緑黄色野菜は、カロテンやビタミンC、ビタミンK、葉酸、カリウム、ミネラルなど、体に必要な栄養を多く含んでいます。特に、カロテンには免疫力を高める働きがある抗酸化作用があるので、幼児食にも積極的に取り入れたいですね(※1)。
そこで今回は、子どもの健康的な体作りに欠かせない、緑黄色野菜を使ったごはんや主食のおすすめレシピを6品紹介します。
緑黄色野菜ってどんな野菜?
一般的には、緑色や黄色・赤色など、色の濃い野菜を「緑黄色野菜」と考えがちですが、「原則として可食部100g当たりカロテン含量が600μg(マイクログラム)以上のもの」という基準が決められています(※2)。
これを踏まえたうえで、幼児食期に食べられる主な緑黄色野菜を紹介します。
上記のなかでも、トマト・ピーマンなどは、可食部100g中のカロテン含有量が実際には600μg未満ですが、食べる回数や量が多いため、緑黄色野菜に分類されています(※2)。
きゅうりやなすなどは、色が濃くて鮮やかなため緑黄色野菜と思われやすいですが、緑黄色野菜には含まれません。
以下から、幼児食におすすめの緑黄色野菜を使ったごはん、主食レシピを紹介します。
緑黄色野菜を使ったごはんもの・主食レシピ
納豆入り野菜ごはんおやき
材料
※キャベツ、小松菜、にんじんなど
- 1ボウルに納豆、野菜、ごはん、薄力粉、塩、青のりを入れてよく混ぜ、野菜のゆで汁を少量ずつ加えてまとめる。
- 2熱したフライパンにサラダ油を薄くしき、スプーンで1を入れて3cmの大きさに平らに伸ばす。色づいたら裏返し、ふたをして焼く。
小松菜ヨーグルトスコーン
材料(約15個分)
- 1小松菜はやわらかくゆで、葉先の部分をみじん切りにしてすり鉢などですりつぶす。Bを加えて混ぜる。
- 2Aをボウルに入れて混ぜる。サラダ油を加え、両手でこすり合わせるようにしてなじませる。粉と油が均一に混ざってサラサラの状態になったら、1を混ぜ、ひとまとめにする。
- 3ラップで包んで1cm厚さの四角形に伸ばし、包丁で1×3cmの棒状に切る。
- 4アルミホイルをしいて3を並べ、オーブントースターで約10分焼く。
にんじんフレンチトースト
材料
- 1よく混ぜたAに6等分に切った食パンを浸し、全体に液を含ませる。
- 2熱したフライパンにバターを薄くしき、1を並べて両面が薄く色づくまで焼く。
カルシウムたっぷりお好み焼き
材料
- 1キャベツはさっとゆでて冷まし、短いせん切りに、ニラはみじん切りにする。
- 2ボウルに溶き卵、長いも、牛乳、塩を入れて混ぜ、薄力粉とベーキングパウダーをザルでふるいながら加え、混ぜる。1と、5mm角に切ったチーズ、シラスを混ぜる。
- 3サラダ油を熱したフライパンに2を入れて丸く伸ばす。ふたをして両面がこんがり色づくまで焼く。食べやすく切って皿に盛り、ソースとケチャップを混ぜて少量ぬり、青のりをふる。
野菜たっぷりみそラーメン
材料
- 1豚薄切り肉、にんじん、白菜は短いせん切りにする。もやしは1cm長さに切り、コーンは食べにくい場合は刻む。
- 2鍋にごま油とみじん切りのにんにく、しょうがを入れて火にかけ、豚肉、にんじんを炒める。だし汁を入れ、沸騰したら白菜、もやしを入れて煮る。野菜がやわらかくなったらみそ、しょうゆを加え混ぜる。
- 3麺を5cm長さに切り、沸騰した湯に入れてやわらかめにゆでる。水気をきって器に盛り、2をかけ、コーンをのせる。
型抜き野菜の豆乳ドリア
材料
- 1にんじんは3mm厚さの薄切りにしてゆで、ハムもさっと湯通しする。好みの型で抜き、端切れは刻んでごはんに混ぜる。
- 2小鍋にAを混ぜ入れ、とろみがつくまでヘラで混ぜながら煮る。
- 3サラダ油(分量外)を薄くしいた耐熱容器に1のごはんをしき詰め、2のソースを広げる。粉チーズとパン粉をふり、刻んだグリーンアスパラガス、コーン、1のにんじんとハムを飾る。オーブントースターで焼き色がつくまで焼く。
緑黄色野菜を積極的に取り入れよう!
鮮やかな色と豊富な栄養価で、子どもの目を楽しませながら丈夫な体づくりをサポートする緑黄色野菜。野菜がもつやさしい甘みを感じながら食事が楽しめるよう、今回紹介したレシピを参考にぜひ作ってみてくださいね。
● 食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
● 具材が大きい場合は、食べやすいサイズに調整してください。
● レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません。(ただし、この時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。
レシピ・記事提供:「まいにちの手を動かす食事で、すくすく育つ 1〜3歳発達を促す子どもごはん」(中村美穂著、日東書院本社)