子供が大きくなると、遊ばなくなった人形やぬいぐるみの処分に困ることもありますよね。また、パパやママが子供の頃に持っていた五月人形やひな人形などが、いつまでもクローゼットで眠っている家庭もあるのではないでしょうか。そんな人形を処分する方法の一つに「人形供養」があります。でも、供養というと、どうしてもお金がかかるもの。できれば、お金をかけずに人形供養をしたいと思う人もいますよね。今回は、人形供養を無料で行うことはできるのかや、少ない費用で人形供養をする方法をご紹介します。
そもそも人形供養とは?費用がかかるの?
「人形供養」とは、思い出が詰まって捨てられずにいる古い人形やぬいぐるみを、神社やお寺などで供養してもらうことです。最近では、葬儀会社や代行サービスを利用して人形供養を行う人も増えています。
人形供養の際には供養料がかかることがほとんどです。人形の数や大きさ、供養する場所にもよりますが、費用は3,000~5,000円程度が相場です。
人形供養は必要なの?
それでは、なぜ人形やぬいぐるみを処分するときは、ほかのおもちゃと違って「供養」という方法があるのでしょうか。
人形供養は、昔の人々が観音様(仏様)に子授けや安産、子育てなどを祈願し、その願いが成就したときにお礼として人形を奉納して供養したことが始まりといわれています。
現在では、人形には魂が宿るという考えや、思い入れのある人形をそのまま捨てるのは忍びないという想いから、人形に今までの感謝を伝えて成仏させる意味でも人形供養が行われます。
人形供養は必ず行わなければいけないものではありません。人形やぬいぐるみに対する想いは人それぞれ違います。また、時代によって人形の価値も変わってくるものです。
人形やぬいぐるみを処分するときには、どのような形でお別れをしたいかを考えて、供養をするかどうかを決められるといいですね。
人形供養は無料でできるもの?
実際に人形供養をしようと思っても、神社やお寺で行うと想像以上にお金がかかってしまうこともあります。供養したい気持ちはあっても、そこまでお金をかけられないという人もいますよね。
下記のような方法を選べば、比較的少ない費用で人形供養ができるケースもあります。
感謝祭や供養祭を利用する
感謝祭や供養祭といったお祭りの形で、年に一度、たくさんの人形を集めて供養を行う神社やお寺もあります。個人的に持ち込みをするよりも安く供養をしてくれることもあるので、チェックしてみましょう。
葬儀会社で供養してもらう
葬儀会社でも人形供養を行っているところがあり、神社やお寺に比べると、比較的安い費用で供養をしてくれます。また、葬儀会社の会員だと無料で人形供養をしてもらえることもあります。
査定処分する
五月人形やひな人形などの日本人形は、査定をして引き取ってもらうことも可能です。引き取ってもらえるかどうかは、人形の状態や価値にもよるので、まずは査定をしてもらいましょう。自宅まで無料で査定に来てくれる業者もありますよ。
供養という方法にこだわらない人にはおすすめの方法です。
人形供養を無料で行う方法は?
比較的安い費用で人形供養ができたとしても、完全に無料で供養をするのは、なかなか難しいものです。どうしてもお金をかけずに人形供養をしたいという人は、以下のような方法で、自分で供養することもあるようです。
自分で人形供養をする方法
1.人形の顔をきれいな布で優しく拭いたら、和紙や包装紙の上に置く
2.感謝の気持ちを込めながら塩をふりかけて清め、包む
3.お焚き上げをするか、普通にゴミとして処分する
これはあくまでも、自分で行う方法の一例です。必ずこうしなければいけないという決まりはないので、人形に感謝の気持ちを伝えることを一番に考えて、自分なりの方法で供養しましょう。
無料にこだわらず自分なりの人形供養を
人形供養は、「お金をかければ良い」「お金をかけた分だけご利益がある」というものではありません。有料で行うことに納得できないのであれば、自分で供養するのも一つの方法です。
人形供養で大切なのは、「今までありがとう」と人形に伝え、自分の気持ちを整理することです。自分なりにすっきりする供養方法を見つけて、人形に感謝の気持ちを伝えられるといいですね。