赤ちゃんが接種するワクチンは安全なものですが、副反応があらわれることもあります。ワクチンの副反応や、接種する際に注意しておきたいことをまとめました。
主な副反応
副反応とは、ワクチンの投与によって、主目的である体の免疫作用以外に起こる反応のことをいいます。
様子をみていれば回復するような軽い副反応は、0~30%ほどの割合で起こります(※1)。
ワクチンを接種した際の副反応は、主に以下のようなものがあります(※1)。
- 発熱・発疹・吐き気・下痢・嘔吐など
- 接種部位の赤み・腫れ・痛み・しこりなど
- ワクチンで予防する病気の弱い症状
いずれも軽症で済む場合が多く、数日後には回復する場合がほとんどですが、ごく稀に以下の症状が出る場合があります。
これらの症状が出た場合には、すぐに医療機関で診察を受けてください。
- アナフィラキシー(重いアレルギー反応)、急性脳炎、急性脳症、けいれん、急性散在性脳脊髄炎、ギランバレー症候群など
ワクチンによってあらわれる副反応が異なる場合があります。詳しくは、各ワクチンを接種する際に医療機関で確認しましょう。
また、複数回接種するワクチンで、1回目に副反応の症状が出た場合は、2回目以降も同様の症状が出る可能性があるため、事前にかかりつけの医師に相談してください(※2)。
上記で紹介した症状に限らず、ワクチン接種後の赤ちゃんの様子が普段と違う場合は、医師に相談するようにしましょう。
ワクチン接種前後に気をつけたいこと
接種前の注意点
以下に当てはまる赤ちゃんは、ワクチンを接種することができません(※2)。スケジュールの組み直しや今後の接種など、医師と相談しながら行ってください。
- 発熱している(37.5℃以上)
- 以前に、ワクチンの成分によってアナフィラキシーショックを起こしたことがある
- 現在、急性の重い病気にかかっている
- 免疫不全の疑いがある
また、持病があったり、過去にけいれん(熱性けいれんやてんかん)を起こしたことがあったりする場合は、接種を受ける際に注意が必要です。事前に必ず医師に相談してください。
接種後の注意点
予防接種後は、赤ちゃんの体調をいつも以上に気をつけて見てあげてください。気になる副反応が出た場合は、念のため相談しておくと安心です。
また、予防接種の当日は激しい運動はさせないようにしましょう(※3)。