「赤ちゃんは天からの授かりもの」とはいえ、「できれば女の子がいい」「男の子が欲しい」など、性別が気になる人もいますよね。
今回は「産み分けゼリー」について、そもそも産み分けできる科学的根拠はあるのか、グリーンとピンクの違い、リスクはあるのかなどを、性別の決まり方とあわせてご説明します。
産み分けゼリーとは?
「産み分けゼリー」とは、性交渉をする直前に女性の腟内に注入する潤滑ゼリーのことで、男の子が欲しい場合は「グリーンゼリー」、女の子が欲しい場合は「ピンクゼリー」を使います。1箱(5〜10本入り)あたり1〜2万円ほどするものが多いです。
産み分けゼリーを用いると希望する性別の赤ちゃんを授かる確率を高めることができるとされていますが、科学的根拠はありません。
産み分けゼリーで産み分けできる確率について、データを提供しているメーカーやクリニックもあります。しかし、第三者機関が調査した統計データではないため、「希望する性別の赤ちゃんが生まれる可能性が少し高くなるかもしれない」程度に考えておくと良いでしょう。
そもそも赤ちゃんの性別はどうやって決まるの?
人間の生物学的な性別は、2個の「性染色体」(XまたはY)の組み合わせによって決まります。
男性の細胞にはX染色体とY染色体の両方が、女性の細胞にはX染色体だけが含まれます。
つまり、赤ちゃんの性別は、男性の精子が持つ性染色体によって左右されるのです。
- ● 卵子(X)と精子(Y)が受精=男の子(XY)
- ● 卵子(X)と精子(X)が受精=女の子(XX)
そのため、精子と卵子が受精した瞬間に赤ちゃんの性別は決まります。つまり、赤ちゃんの性別は、男性の精子が持つ性染色体によって左右されるのです。
産み分けゼリーの販売メーカーは、精子が持つ性染色体の特性を利用して、性交渉前に産み分けゼリーで女性の腟内を酸性もしくはアルカリ性に調整することで、産み分けの可能性を高めることができると説明しています。
産み分けゼリーの使い方は?
産み分けゼリーは、いくつかのタイプありますが、1回分のゼリーがシリンジのような容器に入っているワンプッシュタイプが主流です。
ワンプッシュタイプは、一般的に以下のような手順で使います。
- 1. 先端のキャップを取り外す
- 2. リラックスできる姿勢で腟内に容器を挿入する
- 3. ゼリーを注入する
- 4. 容器をゆっくりと引き抜く
ゼリーとシリンジが別々になったタイプは、使用前にゼリーをお湯で溶かしたり湯煎したりする必要があります。
実際に使用する商品の説明書をよく読んでから使うようにしてくださいね。
産み分けゼリーにリスクはある?
「ゼリーを腟内に入れて、酸性・アルカリ性にコントロールする」と聞くと、ママや赤ちゃんの体への影響が心配になる人もいるかもしれません。
産み分けゼリーの成分は自然由来のものがほとんどです。たとえば、ヒアルロン酸Na、クエン酸ナトリウムなどの成分で作られているので、基本的には赤ちゃんの体に影響するリスクはないとされています。
ただし、海外製の産み分けゼリーのなかには成分表示のないものがあるので、もし産み分けゼリーを使いたいと考えている場合は、日本製で成分がすべて開示されている商品を選びましょう。
産み分けゼリー以外の方法もあるの?
男の子の産み分けに、「リンカル」を服用するといい、と聞いたことがある人もいるかもしれません。ただし産み分けゼリーと同じく、リンカルを服用したからといって必ず男の子が産まれるわけではなく、科学的根拠もありません。
リンカルの主成分は、天然カルシウムです。もともとは、無脳症を持つ赤ちゃんを出産した妊婦さんが次の出産で無脳症を予防するためにカルシウム剤を服用したところ、男の子が生まれる確率が高かったことから、産み分けの利用につながったのではといわれています。
しかし、実際にどのくらい確率が上がったかなどは明らかではありません。こちらも「男の子が生まれる確率が高まるかも?」くらいの心持ちでいるといいですね。
産み分けゼリーが確実ではないことを知っておこう
産み分けゼリーを使っても、確実に産み分けができるわけではありません。
希望した性別ではない赤ちゃんを授かる可能性もあるので、そのことをしっかり理解した上で実際に使うかどうか判断できるといいですね。
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