夜泣きとは?いつからいつまで?赤ちゃんの夜泣きの原因と対策

監修専門家 助産師 佐藤 裕子
佐藤 裕子 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 監修記事一覧へ

やっと泣き止んで寝かしつけに成功したと思っても、またすぐに目を覚まして泣いてしまい、朝まで延々と続くこともある「夜泣き」。「うちもそろそろかな?」「夜泣きはいつ頃まで続くの?」など疑問を感じることもあるかもしれませんね。

そこで今回は、赤ちゃんの夜泣きはいつからいつまで続くのかや原因、対策をご説明します。

赤ちゃんの夜泣きはいつからいつまで続く?

出産予定日 カレンダー

夜泣きには個人差があるため、夜泣きが激しい赤ちゃんもいれば、夜泣きがない赤ちゃんもいます。夜泣きをする時期や時間帯も、赤ちゃんによって違います。

一般的に夜泣きが最も多いとされる時期は、生後7〜9ヶ月頃です(※1)。ただし個人差があるため、生後3ヶ月頃から夜泣きが始まることもあります。

夜泣きが終わる時期にも個人差があり、1歳半頃におさまる子もいれば、2歳になっても続く場合もあります。

また、0歳の頃は全く夜泣きをしなかったのに、1歳後半になって急に夜泣きが始まるということも珍しくありません。

赤ちゃんが夜泣きをする原因は?

ママ 赤ちゃん 夜泣き

赤ちゃんの夜泣きの原因は、はっきりとは解明されていません。

考えられることとしては、寒い・暑い、まわりが騒がしい、日中や寝る前に刺激が多かった、ストレス、不安感などがあげられます。

また、昼寝が長過ぎたり逆に昼寝をしなかったり、お風呂の時間がいつもと違ったりと睡眠や生活のリズムが乱れることも、夜泣きにつながると考えられます。

赤ちゃんの夜泣き対策は?どうしたら泣き止むの?

赤ちゃん 夜泣き 泣く

夜泣きの原因ははっきりとはわかっておらず、考えられる理由もその日の体調や状況によってさまざまです。

以下のことを試しながら、原因を探って対策をしていきましょう。

2~3分何もせず見守る

赤ちゃんは寝言のひとつとして夜中に泣くこともあります。泣き始めたらすぐに抱き上げるのではなく、2~3分は様子を見るようにしましょう。

しばらくすると、何事もなかったように眠りにつく場合もあります。

抱っこしてあやす

2〜3分様子を見ても泣き止まないようなら、抱っこしてあげましょう。

背中をトントンしながら、ゆっくり揺らしたり、やさしく子守歌を歌ってあげたりするといいですよ。

授乳する

赤ちゃんは哺乳瓶や乳首をくわえると安心するものです。母乳やミルクを与えてみましょう。

音で気をそらす

リラックスする音楽を流したり、赤ちゃんが大好きなビニール音をガサガサと鳴らしたりするのもおすすめです。

夜泣きに効果的な泣き止み音24曲が入った無料アプリ「ninaru baby」を活用するのもおすすめです。

外の空気を吸わせる

ベランダや家の外に出て、夜風にあててあげてみましょう。気分が変わってしばらくすると寝ることもありますよ。

ドライブに出かける

車がある場合は、ベビーシートに乗せてドライブに出るのもおすすめです。車の心地の良い揺れが睡眠を誘って眠ってくれることも。

服を脱がせる

暑い、服の素材がチクチクするといった不快感が原因かもしれません。

特に夏場は、寝汗で不快に感じて夜泣きをすることもあります。着替えさせたり汗を拭いたりしてみましょう。

歯固めを与える

乳歯が生え始める時期は、口の中がむず痒くて夜泣きをすることもあります。歯固めを与えたり、軽く歯ブラシでこすったりしてみましょう。

これらのどれを試しても泣き止まない場合や、一時的に泣き止んだとしても、またしばらくして夜泣きが毎晩続く場合は、生活リズムや習慣を見直してみてくださいね。

毎日続いてつらさを感じたときは、お住まいの地域の保健センターや子育て支援センターで、夜泣きに関する相談先を紹介してもらうこともできます。

NPO法人や民間団体が夜泣きや寝かしつけに関する講座を開催していることもあるのでWebサイトなどでチェックしてみてくださいね。

赤ちゃんの夜泣きに効果的な生活リズムとは?

赤ちゃん 部屋 ベビーベッド

ここでは、赤ちゃんの夜泣き対策に効果的といわれている生活リズムを整える方法をご紹介します。

夜泣きに悩まされていなくても、赤ちゃんの成長のために大切なことなので、ぜひ実践してみてくださいね。

同じ時間に起こし寝かせる

夜泣き対策には、まず、毎朝決まった時間に赤ちゃんを起こすことが大切です。

遅くまで寝ていてくれたほうが楽と感じることもあるかもしれませんが、赤ちゃんのために早起きを心がけてくださいね。

昼寝は、生後6ヶ月から1歳頃までは2〜4時間を1〜2回ほど、それ以降は1.5〜3時間を1回とることを目安にしましょう(※2)。

昼寝から起きる時間が夕方5時を過ぎないようにして、夜8時までに寝るのが理想です。

お出かけをした日や赤ちゃんの機嫌によっては多少のズレが出るかもしれませんが、大幅に乱れることがないようにリズムを作ってあげてくださいね。

朝起きたら太陽の光を浴びさせ、夜は早めに部屋を暗くする

明るくなったら起きて、暗くなったら眠るというリズムを体に覚えさせるため、朝起きたらまずカーテンを開けて太陽の光を浴びさせましょう。

月齢の低い赤ちゃんは、朝・昼・夜の区別がついていないので、その感覚を徐々に覚えさせてあげる必要があります。

1ヶ月健診を過ぎたら、天気の良い日は昼間はできるだけ電気をつけず太陽の光で生活し、日が出ている時間に散歩に連れていき、昼間の感覚をつけさせてあげてくださいね。

天気や体調が悪くて外出しづらい日は、ベランダに出たり窓をあけたりして、ときどき外の空気を取り入れましょう。

夜は眠りにつく2時間前までには電気やテレビなどの強い光を消して部屋の中を徐々に暗くすると、寝付きがよくなりますよ。

寝る前はスキンシップをたっぷりと

寝かしつけや寝る前の入眠儀式では、ママやパパがたっぷりスキンシップをとって安眠を促してあげましょう。

お腹をトントンしながらお話しをしたり、絵本を読んであげたり、マッサージをしたりするのもおすすめです。

足の裏やふくらはぎ、太ももを手でさすったり、オイルやクリームを使って体を温めてあげたりするのもいいですね。

スキンシップをすることで赤ちゃんは安心し、日中の刺激や興奮が和らぎ、夜泣きの軽減につながることもありますよ。

赤ちゃんの夜泣きがつらいときは周りを頼ろう

赤ちゃんの夜泣きの対応で寝不足や疲れ、ストレスが溜まっているときは、赤ちゃんを一時的に預けて一休みするのも大切です。

祖父母や知人、ベビーシッター、ファミリーサポート、一時保育など周りを上手に頼りながら、夜泣きの期間を乗り切っていけるといいですね。

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