1歳半を目安に奥歯も生えてきますが、かたい食べ物を噛めるようになっても、飲み込みやすいようになめらかにすりつぶすことは難しい幼児食期。
かたいものを与えると丸飲みしてしまうこともあるので、幼児食になってからも歯茎で噛めるぐらいのやわらかさを目安に、食材を選び、調理することが大切です。
そんな幼児食期にぴったりなのが、豆腐。今回は、お豆腐を使った応用のきく幼児食レシピをご紹介します。
滝村雅晴さん
ビストロパパ代表取締役。パパ料理研究家。大正大学客員教授。農林水産省食育推進会議。日本パパ料理協会会長飯士。料理を習慣化させる「パパの料理塾」を都内で開講。2018年3月、パパさかな大使代表に就任。
やわらかいお豆腐は幼児食にぴったり
豆腐は、やわらかい食感で子どもにも与えやすい食材ですが、レシピがワンパターンになりがちと思う人も多いのではないでしょうか?
今回ご紹介するチャンプルーなどは、具材を変えて応用することで、レシピのバリエーションも広がるでしょう。
豆腐は、鍋、みそ汁、煮物など、いろいろな料理にプラスして楽しむことができます。大人用冷奴を取り分けて、幼児向けの薄味奴にするのもいいですね。
\ワンポイント/
「畑の肉」と呼ばれるほど、良質なタンパク質を兼ね備えている豆腐。筋肉や臓器などをつくるタンパク質や、ビタミンE、カルシウム、マグネシウム、鉄分、カリウムなどミネラル分などが含まれています。
幼児食にぴったり!
豆腐を使った幼児食レシピ
豆腐ときゅうりの胡麻和え
材料
- 木綿豆腐…1/3丁
- きゅうり…30g(約1/2本)
- ミニトマト…2個
- すりごま…適量
- 塩…少々
作り方
① 豆腐は水切りする。きゅうりはスライスして軽く塩を振ってもみ、水気を切る。ミニトマトは4等分に切る。
② ボウルに豆腐を入れて軽くフォークでつぶしたら、きゅうり、ミニトマトを入れて塩を軽く加えて和えてできあがり。
▼離乳食後期~完了期に作るなら
・豆腐は湯通しをしてから使う
・トマトは皮をむく
▼大人味にするなら
好みに応じ、みょうがなどを加える
豆腐のチャンプルー
材料
- 木綿豆腐…1丁
- アスパラガス…4本
- ミニトマト…5〜6個
- 卵…1個
- しょうゆ…小さじ1
- オリーブオイル…大さじ1/2
作り方
① 豆腐は水切りをし、8等分に切る。アスパラガスはピーラーで皮を剥いて小さ目の斜め切り。ミニトマトは半分に切る。
② フライパンを火にかけ、オリーブオイル、アスパラガスの順に入れて炒め、豆腐を加えてさらに炒める。卵を割り入れ、醤油を回しかけ、全体に混ぜながら卵に火が通ったら、盛り付けてミニトマトを添える。
▼離乳食後期~完了期に作るなら
・アスパラガスと卵を取り除く
・醤油は入れずに調理し、大人用などは後からかける
▼大人味にするなら
好みに応じ、カツオ節をかけて醤油をプラスする
栄養豊富な豆腐で美味しい幼児食を作ろう
離乳食までは加熱することが基本の豆腐ですが、幼児食からはその手間も省けて手軽に利用できます。薄味を心掛けながら、いろいろなレシピに挑戦してみてくださいね。
出典:miku 52号 2018年夏号
記事提供:絵本ナビ編集部
※掲載されている情報は2018年7月13日当時のものです。一部加筆修正しています。