【出産体験談】里帰り前日に陣痛!切迫流産・早産、子宮筋腫を乗り越えて…

妊娠・出産体験は、十人十色。奇跡の出産には、それぞれ違ったドラマがあります。今回は、28歳で第一子である男の子を出産したKさんの体験記です。

突然の妊娠判明!喜びと同時に不安の日々

妊娠検査薬

広告代理店で営業職として忙しく働いているときに、妊娠が判明しました。

いずれは子供が欲しいと考えていましたが、まだ先と思っていたこともあり、喜びと同時に不安と自信のなさで、しばらく泣いてばかりでした。

そこに追い打ちをかけるように、つわりがやってきて、電車に乗るのがつらく出勤もままならず、仕事に支障が出るように

意を決して会社の上司に伝えるも、返ってきた言葉は想像していた「おめでとう」ではなく「どうするの?」でした。

営業としてあたりまえの心配をされたのかもしれませんが、ただでさえ情緒不安定だった私にとって、とどめの一撃。ますます追い詰められ、プライドと意地だけでなんとか仕事を続けていました。

切迫流産になってママになる自覚がわいた

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そんななか、お腹の痛みと張りを頻繁に感じるようになり受診。切迫流産と診断されました。妊娠4ヶ月のときでした。

そこから急に母性が生まれたのか、それまでは仕事のことばかり考えていたのに、とにかくお腹の中の赤ちゃんと自分の体を大切にしなくてはと思うように。

仕事は続けましたが、なるべく安静にさせてもらいました。

しかし、切迫流産の薬を毎日飲んでいてもお腹が張りやすい状態は続き、安定期に入っても出かけたり趣味を楽しんだりする余裕はなし。

妊娠後期になると今度は切迫早産といわれ、ずっと安静を求められました。服用していた張り止め薬の副作用で動悸や手の震えがひどく、仕事に集中できないこともありました。

助産院での出産を希望していたけど…

妊娠がわかった当初、助産院で出産をしたいと思っていました。幼馴染みが助産師さんで、そのお母さんが院長を務める助産院で働いていたので、そこで出産したかったのです。

しかし、妊婦健診で子宮筋腫があると診断され、助産院での出産は厳しいといわれてしまいました。

子宮筋腫が大きくなってしまうと出産時に帝王切開になる可能性があり、助産院ではそういった医療行為ができないという理由からです。

残念でしたが、赤ちゃんと自分の体が優先なので総合病院で出産することに決めました。

出産予定日3週間前に陣痛!

カレンダー 砂時計

出産予定日6週間前になり、ようやく産休に。出産する病院は自宅よりも実家からの方が近かったため、予定日3週間前から実家でお世話になる予定でした。

そして、明日から実家に帰ろうと準備していた日の夜中、生理痛のような鈍痛が。

朝には、おしるし(軽い出血)もあり、あれよあれよと痛みが増していきました。

でも激痛ではなく、あくまで鈍痛。陣痛ってもっともっと痛いものだと考えていた私は、もう少し間隔が短くなってから病院に電話しようと思い、入院準備をしたり洗濯物を取り込んだりしながら耐えていました。

しかし、気づいたときには陣痛間隔が2分を切っていたため、急いで病院へ連絡。それでも「初産なので慌てることなく来てください」と言われ、タクシーで病院へ。

そのときはもう鈍痛ではなく、どんどん痛みが増して、陣痛が来るたびにうなっていました。結局、実家でのんびり過ごすこともなく、そのまま入院となりました。

分娩台の上では過呼吸状態に

分娩室

ますます痛みは強くなるのに子宮口がなかなか開かず、ベッドの上で激痛に耐えました。

その後、ようやく子宮口が開いてきたものの破水しなかったため、人口破水をさせることに。すると、一気に赤ちゃんが下に降りてきたのがわかり、いきみたくなって、そのまま分娩台へ移動しました。

分娩台へ上がると冷静さを失い、過呼吸症状に。しばらく口にビニール袋をあてられながら、いきむことになりました。

無事出産!でも産声が聞こえない…

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分娩台に上がってからもすぐには生まれず、2時間ほどかかってようやく出産。

やっと生まれたとほっとしたものの、産声が聞こえない…。ものすごく不安になりましたが、しばらくしたら元気な泣き声が聞こえて一安心しました。

出産時は、助産師の友人のお母さんが立ち会ってくれたので心強かったです。子宮筋腫のこともずっと気になっていましたが、帝王切開にはならず自然分娩で産むことができました。

出産後は、あの痛みが嘘だったかのようにお腹もスッキリ。しかし、病室に戻ってからは後陣痛に苦しみ、ほとんど眠ることができず痛み止めを処方してもらいました。

小さい体で頑張る姿を見て勇気をもらった!

出産の翌日から母子同室となりました。

予定日3週間前に生まれた息子の出生体重は2,100g。泣き声もとても小さく、夜中に赤ちゃんの泣き声が聞こえて目を覚ますものの、その声は我が子ではなく違う赤ちゃん。息子の小さな泣き声はかき消されてしまって、それがとてもつらく感じました。

でも、そんなに体が小さくても最初から母乳を飲むのが上手だった息子。母乳育児も順調に進みました。小さな体で一生懸命母乳を飲もうとしている姿を見たときの感動は、今でも忘れられません。

▼先輩ママたちの出産体験談まとめ

みんなの出産体験談!〜予定日3週間前の陣痛から、予定日超過の車内出産まで

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