子どもの健康的な体をつくるための基礎ともいえる、たんぱく質。たんぱく質には、血液・筋肉・臓器・髪・皮膚などをつくる働きがあり、成長著しい幼児期には積極的に摂りたい栄養素のひとつです(※1)。
そこで今回は、たんぱく質を手軽に摂れる、幼児食におすすめのおかずやスープのレシピを紹介します。
幼児食期に食べられる
たんぱく質を含む食材は?
人の体をつくるたんぱく質は、20種類のアミノ酸からできています。そのうちの9種類のアミノ酸を「必須アミノ酸」と呼び、これは食品からしか摂取することができません。
必須アミノ酸を摂るためには、動物性・植物性の良質なたんぱく質をバランスよく摂ることが大切(※1)。以下の食材を参考に、幼児食にも取り入れてみましょう。
以下は、幼児食期に食べられる、たんぱく質を含む主な食材です。
● 肉類
(牛肉/鶏肉/豚肉)
● 魚介類
(しらす/鮭/サバ/エビ など)
● 大豆製品
(豆腐/納豆/きなこ/高野豆腐)
● 乳製品
( ヨーグルト/チーズ/牛乳)
● 穀物
(オートミール/小麦)
● 卵 など
たんぱく質が分解されてアミノ酸となった後、一部は尿などで体外に排出されてしまいます。そのため、毎日の食事に取り入れ、補給するよう心がけましょう(※2)。
たんぱく質を含む食材を使った
幼児食におすすめのおかず&スープレシピ
ライスソーセージ
材料
- 1玉ねぎはみじん切りにし、耐熱容器に入れる。 水小さじ1(分量外)をふってラップをかけ、電子レンジで約30秒加熱し、冷ます。
- 21に残りすべての材料を加えてよく混ぜ、ラップで棒状に包んで両端を軽くねじる。
- 3耐熱皿にのせ、電子レンジで1分半加熱し、食べやすい大きさに切る。※加熱しすぎるとかたくなるため注意。
野菜のシラス煮
材料
- 1大根、にんじんは1cm厚さのいちょう切りや棒状にする。ブロッコリーは1.5cm大の小房に分ける。
- 2鍋に水とだし昆布を入れ、大根とにんじんを入れてふたをしてやわらかくなるまで煮る。ブロッコリーとシラス、しょうゆを加えてさらに煮る。
鶏と野菜のサイコロスープ
材料
- 1鶏もも肉、玉ねぎ、かぼちゃ、赤パプリカ、ズッキーニはすべて1cm角に切る。
- 2鍋に水、だし昆布を入れて火にかけ、沸騰したら1を入れてふたをし、やわらかくなるまで煮る。塩、しょうゆで薄味をつける。
- 鶏もも肉が食べにくい場合は取り出してさらに刻んでもよい。
シーフード入りクリームシチュー
材料
※アサリ、エビなど
- 1耐熱容器にバターと薄力粉を入れ、電子レンジで約30秒加熱して溶かす。牛乳を少しずつ加え混ぜ、さらに約50秒加熱してとろみをつける。
- 2小鍋に分量の水と1cm角に切ったじゃがいもを入れて火にかけ、やわらかくなったら解凍して細かく刻んだシーフードミックス、ミックスベジタブルを加える。1と塩を加えて弱火で煮て、沸騰直前で火を止める。
アジのから揚げケチャップあん
材料
※その他生ダラなどでもよい、骨は注意して取り除く
- 1アジは小骨を取ってひと口大に切り、片栗粉を薄くまぶす。
- 2フライパンに高さ1cmのサラダ油を熱し、1を入れて両面をカラッと揚げる。
- 3小鍋にみじん切りの長ねぎとAを入れて混ぜ、弱火で煮る。火を止めて2をからめる。
冷麦入り豆腐と野菜のスープ
材料
- 1絹ごし豆腐は1.5cm角に、チンゲンサイとにんじんは1.5cm長さの細切りにする。
- 2分量の水ににんじんを入れて煮る。沸騰したら1.5cm長さに折った冷麦を入れ、柔らかくなったらだし汁、豆腐、チンゲンサイを入れる。煮汁の味をみてしょうゆを加える。
一汁三菜でバランスの良い食事を!
一汁三菜は、日本ならではの優れた栄養バランスのとり方といわれています。例えば、ご飯とみそ汁などの汁物をベースにして、主菜に魚などの動物性たんぱく質を、副菜には豆類などの植物性たんぱく質やビタミンが摂れる野菜などを取り入れてみてはどうでしょうか。一品で摂るのもよいですが、献立のなかでバランスよく摂れるようにすると良いですね。
● 食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
● 具材が大きい場合は、食べやすいサイズに調整してください。
● レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません。(ただし、この時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。
レシピ・記事提供:「まいにちの手を動かす食事で、すくすく育つ 1〜3歳発達を促す子どもごはん」(中村美穂著、日東書院本社)
こそだてハックに「いいね!」して情報を受け取ろう