誕生日やクリスマスなど、お祝いやイベントの席で食べる機会が多いケーキ。生クリームたっぷりのケーキはパーティメニューの定番ですが、赤ちゃんに食べさせてもいいのでしょうか?そこで今回は、赤ちゃんに生クリームやケーキをいつから食べさせていいのかをご説明します。
赤ちゃんに生クリームはいつから食べさせていい?

生クリームは、100gあたり45gが脂質でできています(※1)。
そのため、赤ちゃんに生クリームをいつから食べさせていいかは、油の摂取量を参考に考えましょう。
オリーブオイルやバターといった油脂類は、生後7~8ヶ月ごろの離乳食中期以降、小さじ1/4(1g)ほどの量なら使用しても問題ないといわれています。
そのため生クリームも、与え始めるのは離乳食中期以降で、量は小さじ半分ほどにしておきましょう。
小さじ半分ほどだとケーキのデコレーションはできないので、料理の風味付け程度に使うのが現実的かもしれませんね。
赤ちゃんに市販のケーキはいつから食べさせていい?

家族の誕生日やクリスマスなどは、本当なら赤ちゃんも一緒にケーキを味わってお祝いしたいですよね。
市販のケーキには、生クリームの乗ったショートケーキやチョコレートケーキ、チーズケーキなど、たくさんの種類がありますが、どれも砂糖や油がたくさん含まれていて、消化器官が発達していない赤ちゃんが食べると体に負担がかかることになります。
また、乳製品や卵のアレルギーの可能性もあるので、半生加工品である生クリームやカスタードクリームを使ったケーキを初めて食べさせるときは、慎重に与えたほうが良いでしょう。
そのため、赤ちゃんに市販のケーキを食べさせるのは、胃腸が発達し、徐々に大人と同じものが食べられるようになる、2歳くらいを目安にしましょう(※2)。
赤ちゃんに手作りのケーキはいつから食べさせていい?

赤ちゃんが市販のケーキを食べられる年齢になるまでは、ママやパパが特製のケーキを作ってあげるといいかもしれません。
前述のとおり、離乳食期の赤ちゃんは生クリームを小さじ半分程度しか食べられないので、生クリームをたっぷり塗ったケーキではなく、離乳食で食べている料理をアレンジしたケーキを作ってあげてくださいね。
赤ちゃんの月齢が生後7~8ヶ月くらいなら、マッシュポテトをケーキの形に整え、茹でた人参などでデコレーションしてケーキ仕立てにしてあげると雰囲気が味わえますよ。
また、生後9~10ヶ月であれば、ホットケーキや食パンに水切りヨーグルトでデコレーションしたケーキが食べられます。ただし、ホットケーキミックスや食パンには、アレルギーの原因となる物質が含まれていることがあるので、初めて使用するときは注意してください。
不安なときや、アレルギーがあるときは、卵や牛乳の入っていない食パンなど、アレルギー物質の入っていないものを使いましょう。
赤ちゃんの生クリームの代わりに使える水切りヨーグルトの作り方は?

生クリームの代わりになるデコレーションの材料としてママ・パパに人気なのが、水切りヨーグルトです。水分量を少なくすることで、扱いやすくなりますよ。
ここでは、そんな水切りヨーグルトの作り方を紹介します。
▼ 水切りヨーグルトの作り方
1. ボウルにざるを乗せ、その上にクッキングペーパーかガーゼを敷く
2. 1に無糖ヨーグルトを乗せ、好みの硬さになるまで置いておく
※少量だけ作る場合は、コーヒーフィルターに入れて水切りするのも便利です。
デコレーションに使うヨーグルトには、砂糖や果物が入っていないものを使います。
加糖のヨーグルトは赤ちゃんにとって糖分が多すぎるため、また、果物が入っているものは消化しにくい果物が入っているものが多いため、離乳食期にはそれぞれNGです。
また、はちみつが入っているものはボツリヌス菌感染のおそれがあるために、1歳未満には与えてはいけません。
甘くないヨーグルトを赤ちゃんが嫌がるようなら、すりおろしたバナナや加熱したりんごを混ぜることで、甘さを調節してあげましょう。
赤ちゃんの生クリームやケーキは他の食品で代替しよう

ライフイベントに欠かせないケーキですが、市販のもので生クリームなどが使われているものは砂糖や油脂が多く、大人に比べて胃や腸などの消化器官が発達していない赤ちゃんの体にとっては負担になってしまうこともあります。
そのため、市販のケーキは2歳以降からにして、2歳以前では、離乳食で食べ慣れた食材でケーキを自作してあげましょう。
赤ちゃんが食べられる素材のみで作ったケーキを販売しているお店もあるので、もし自分でケーキを作るのに自信がなければ、そのようなお店で購入してもいいですね。