鼻茸(鼻ポリープ)とは?原因や症状は?治療で手術は必要?

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担... 監修記事一覧へ

「鼻茸(はなたけ)」という病気をご存じですか?副鼻腔炎などが原因で、鼻にポリープができる疾患です。鼻の中にポリープができるため、空気の通り道が塞がれて、鼻が詰まったり、いびきをかいたり、食べ物のにおいを感じにくくなったりといった症状が現れます。子供にもできる可能性があり、どう対処したらいいのか気になりますよね。今回は鼻茸(鼻ポリープ)の原因や症状、治療法などについてご紹介します。

鼻茸(鼻ポリープ)とは?原因は?

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鼻茸とは、鼻の奥にある「副鼻腔」という空間にできる良性の腫瘍(ポリープ)のことをいいます。

鼻の粘膜の一部が膨らんでできたもので、見た目は白いブヨブヨした塊であったり、赤みを帯びていたり、房状であったりと様々な形があります(※1)。キノコのようにも見えるので、鼻茸と呼ばれます。

鼻茸の原因も様々ですが、副鼻腔炎や気管支喘息、アレルギー性鼻炎に伴ってできるのが一般的です。

子供は風邪を引いて急性副鼻腔炎を起こし、それを慢性化させてしまうと、鼻茸ができることがあるので、注意が必要です。慢性副鼻腔炎患者の10~20%に、鼻茸が見られます(※2,3)。

鼻茸(鼻ポリープ)の症状は?

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鼻茸は、副鼻腔内に1つだけできることもあれば、複数できることもあります。大きさもみな一様ではありません。

鼻茸は悪性の腫瘍ではないので、命に関わる病気ではありません。ただ、鼻茸ができると空気の通り道が塞がり、鼻づまりや嗅覚障害、頭痛などを起こします(※3)。

鼻茸が小さいうちは症状がなく気づきにくいのですが、徐々に大きくなっていくと、少しずつ鼻に違和感が出てきます。鼻茸をただの鼻づまりだと思って放置すると、鼻茸が鼻の穴から飛び出して見えてしまうほどに大きくなったり、鼻の形が変形したりすることもあります。

副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎でなくても、ひどい鼻づまりが続くときは早めに小児科や耳鼻科を受診するようにしましょう。

鼻茸(鼻ポリープ)の診断方法は?

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鼻茸は、基本的に鼻鏡で鼻の中を見ることで診断できます。

しかし、鼻の奥に鼻茸ができていないか、慢性副鼻腔炎を起こしていないかなどを調べるために、内視鏡検査や顔面X線検査を行うことがあります。

鼻茸(鼻ポリープ)の治療法は?手術は必要?

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軽症の鼻茸ができている場合、抗生物質などを用いて治療にあたります。気管支喘息などを合併しておらず、粘性のある鼻水が出ている場合は、感染型副鼻腔炎にかかっている可能性があるので、原則的にマクロライド系抗菌薬などを使って治療します。

アレルギーによってできている疑いがある鼻茸や、喘息を合併している鼻茸に対しては、抗アレルギー薬の服用したり、ステロイド薬を点鼻したりして対処します(※1)。

症状が改善してきたからといって、薬を途中でやめてしまうと再発する恐れがあるので、必ず医師の指示に従い、薬は使い切るようにしましょう(※3)。

薬による保存療法でも症状が改善しないときは、手術を考える必要があります。鼻茸に対して一般的に行われる手術は鼻内副鼻腔手術と呼ばれるもので、再発の可能性を下げるために、鼻茸だけではなく、病巣を内視鏡を使いながら除去します。

しかし、手術を行っても再発することがあるので、医師と相談しながら長期的に経過観察していくことが大切です。

鼻茸(鼻ポリープ)のサインを見逃さずに

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子供は風邪を引きやすいものです。風邪を悪化させて副鼻腔炎を起こすと、鼻茸ができてしまうこともあるので、風邪にかからないようにすることが鼻茸の予防にもつながります。帰宅時の手洗い・うがいは徹底して行い、睡眠や栄養はしっかりとるようにしましょう。

子供が鼻づまりで苦しそうにしているときは、市販の電動吸引器などを使って、鼻水をとってあげてください。それでも症状が良くならないときは、小児科や耳鼻科を受診してください。風邪を悪化させず、早めに治すことも大切です。

鼻づまりはよくあることだからと軽視せず、きちんと対処して、その後の様子を観察してあげてください。

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