高温期17日目は、生理予定日から3日が過ぎているので妊娠への期待が高まりますね。妊娠の可能性はどれくらいあるのか気になると思います。一方で、出血があったり、体温が下がったりすると、「生理が来てしまったの？」と不安になるかもしれません。今回は高温期17日目の体の状態や妊娠の可能性についてご説明します。
高温期17日目は妊娠しているの？
一般的に、高温期14日目が生理予定日です（※1）。そのため高温期17日目はすでに予定日を3日過ぎているタイミングとなり、妊娠している可能性もあります。
ただし、生理不順の人だと数日くらい予定日がズレることはよくあり、体調が悪いときにも遅れることはあるので、「高温期17日目まで生理が来ない＝妊娠」とはまだ言い切れません。妊娠しているかどうかを確認するには、妊娠検査薬を使う必要があります。
高温期17日目には妊娠検査薬が陽性になる？
高温期17日目になると、妊娠検査薬で早く妊娠しているか知りたいという気持ちもあるかとは思いますが、妊娠検査薬は生理予定日から1週間後に調べるのが正しい使い方となります。
妊娠検査薬は、受精卵が着床した後に多く分泌される「hCG」というホルモンに反応して陽性／陰性を示しますが、生理予定日の1週間後より前に使用してしまうと、正しく感知でできない可能性があるのです。
高温期17日目でもまれに陽性がでることもありますが、でなくても妊娠している可能性はゼロではありません。フライング検査なので、妊娠しているけど、hCGの分泌量が少なくて感知できなかっただけかもしれないからです。
高温期17日目以降も経過を見つつ、生理が始まらなければ、生理予定日1週間後に再度検査をしてみてくださいね。
高温期17日目でも早期妊娠検査薬なら正確に判定できる？
早期妊娠検査薬の多くは、一般の妊娠検査薬の半分のhCG量で妊娠判定ができます。生理予定日付近でもかなりの確率で判定できるので、妊娠している場合にははっきりと反応が現れるはずです。
陰性が現れた場合は、妊娠していない可能性が高いといえますが、商品によっては精度が低いものもあるため、まれにhCGをうまく検出できていないケースもあります。
高温期が続いていて生理がまだ来ていないのであればもう少し様子を見て、生理予定日から1週間後に一般の妊娠検査薬を使うことをおすすめします。
高温期17日目に妊娠超初期症状は現れている？
妊娠していれば、高温期17日目には「胎嚢」の形成が始まっています（※2）。最後に生理が始まった日を「妊娠0週0日」として起算するので、生理周期が28日の人なら、高温期17日目は「妊娠4週3日」にあたります。
体内のホルモンバランスも大きく変化しているので、妊娠超初期症状が現れはじめてもおかしくない時期ですね。高温期17日目を迎える頃には、胸の張りや痛み、体のだるさ、眠気、下腹部痛、熱っぽさなどの症状が現れることもあります。
ただ、妊娠超初期症状は個人差が大きいもので、症状が何も現れないからといって妊娠していないというわけではありません。
高温期17日目に出血や体温が下がるのは生理？
高温期17日目で「出血が見られた」「基礎体温が下がった」という人は、生理がきたと思うかもしれません。たしかに、出血や基礎体温の低下は、生理の兆候として現れるものです。
しかし、生理以外の原因で出血や体温が下がることもあるので、早とちりは禁物です。出血であれば、胎盤の絨毛膜と脱落膜の間に血液が溜まる「絨毛膜下血腫」の可能性もあります（※2）。
妊娠初期の絨毛膜下血腫は自然になくなっていくことが多く、これがあるからといって流産率が上がることもないと考えられています（※3）。ただし、出血の量が多い場合や、高温期なのに長期間出血が続くという場合は、早めに病院にかかることをおすすめします。
また、基礎体温が下がるのは単純な計測ミスが考えられます。基礎体温は測り方や外気温などに左右されることがあり、一時的に基礎体温が下がっただけかもしれません。この場合は翌日も基礎体温を測ってみて高温期に戻るかどうかを確認しましょう。
翌日、基礎体温が高温期に戻っていれば、改めて妊娠検査薬を試してみる価値はありますよ。
高温期17日目、焦らずに過ごしましょう
高温期17日目からあと4日すると生理予定日から1週間が経つので、普通の妊娠検査薬で妊娠判定ができます。このタイミングでの検査精度は99％といわれるので、もう少しの辛抱ですね。
また、妊娠超初期症状は生理前の不快症状とも似ているので、症状の有無であまり一喜一憂しすぎないようにしてください。今は焦らず、いつもどおりに日常を過ごしながら、妊娠検査薬で確認できる日を待ちましょう。
