1歳を過ぎると遊びの幅が広がってくるので、ボール遊びに挑戦させてみようと考えているママやパパもいるのではないでしょうか。公園へ行く機会も少しずつ増えてくるので、他にはどんな遊びをさせたらいいか悩むこともあるかもしれませんね。
そこで今回は、1歳児のボール遊びのポイントや効果をはじめ、1歳児向けの公園遊びをご紹介します。
1歳児はボールで遊べるの?
「1歳児にボールはまだ早いのでは」と思うかもしれませんが、1歳の子どももさまざまなボール遊びを楽しむことができます。
1歳になってしばらくは、ボールを投げることはまだできませんが、地面や床にボールを転がすことができます。
ママやパパがボールを転がし、取りに行くように促せば、ひとり歩きの練習にもなりますね。
個人差はあるものの、1歳3〜6ヶ月頃には歩行が安定してきます(※1)。動きがますます活発になるので、「転がるボールを歩いて追いかける」「歩きながらボールを転がす」といった遊びもできますよ。
1歳6ヶ月を過ぎると、両手でボールを持って投げたり転がしたりできるようになる子もいます(※1)。
最初のうちは方向が定まらず、短い距離しか飛ばないことが多いですが、いたずらにおもちゃを投げる行動とは違い、目的を持ってボールを投げようとしているので、できたときには褒めてあげましょう。
バケツや箱を用意して、そのなかにボールを入れる遊びもおすすめです。
1歳児のボール遊びのポイントは?
1歳児のボール遊びでは次のようなポイントをおさえておくと、より楽しく遊べますよ。
成長や興味にあったボールを選ぶ
1歳児といっても1歳0ヶ月と1歳11ヶ月では成長に大きな差があり、手の大きさや握る力も違います。子どもが持ちやすい大きさのボールを選ぶようにしましょう。
目安として直径10〜13cmほどのサイズだと、1歳になったばかりの子どもの手でも握りやすいのでおすすめですよ。
どんなタイプのボール遊びに興味を持つかも子どもによって異なるので、好きな遊び方に適した素材ややわらかさのボールを選ぶこともポイントです。
投げるのが好きな場合は当たっても安心な布やスポンジ製、転がすのが好きな場合は少し硬めのプラスチックやゴム製などを選ぶといいでしょう。
まずは室内で、慣れてきたら公園で
1歳になって初めてボール遊びをするときは、まずは安全性が高い室内で遊ぶのがおすすめです。
室内でのボール遊びに慣れてきたら、公園で遊んでみましょう。広々としていて開放感のある公園では、より一層ボール遊びの楽しさを実感できるはずですよ。
ボールが転がって道路に出ていく心配のない場所、周囲に危険な遊具などがない場所を選ぶことも大切です。
1歳児のボール遊びにはどんな効果があるの?
1歳児がボールで遊ぶことは、以下のような効果が期待できると考えられています。
握力が鍛えられる
ボールを握ったり両手で持ったりすることを続けていると、少しずつ握力がついていきます。最初のうちはうまく握れずに落としてしまうこともありますが、慣れてくれば手を大きく開いて握れるようになりますよ。
集中力が養われる
コロコロと転がるボールを追いかけることで、ひとつのことに集中して向き合う力がつきます。同じことを何度も繰り返すのが好きな子どもも多いので、やりたいだけやらせてあげると集中力が養われますよ。
1歳頃はまだ視力がまだ弱いため、赤や黄色など見えやすい色のボールを選ぶと、遠くに転がっても目立つのでおすすめです。
五感が刺激される
丸い形のボールに触り、ボールの跳ねる音を聞き、ボールを目で追うことで五感が刺激されます。床や地面によってボールが落下したときの音が違うので、いろいろな場所で遊んでみるのもいいですね。
1歳児におすすめの公園遊びは?
ここからは1歳の子どもにおすすめの公園遊びをご紹介します。ボール遊びのほかにも1歳児が楽しめる公園遊びはたくさんありますよ。
散歩
靴を履いて歩けるようになったら、公園で散歩をさせてあげましょう。ママやパパが手をとって一緒にゆっくり歩くだけでも、歩きはじめた子どもには良い運動になります。
今まではベビーカーに乗ったり抱っこされたりして見ていた風景も、自分の足で歩きながら見ると、また新しい発見があるはずですよ。
自然に触れる遊び
公園に生えている植物や落ちている小石に触れたり、砂場のアリを観察したり、公園では自然にたくさん触れることができます。
夏は昆虫探し、秋は落ち葉踏みといったように、季節を感じられる遊びをするのもいいですね。
水遊び
1歳を過ぎると水にも興味を持ちはじめる子どももいます。公園の手洗い場で手を洗ったり、じょうろで水まきをしたりするだけでも楽しめるはずですよ。
夏にじゃぶじゃぶ池へ行く場合は、おむつが取れていないと入れないところもあるので事前に確認しましょう。
砂場遊び
1歳を過ぎると、砂場遊びも少しずつ楽しめるようになってきます。砂を触ったり砂場の上を歩いたりするといつもと違う感覚を体験でき、体や脳にも良い刺激になると考えられています。
初めのうちは砂がどんなものか気になって口に入れてしまうこともあるので、飲み込まないように近くで見守ってくださいね。
1歳児の公園遊びの注意点は?
1歳児と公園遊びをするときは、以下のようなことに注意してください。
子どもから目を離さない
公園では絶対に子どもから目を離さないようにしましょう。
「近くに置いたベビーカーに忘れ物をしたから取りに行った」「知り合いのママ・パパに会って挨拶だけするつもりが話し込んでしまった」など、ほんの一瞬、子どもから目を離した隙に危険な目にあうことも珍しくありません。
1歳になると遊具にも興味を持ち始めるので、動いているブランコや他の子どもが滑ってくる滑り台の前に飛び出したりしないように、くれぐれも注意してください。
子どもの体調や気候を優先する
天気が良い日はできるだけ公園遊びをさせてあげたいものですが、子どもの体調がすぐれないときや感染症が流行っているときは無理に行かないようにしましょう。
風が強かったり雨が降ってきそうだったり公園遊びに適していない気候のときも、行くのは控えてくださいね。
夏は朝や夕方など比較的涼しい時間帯、冬は昼前後の暖かい時間帯を選んで行くことも大切です。
1歳児はいろいろな遊びに挑戦しよう
1歳になると少しずつ歩けるようになり、公園や広場など屋外で遊ぶのが楽しくなりますよね。ボール遊びをはじめとした体を使う遊びは、身体能力がどんどん発達する1歳児にぴったりです。
子どもの成長にあわせて、たくさんの遊びに挑戦させてあげられるといいですね。