学童保育とは?料金は?時間は何時まで?申し込みの方法は?

共働きやひとり親家庭では、子供が小学校にあがる際に放課後をどこで過ごさせるかという心配がつきもの。そんなママ・パパをサポートしてくれるのが学童保育です。そこで今回は、学童保育とは何か、料金や時間、申し込み方などについてご紹介します。

学童保育とは?民間運営のものもある?

子供 小学校 小学生 勉強 通学

働くママや核家族世帯が増えたこともあり、小学校から帰ったあとの時間を1人で過ごす児童が増えました。しかし児童が1人で長時間過ごす場合、事故や火災、犯罪に巻き込まれやすいなど、安全面で様々な問題があります。

そこで、親が安心して働き続けることができ、共働きや一人親家庭の小学生が安全に放課後を過ごせる場として設けられたのが、「学童保育」です。

学童保育は地域によって「学童クラブ」や「放課後児童クラブ」、「児童育成会」や「学童保育所」などといろいろな呼び方をされます。

今までは、学童保育は自治体が運営しているケースが多かったのですが、最近では私立保育園や学校法人、NPO法人や民間企業などが運営するケースも増えてきています。

市町村などの自治体が運営している学童保育は2015年時点で9,471ヶ所、法人等が運営しているものは7,339ヶ所にのぼります(※1)。

学童保育の料金は?

お金 疑問 計算 クエスチョン

学童保育の利用料金は、運営母体によって大きく違います。

厚生労働省が行った調査によると、自治体が運営する学童保育の利用料金は4,000〜6,000円のところが最も多くみられました(※2)。

月額利用料のほか、年間保険料がかかったり、おやつ代などの別途料金が発生したりすることも多く、実際の負担額としては4,000円〜1万円くらいになるようです。また利用料金は、世帯の課税状況によって減免される場合もあります。

一方、民間が運営する学童保育では、入会金と月額利用料、食事代、延長料金などの設定があり、施設によって金額にはかなりのばらつきがあります。価格帯は1〜7万円ほどのところが多いようです。

学童保育の利用料金

運営 自治体 民間
利用料金
(1ヶ月あたり)
4,000円〜1万円 1〜7万円

学童保育の時間は何時まで?

女性 時間 期間 時計 いつから いつまで 疑問 クエスチョン

自治体が運営する学童保育は、小学校内や児童館に併設されているところが多く、利用時間は地域や自治体によって異なります。

自治体の学童保育の開設時間は、下校~18時までのところが最も多くみられます(※1)。

しかし、保護者の就労等によって帰宅時間が遅くなる児童の場合は、19時頃まで延長保育を実施している学童保育もあります。

一方で民間が運営する学童保育では、自治体が運営する学童保育よりも長く預かってくれるところが多く、基本的には19時頃まで、延長保育では21〜22時まで対応してくれるところも少なくありません。

民間運営の学童保育では保育時間が柔軟なところが多くみられ、東京都港区など都心にある学童保育のなかには、24時間対応のところもあります。

学童保育の利用時間

運営 自治体 民間
利用時間 下校から18時頃まで 下校から19時頃まで
延長保育 19時頃まで 21時頃まで

学童保育の申し込み方は?利用できる人は?

ノート メモ モノクロ 書く 勉強

かつて自治体運営の学童保育では、預けられる年齢が「小学校および特別支援学校小学部に就学している3年生まで」とされていました。

しかし、2012年の児童福祉法改正によりその対象年齢が広がり、現在は、「小学6年生までで、保護者が就労、疾病、介護などにより、放課後や学校が休みの日に保育が必要な児童」が利用することができます(※1)。

自治体の学童保育を希望する際はその年度ごとに申請が必要で、就労の場合は就労証明書、病気などの場合には病状を証明する書類などの提出が必要です。審査の結果や、定員に余裕がないときなどには、利用できない場合もあります。

一方で民間の学童保育では、施設によっては親が働いていなくても利用できる、対象年齢が制限されないなど、条件が緩やかなところもみられます。

学童保育の対象者

運営 自治体 民間
対象者の条件 ・小学校および特別支援学校小学部に就学している1〜6年生
・保護者が労働等により昼間家庭にいない
・施設によりまちまち

学童保育の問題点は?待機児童もいるの?

女性 謎 はてな 疑問

働くママを大きくサポートしてくれる学童保育ですが、近年では共働きの家庭が増えているため、待機児童の数が問題となっています。

2015年の調査によると、学童保育を利用したくてもできていない児童の数は全国で1万5千人以上にのぼっています(※1)。この数は学童保育の待機児童を把握できている自治体のみのデータなので、実際にはもっと多いと考えられます。

そのため、学童保育の定員が一杯で子供を預けられない家庭では、ママやパパが退職や転職をしたり、正規雇用からパートタイムに働き方を変えたりせざるを得ない場合もあるようです。

学童保育では、どんなことをするの?

子供 小学生 女の子 勉強 友達

自治体が運営する学童保育では自宅で放課後を過ごすのと同じように、友達や学童指導員と遊んだり、体を動かしたりして過ごします。場所によっても異なりますが、ボードゲームや児童書、マンガ、おもちゃなどがあり、自由に遊ぶことができます。

小学校に併設されている学童保育の場合は、校庭に出て遊べる時間を設けているところもあるようです。また地域のスタッフや保護者の協力のもと、「フラワーアレンジメント」「けん玉教室」といったイベントが開催されることもあります。

また子供の自主性を尊重していることから、学童指導員が宿題をさせる、勉強を教えるということは少なく、児童の裁量に任せているところが多いようです。別途費用がかかりますが、おやつが出るところもあります。

民間の学童保育では、そろばんやピアノなどの習い事ができたり、小学校から施設までの送迎があったりと手厚いサービスやカリキュラムが用意されているところもあり、施設によってその内容は様々です。

学童保育を利用して、子供が安全に過ごせる場を作ろう

家族 外出 お出かけ

学童保育は共働き家庭やひとり親家庭において、子供にとっても保護者にとってもなくてはならない場所です。働くママにとっては、子供が安全にのびのびと過ごせる場所があるのは、ありがたいことですよね。

就労や病気などで、放課後子供を一人で留守番させる必要がある人は、学童保育の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

こそだてハックに「いいね!」して情報を受け取ろう