小学校受験はどんな問題がでるの?面接の内容は?

小学校受験では、子供の試験(考査)と親子の面接が行われます。中学校や高校受験と大きく異なるのは、子供の普段の生活習慣や、親の面接が合否に関わってくる点です。今回は、小学校受験で出題される問題や面接で聞かれる内容についてご説明します。

小学校受験の試験や面接はいつ行われるの?

小学校 教室

小学校受験の試験(考査)の時期は地域によって異なりますが、私立の早いところでは9月中旬頃からはじまり、多くは11月頃に行われます。

多くの小学校が試験日を1~3回ほど設けていて、12月の試験が最後というところがほとんど。首都圏は翌年の1月、関西地方では2月まで試験が行われる場合もあります。

面接は試験と同日に行われることが多いですが、なかには面接だけ事前に行う小学校も。各小学校の入試までのスケジュールは、公式ホームページをはじめ、入学説明会でもお知らせがあるので、早めに確認しておきましょう。

小学校受験の試験(考査)にはどんな問題がでるの?

子供 絵

小学校受験の試験の内容は、中学・高校の受験とは異なります。主にしつけや日常の行動、運動能力、記憶力などが重視されます。

ここでは、小学校受験に出題される試験内容について、詳しくご紹介します。

ペーパーテスト

常識

「おはよう」「こんにちは」など、日常的に使う挨拶をはじめ、してはいけないことの判断ができるかどうかが見られます。理科や社会の内容も範囲に含まれ、季節ごとの行事(正月・節分・節句など)や、植物の名前、食べ物が採れる場所、電車内でのマナーを出題する学校もあります。

数・数量

基本的な数字の理解はもちろん、簡単な足し算や引き算、量の比較、水の重さなどが出題されます。

図形

図形の模写、欠如している箇所に合う形、鏡に映った状態の図形、点を繋いでできる図形など、小学校ごとに様々なパターンで出題されます。「重ね図形」といって、2つの図形を重ねたときの模様がどうなるかなど、観察力や思考力も問われます。

言語・言葉

動物や植物の名前が正しく答えられるか、指定された文字数に該当するものがどれか、同じ音ではじまる文字(同頭音語)、同じ音で終わる文字(同尾音語)を探す問題も。しりとりが出題されることも多く、語彙力が問われます。

推理

変化の法則を理解する問題です。たとえば、観覧車に異なる動物が描かれていて、「一番上のネズミが一番下に移動したとき、一番上に位置する動物はどれか?」など。

そのほか、図のなかで仲間、もしくは仲間はずれのものを選ぶ、サイコロの見えない部分の数はどれかなど、少し難しい問題が出題されることも。

行動観察

自由遊び・個人遊び・グループ行動・親子遊びなどを行い、それぞれのシーンで子供自身がどう判断して行動するかが見られます。

グループ行動での協調性・リーダーシップ・自主性・ルールを守って遊ぶこと・相手への気遣いなど、状況判断がポイントです。

試験のなかで、合否の判断基準に影響することもある、もっとも重要な項目のひとつです。

口頭試問

主にペーパーテストを行わない小学校で、ペーパーテストと同様の問題を口頭で出題し、子供自身が答えます。質問を正しく理解し、適切に回答できているかが見られています。

指示行動

先生に指示された行動が正しくできるかを判断します。従うというより、理解力や行動力を問うものです。

誰かの行動を見て真似をするのではなく、自分で考えて行動できるかがポイント。運動テストや行動観察と一緒に行われることもあります。

運動テスト

歩く・走る・跳ねるなど、基本的な運動をはじめ、ケンケンをしたり、平均台を歩いたりしてバランス感覚が試されることも。ボールを投げたり、マット運動をしたり、動物の真似(クマ歩き)も出題され、指示から行動に移すまでのタイムを測るケースもあります。

難関校では、歩いている最中に途中で向きを変えることができるかという、判断の素早さを求められることもあります。

巧緻性

手先の器用さを見るテストです。紙をちぎる、紐を穴に通すといった内容から、衣類をたたむといった日常生活で行う行動も見られます。

ハサミが正しく使えるかなどが出題されることもあり、行動観察に含む学校もあります。

絵・話の記憶

限られた時間で見た絵、聞いた話の内容をどれくらい覚えているかをテストします。集中力や判断力が重要です。テープから流れる話を聞く小学校もあれば、文字で読んで理解するという小学校も。

「●●が、例えばこういう行動をとったらどうなると思う?」という、「推理」に含まれる内容を交えて出題されるケースや、図形や数、常識などが問題に含まれることもあります。

子供の面接

子供の面接では、名前や年齢はもちろん、住所を聞かれることもあるので、普段から言えるようにしておきましょう。そのほか、家でどう過ごしているのか、家族との楽しかったエピソード、小学校受験に対する気持ち、好きなこと・嫌いなことなどが聞かれます。

小学校受験の面接で聞かれることや注意点は?

エクスクラメーション びっくり

小学校受験の面接では様々なことが質問されますが、学校側が注目していることは、「学校の方針や特色への理解」「子供に対する親の接し方・家庭での教育方針」「家庭や子供の性格が学校の特色と合っているか」などです。

主に聞かれるのは以下の内容です。

・志望理由
・家庭の教育方針
・子供の性格(長所・短所含む)
・学校のどんなところに魅力を感じたか
・学校に期待すること
・子供にどんな思いや姿勢で接しているか
・父親の職業や仕事内容
・通学方法や時間など、基本情報

面接時は、要点をしぼり、わかりやすく簡潔に答えることが大切です。質問以外のことをアピールするのは、良い印象として残らないこともあるので注意しましょう。

子供の長所や短所を話すときは、過保護な表現にならないようにしてください。短所を伝えるときは、改善傾向にあること、長所として活かせている面をエピソードを交えて話しましょう。

小学校受験に備えて志望校の方針を理解しておこう

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小学校受験では、その家庭が学校に合っているかどうかを主に判断しています。家庭の財力や、周りの家庭と調和がとれるかという点も判断のひとつとなるため、学校のことをよく知ることが重要です。見学や行事、入学説明会には積極的に参加して、理解を深めておきましょう。

また、面接の前に、願書でも選考が始まっています。願書は必ずコピーをとって、面接時に夫婦で違うことを話さないように、日頃から教育方針や考え方を共有しておくといいですね。

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