より楽しい食事時間を
まだ子ども手の動きがスムーズでないうちは、フォークの柄が太めのものを選ぶと、しっかりと握ることができます。
また、好きなキャラクターなどが描かれていると、練習へのやる気も上がるかもしれませんね。お気に入りのものを見つけてあげることで、より楽しい食事の時間にしてあげましょう。
● 食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
● 具材が大きい場合は、食べやすいサイズに調整してください。
● レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません。(ただし、この時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。
レシピ・記事提供:「まいにちの手を動かす食事で、すくすく育つ 1〜3歳発達を促す子どもごはん」(日東書院本社)
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