スマホやインターネットの発達により、年賀状を送る機会が減ってきている現在。「今さら年賀状の書き方?」と思うかもしれませんが、年賀状や手紙などを「書く」機会が減っている今だからこそ、感じられるメリットもたくさんあります。
今回は、低学年向けの年賀状の正しい書き方から、注意点、実際に書くときの文例も合わせて紹介します!
わかりやすい「年賀状を送る意味」の伝え方
年賀状は、「日頃お世話になっている方々に昨年の感謝を伝え、新年の変わらないお付き合いをお願いする」という意味があります。
このまま子どもに伝えるのは少し難しいので、以下のように伝えるといいですよ。
意味が伝わったら、
「お世話になった人はだれかな?」
「今年もよろしくって誰に言いたい?」
と聞いてみましょう。子どもの「伝えたい!」と思う気持ちが年賀状では大切ですよ。
子どもに教えたい!年賀状の書き方
ここからは、実際に年賀状を書くときのきまりや、子どもに書かせるときに参考にしてほしい基本的なルールを紹介していきます。
年賀状に入れたい内容
年賀状には一般的に以下のような内容を書きます。
① 新年を祝う言葉「賀詞」
② 思い出やお礼、今年の抱負などの「本文」
③ 「今年もよろしくお願いします」などの「結び」
④ 「令和◯年 元旦」などの「年号」
上記すべてを書かなければいけないというわけではないので、子どもの思いや伝えたいことに合わせてOK!参考程度に知っておきましょう。
NGな言葉をチェック!
年賀状には、気をつけなければならないNGな表現もいくつかあります。相手のことを思いやるという観点からも、下記のような表現はできるだけ避けましょう。
● 去年の「去」などの忌み言葉
● 「、」や「。」などの句読点
● 重複言葉
句読点は年始から「句切りをつけない」という意味から使わない方が無難です。
また、「あけまして」には「年が明ける」という意味があるので、「新年あけましておめでとうございます」という言葉は意味の重複になってしまいます。同じように「1月1日元旦」という表現も避けましょう。
書く道具や準備も大切!
年賀状を初めて書く場合には、以下のことを注意してあげましょう。
● できるだけ鉛筆以外で
● いきなり子どもに書かせない
一般的に年賀状は黒いペンや筆で書くため、鉛筆では失礼になることもあります。しかし、子どもが普段から使い慣れている鉛筆で書きたいようなら、あまり無理強いせずに使わせてあげましょう。
また、心配なら大人が先に下書きするのも◎。その場合メッセージは子どもと一緒に考えて、できるだけそのまま書くようにしてくださいね。
低学年向けの年賀状の文例
「年賀状で何を書いたらいいかわからない!」という子のためにいくつか文例を用意しました。
出す相手に合わせて参考にしてみてくださいね。
あけましておめでとうございます
先生のおかげで算数が毎日楽しみです
今年もよろしくおねがいします
令和◯年 元旦
あけましておめでとうございます
〇〇くんとサッカーをするのがだいすきです
今年もたくさんあそぼうね
令和◯年 元旦
あけましておめでとうございます
3年生になったらかん字をがんばります
またおじいちゃんのおうちにあそびにいきたいです
今年もよろしくおねがいします
令和◯年 元旦
初めて書くときはまず「伝えたい」「書きたい」気持ちが大切です。知識として正しい書き方を教つつ、あまり堅苦しく考え過ぎずに書かせてあげましょう。
子どもが年賀状を書くメリットは?
子どもが年賀状を書くことには、以下のようなメリットもあります。
誰かのことを思って書く体験になる
年賀状は相手のことを思いやりながら書く貴重な機会になります。まず、子どもに「誰に年賀状を出したい?」と聞いてみましょう。
出す人が決まったら、「ありがとうって伝えたいことは何?」「どんな年賀状なら喜んでくれるかな?」と、受け取る人のことを考えながら書いていきましょう。
お世話になったことを思い出し、その人に喜んでほしいと思って書けるといいですね。
丁寧に書く練習になる
年賀状は、はがきの限られたスペースに文章を書かなければならないので、文字の配分や大きさを意識する必要があります。
また、鉛筆で書く場合は文字が消しゴムで消えにくいので、できるだけ間違えないように書かなければなりません。
年賀状を書くことは丁寧に文字や文章を書く練習になりますよ。
日本の伝統文化に触れられる
干支やお正月ならではの挨拶など、日本の伝統文化に触れることができます。
お正月や十二支に関する絵本などを合わせて読むことで、一層文化への理解や興味が深まりますよ。
年賀状に十二支やお正月遊びのイラストを描いてみるのもいいですね。
今年は年賀状を書いてみよう!
子どもが慣れてきたら、干支にちなんだイラストを書くなど楽しんで取り組めるといいですね。
1年に一度のイベントお正月に向けて、今年は年賀状を書いてみるのはいかがですか?