子どもが小学生になると、保育園や幼稚園に通っていた頃までとは違った部分でお金がかかるようになります。入学費用とは別で継続的にかかるものなので、事前にしっかりと把握しておくと安心です。
そこで今回は、小学生からどんなことにお金がかかるようになるのかをご紹介します。
1. 学校教育費がかかるようになる
小学校に入学すると、学校納付金や学習材料費、遠足費などの「学校教育費」がかかるようになります。
文部科学省の調査によると、1年間の学校教育費の平均は、公立小学校で63,102円、私立小学校で904,164円です(※1)。
基本的には毎月口座からの引き落としや振り込みで支払うケースが多いですが、絵の具や水着など単元によっては都度追加購入することもあります。
2. 給食費がかかるようになる
給食費は公立小学校で年間平均43,728円、私立小学校で年間平均47,638円かかります(※1)。給食費については、自治体によっては補助制度があるところもあります。
支払い方法は基本的に毎月引き落としの学校が多いですが、振り込みや手渡しの学校もありますよ。
3. 習い事など学校以外での学習費が増える
小学校に上がると、学校以外での学習費もかかります。
家庭でのドリルや本の購入費、塾の費用である「補助学習費」は、公立小学校で年間平均82,469円、私立小学校で年間平均348,385円(※1)。
また習い事や体験活動の費用である「その他の学校外活動費」は、公立小学校で年間平均131,982円、私立小学校で年間平均298,504円となっています(※1)。
家庭学習や習い事にかかる費用は家庭によって差があるので、あくまで目安にしてくださいね。
小学校に入ると、子どもが「友達がやってるからやりたい」と言って習い事が増えるパターンもあることも心得ておきましょう。
4. 公共交通機関の利用料金がかかるようになる
バスや電車・新幹線の利用料金は、小学生からは子ども料金(大人の半額)がかかるようになります。
小学生になると行動範囲も広がり、一人でバスや電車に乗って習い事に行くこともあるので、毎月の交通費も頭に入れておくとよいでしょう。
5. 紛失や破損、トラブルで思わぬ出費も
小学1年生は、文房具や教科書、上履きなど学校で使うものをなくすことも少なくありません。「なくすたびに新しく買うので出費がかさむ…」と嘆くママパパも多くいますよ。
また、ふざけていて学校の物や人の物を壊してしまったり、登下校中に駐車している車を傷つけてしまったりすることも。自転車に乗っていた小学生が事故を起こし、親が数千万円の損害賠償を命じられた例もあります。
思わぬトラブルに備えて、個人賠償責任保険に入るという方法もあるので、入学前にしっかり家族で話し合っておくのがおすすめですよ。
小学校で何にお金がかかるか把握しておこう
小学生になると、友達とお出かけすることが増えたり、毎日の食事量が増えたりなど、生活費も純増します。小学生になり新たにお金がかかる項目については、事前に概算を把握して、入学後に備えておけるといいですね。