親が共働きの場合、小学生のお子さんは放課後に学童へ…というケースがほとんどではないでしょうか。しかし「びす子」さんは、最初から学童を利用するという選択肢はなかったといいます。
インスタグラムで小1のお子さんとの日常や小学校生活のリアルな情報を発信している「びす子」さんに、なぜ学童を利用しなかったのか、実際に学童なしでも仕事は成り立つのかなどを聞いてきました。
仕事:びす子さんは在宅フリーランス、旦那さんは会社員(8時出社、21〜22時ごろ帰宅)
住まい:西日本在住
初めから学童は選択肢に入れていなかった
ーー学童を利用していないのはなぜでしょうか?
びす子さん:うちの子は保育園に通っていた頃から登園しぶりのある子だったんです。
学校に入っても登校しぶりはもちろんあるだろうし、朝の同伴登校も必要だろうというのが容易に想像できました。
学童も「絶対に行かない!」って言うんだろうなと思ったんです。
それに、まわりから「学童に入れたけど、子供が行かないって言うから仕事をやめた」という話や、学童に入ったら入ったでお友達同士のトラブルもよくあるという話を聞いていました。
そういう理由から、最初から学童は選択肢に入れませんでしたね。
ーー共働きで学童に通わせないというのはなかなか難しいと思うのですが、なぜできるのでしょうか?
びす子さん:私が在宅でフリーランスの仕事をしているから時間の都合がつきやすい、というのが大きいと思います。
もともとは会社員だったんです。福利厚生はしっかりしてるし、同期でも辞める人ほとんどいませんでした。
ただ、育休明けに復職したのがすごく忙しい部署だったんです。主人は毎日帰りが21〜22時ごろなので頼れず、かといって残業はできない。
仕事はどんどん溜まっていくので、娘の登園を夫に任せて、私は朝の4時とか5時に出社して仕事をしていました。
そういった生活が続いてつらかったし、先ほどお話ししたように娘の登園しぶりを見ていて学童には通わせられないなと思い、転職することにしました。
でも、なかなか良い転職先が見つからなくて。結果として、娘が年少〜年中ごろにフリーランスになったという感じです。
ーー年少〜年中ごろというのはかなり早い決断ですね。転職することに迷いや後悔はなかったんですか?
びす子さん:後悔はしていませんね。会社員だったら制限されることが多いので。
もちろん会社員を辞めるときにまわりからはいろいろ言われました。すごくしっかりした会社だったので「もったいない」とか。
でも早朝に出社して仕事するというのを続けるのは無理があると感じましたし、私はメンタルがあまり強くないので、自分のメンタルの調子が子育てにダイレクトに響いてしまうんですね。
だから、このままだと娘にも悪影響が出るなと感じたんです。
ちょっと大袈裟かもしれませんが、働き方に変えたおかげで子供のことを広い心で見れるようになりました。育児にちゃんと向き合えているという実感があるので、後悔はありません。
放課後は娘に寄り添う時間
ーーお子さんが学校から帰宅してからの流れはどのような感じですか?
びす子さん:大体15時くらいに帰宅するのですが、私が心配性なので家を出て少し行ったところまで迎えに行くことが多いです。
帰宅後は一緒に宿題したり、勉強したりします。16時半ぐらいからは娘が好きなことをし始めるので、私は残りの仕事を片付けて、18時ぐらいから夕食とお風呂を済ませ、9時には就寝というパターンが多いですね。
ーーインスタを拝見していると、帰宅後はけっこうお子さんに付きっきりのようですね。
びす子さん:うちの子はわりと繊細な気質といいますか、いわゆるHSCと呼ばれるタイプの子で、何かしているときは見ていてほしい気持ちが強い子なんです。
なので、メンタルケアではありませんが、そばに付いていたり、その日の学校の出来事とかをなるべく聞くようにしてはいますね。
学童を利用しないことの最大のメリット
ーー学童を利用しないことのメリット、デメリットはなんですか?
びす子さん:利用しないメリットは、「子供が学童に行きたがらなかったらどうしよう…」と悩む心配がないことや、学童に行くことそのもののストレスを子供が感じないことですね。
うちの子は学校に行くだけでいっぱいいっぱいなんですよね。そんな状況でさらに学童まで行くというのはかなりストレスだなと思っていて、それがないのが最大のメリットだと思います。
デメリットは、学童に行っていれば宿題を終わらせてきたり、お友達と遊んだりできると思うのですが、その代わりを親がすべて負担しなければいけないことですね。
子供の相手をしたり、宿題を見てあげたりするのは大変だと思う時もありますが、でもそれ以上にメリットが大きいと思っています。
ーーほかのご家庭に学童に通わせないことをおすすめできますか?
びす子さん:難しい質問ですね…。無責任におすすめはしづらいです。
収入や仕事のキャリアなどを捨ててまで子供に時間を割くかどうかは、価値観によるところが大きいと思うので。
ただ、私は娘を学童に通わせないために働き方を変えて、全然後悔していません。学童に通わせなくてよかったなと思っています。