字がきれいな人を見ると、ステキだなと思うことはありませんか?子供も小学校に入るとひらがなや漢字を書く機会が増えるので、それまでに習字・書道を習わせようか、迷っているママやパパも多いようです。そこで今回は、子供の習字・書道は何歳から習わせたらいいか、どんな効果やメリットがあるのか、費用はどれくらいなのかなどをご紹介します。
習字・書道とは?違いは?
そもそも、習字と書道の違いを知っていますか?
習字は字のごとく「字の書き方を習う」ことで、お手本を見ながらその通りに書き、きれいな字を書く方法を学びます。
一方、書道は中国から仏教や漢字とともに伝わったもので、型にはまった文字を書くのではなく、書く人の個性が重視される芸術の一つです。
子供が学ぶ場合、まずは習字で基礎を覚え、書道へと応用させていくことが多いようです。
教育現場でも、小中学校では習字を書写という名前で、国語の一環として学習します。高校になると書道となり、芸術科目の一つとして取り入れられています(※1)。
子供の習字・書道は何歳から始めればいい?
子供に習字や書道を何歳から習わせるかを考えるときは、字が読めたり書けたりすることが前提になってきます。
また、筆をしっかりと持てる握力があるかどうかや、ある程度の時間、正座をして取り組む集中力があるかも判断のポイントになります。
本人がやりたい!と思ったときが一番のタイミングですが、多くは小学校に入る6歳ぐらいから習い始める子供が多いようです。まずは、書道教室で相談してみてくださいね。
子供の習字・書道の効果やメリットは?
子供に習字・書道を習わせる効果としては、次のようなものが挙げられます。
字がきれいになる
子供の習字では、何度もお手本に忠実に書く練習をします。
トメ・ハネや正しい書き順、字のバランスなどの反復練習を行うことで、字の基礎を自然と身に付けることができます。
集中力がつく
お手本と同じ形にするためには…と子供自身がじっくり考えることで、徐々に集中力がついてきます。
一文字から単語へ、そして文章へと題材が長くなるにつれて、子供の集中力が続く時間も徐々に伸びていきますよ。
姿勢がよくなる
子供の習字や書道の教室では、きれいで正しい文字を書くための基本として、最初に姿勢から教わることが多いです。
背筋を伸ばして、肩の力を抜き、正しく筆や鉛筆を持つ姿勢を身につけます。この姿勢を意識することなくできるようになると、生活の中でも正しい姿勢が身についていきます。
これらの他にも、静かな教室で集中して書くので落ち着きが出てくる、礼儀作法が身につく、書道では創造性が伸ばせる、などの効果を実感しているママやパパが多いようです。
子供の習字・書道はどこで習える?
子供に習字や書道を習わせてあげようと思っても、その場所をどう探してあげたらいいのか悩む人も少なくないと思います。
最近では、「習字 〇〇区」のように、インターネットで検索して見つける人が多いようです。インターネットに載っていなくても、近隣の人が自宅で教室を開いていることもあるので、ママ友などの口コミ情報で探すのも一つの手ですよ。
また、地域のカルチャーセンターで短期講座などを実施している場合もあります。まずは短期講座から始めて、子供がじっと座って書道に取り組むほどの興味があるのか、確かめてみるのもおすすめですよ。
公益財団法人日本書道教育学会では、全国2,000ヶ所の書道教室のなかから、住んでいる場所に近いところを紹介してくれるサービスも行っているので、利用してみてもいいかもしれませんね(※2)。
子供の習字・書道の費用、月謝は?
子供の習字や書道教室の月謝は、通う教室によって異なりますが、月4回ほどの開催で3,000〜5,000円くらいの価格帯の教室が多いようです。
習字を教えてくれる先生が、全国規模の公募展で入賞したり、審査員をしていたりすると、月謝が比較的高額になっていることもあります。
また、月謝の他にも道具代が必要になります。筆・墨汁・硯・墨・文鎮・下敷き・ケースをセットにしたもので2,500〜4,500円くらいが一般的なようです。
級や段位を取得する検定試験を受ける場合には受験料が必要になったり、展覧会に出す場合には出品料がかかったりする場合もあるので、事前に子供を通わせようと思っている習字教室の方針を確認しておきましょう。
子供が習字や書道で得るスキルは一生モノ
子供が習字や書道を通して身につけられるものとして、きれいな字、集中力、いい姿勢などを紹介してきました。
これらは子供のうちだけ効果を発揮するものではなく、履歴書に丁寧に名前を書けたり、集中して仕事に取り組めたりと、大人になっても使えるような一生役に立つスキルです。
子供に教養のある大人になってほしいと願うママ・パパは、子供の習い事の選択肢の一つとして、習字を考えてみてくださいね。