小さい頃は素直だった息子もいつのまにか反抗期ーー。言葉遣いも乱暴になってきて、態度も生意気に。注意すると喧嘩になってしまうし、ママ・パパもイライラしてしまいますよね。そこで今回は、息子の反抗期がいつからいつまで続くのか、どのように接していけばいいのかなどをご紹介します。
反抗期って何?
反抗期とは、体の成長に伴って自立心が芽生えることにより、親や教師など周囲の大人に対して、子供が反抗的な態度をとる時期のことです。
子供の反抗期は大きく分けて、第一次反抗期と、第二次反抗期の2回があるとされています。
さらに、その中間の反抗期が「中間反抗期」と呼ばれることもあります。
息子の反抗期はいつまで続くの?
反抗期の息子に手を焼いているママ・パパとしては、いつこの反抗期が終わるかが気になるところですよね。
それぞれの反抗期の時期と特徴について紹介します。
第一次反抗期
第一次反抗期は「イヤイヤ期」とも呼ばれ、2歳頃から始まり4歳頃まで続きます。体の成長に伴って自分でやれることが増えることもあり、なんでも自分でやりたがるようになります。
一方で、自分の思い通りにならないと怒って泣きわめくこともあります。
中間反抗期
中間反抗期は、小学校での集団生活が始まり、友達関係や勉強など、子供なりにストレスが溜まる時期である、5~8歳くらいの小学校低学年の頃によく見られます。
高学年の生徒やテレビなどを真似して乱暴な言葉を使うようになったり、大人をわざと怒らせるような態度をとったりするのもこの頃からです。
第二次反抗期
第二次反抗期はいわゆる「思春期」とも呼ばれ、12歳頃に始まり16歳頃まで続きます。自立心が芽生えるために起こる反抗期です。
それまでは両親と行動することも多かったものの、この頃になると、親から一線を画して行動するようになります。家族との接し方に敏感になる時期です。
反抗期の息子の特徴は?女の子とどう違う?
反抗期において、男女間で一番差が大きいのが第二次反抗期です。この時期の男女の反抗の態度には大きな違いがあります。
男の子の第二次反抗期の特徴
男の子の場合、第二次反抗期の頃には筋力がついているので、イライラした感情をうまく言葉にできないもどかしさも手伝って、力にものを言わせて反抗する傾向が見られます。ときには親に暴力を振るうこともあります。下記のような行動が特徴です。
● 暴力を振るう
● 乱暴な言葉を使う
● ものを壊す
● 母親にあたる
女の子の第二次反抗期の特徴
一方で女の子の場合、男の子のように暴力を振るうケースは少なく、内側に意識が向く傾向があります。下記のような行動が特徴です。
● 男性的な言葉遣いをする
● 部屋に閉じこもる
● 父親にあたる
反抗期の息子に母親が接するときの注意点
第二次反抗期の男の子は、特にママに厳しく当たる傾向があります。
何を聞いても、そっけない返事や「うるせえ」などの罵声を浴びせられることも。そんなとき、息子にどのように接したらいいのでしょうか。
聞きすぎない
反抗期の男の子がママからの質問に対してそっけない返事をするのは、親への依存心が薄まってきて、子供扱いされることを非常に嫌う時期だからです。
いろいろ質問されることを、過度に心配されていると感じて、反抗的な態度になってしまいます。
息子について、心配なことや気になることがたくさんある時期だとは思いますが、あまりしつこく質問しないようにしましょう。
ただし、子供が質問してきた際には、できる限り力になってあげてください。普段反抗的な態度が多くなってきたからといって、子供が頼ってきたときに突っぱねないよう注意しましょう。
近づきすぎない
反抗期の男の子は、自分に近づかれることを嫌います。
他人に近づかれると不快に感じる距離のことをパーソナルスペースと言いますが、反抗期にはこれが形成されると考えられています。
プライベート領域に入られることも嫌うため、ママが良かれと思って息子の部屋を掃除して、大げんかに発展する、なんてこともあります。
この時期は、子供が親に知られたくない「秘密」を持ち始める時期でもあります。この「秘密」は、子供が親とは別の世界を持とうとしている大切な役割を担っています。
親の知らない世界を持っていることを心配に思うかもしれませんが、そういう時期だと割り切り、子供の世界に無断で入り込まないように注意しましょう。
反抗期の息子に父親が接するときの注意点
反抗期の息子から見た父親の存在は、母親ほどではないにしろ、うっとうしい存在であることに変わりはないようです。下記のような点に注意して接していきたいですね。
力で解決しようとしない
反抗期の息子の態度は、パパにとっては「自分をなめている」とコケにされたような感覚になるかもしれません。
しかし、絶対に手をあげてはいけません。手をあげてしまうと、息子も力で解決するようになってしまうからです。
腹がたつ気持ちはわかりますが、カッとなったときは一旦深呼吸。あくまでも話し合いでの解決を目指しましょう。
理解しようとする
普段の会話はなくても、買って欲しいものやお小遣いの値上げなどは主張してくるのが反抗期の息子です。
子供の欲しがるものは無駄遣いに見えることも多く、つい門前払いしてしまいがちですが、なぜ欲しいのか、どんなものなのかなど、理解してあげるように努めましょう。
ただし、媚びてはいけません。必要なものであれば買ってあげ、不要だと思えば「なぜ不要だと判断したか」という理由を説明した上で、はっきりと断ります。それでも食い下がるようであれば、妥協点を見つけるのもいいでしょう。
このように、親が物事を考えるときにどのようなことを基準にしているか、という価値観を話すことは、父親というひとりの人間を理解してもらうことにつながります。
また、父親に限らず、大人の考え方に触れさせることは、息子に様々な価値観に触れさせる意味でもいいことですよ。
息子の反抗期に疲れたら距離を置くのも大切
反抗期の息子と接していると、「疲れた」と感じることも少なくないでしょう。
そんなときは「もういいや」と開き直って、息子を祖父母や兄弟などに預けて夫婦で日帰り旅行をするなど、ストレス発散するのもいいでしょう。
息子としても、ママ・パパと離れられるのでイライラが治まるかもしれません。
反抗期はいつか終わるものです。息子の反抗期に疲れたら、いっそのことお互いのことを忘れる時間を作るのも、いいかもしれませんね。