飛散量はまだ少ないものの、各地でスギ花粉が飛び始めています(※1)。花粉症は大人だけがなるものと思われがちですが、実は乳幼児でも花粉症を発症するケースも。
最近、赤ちゃんの鼻水やくしゃみが多いと感じるのは花粉が原因の可能性もあるかもしれません。
そこで今回は、赤ちゃんが花粉症になる理由と今日からできる花粉対策をご紹介します。
赤ちゃんも花粉症になる?

基本的に生まれてすぐに花粉症を引き起こすことはありませんが、スギ花粉症を発症している子どもは0〜4歳で3.8%、5〜9歳で30.1%という調査結果があります(※2)。
目や鼻から入ってきた花粉は、体の免疫システムによって外敵とみなされ、それに対抗するための抗体(IgE抗体)を作って蓄積していきます。
抗体の蓄積量があるレベルに達すると、花粉が体内に入ったときに、くしゃみや鼻水といったアレルギー反応を起こす化学物質が分泌されるようになり、花粉症を発症します。
ここ10年間でスギ花粉症を発症する子どもが増えているというデータもあるので、小さな頃からできるだけ体内に花粉が入らないよう対策することをおすすめします(※3)。
今日からできる花粉症対策!

花粉症の対策では、花粉に触れる機会を減らすこと、室内に花粉を持ち込まないことが大切です。具体的には、以下のことを行ってみてください。
外出時は花粉を防ぐ服装を
できるだけツルツルした素材の服を選ぶと、花粉が服にくっつくのを防ぐことができますよ。
体内に入る花粉の量を少なくするには、外出時に帽子やメガネを着用するのも効果的です。
家に入る前に花粉を落とす
外出時に体や髪についた花粉を室内に入れないよう、家に入る前に払い落としましょう。帽子や上着は家の外で脱ぎ、ブラシで払うのがおすすめです。
空気清浄機や加湿器を使う
部屋に入った花粉は、人が動くたびに飛散してしまいます。
空気清浄機を使って吸い取ったり、加湿器で花粉を湿らせて床に落としたりすると、花粉が舞い上がるのを防げますよ。
洗濯物は室内干しに
洗濯物はできるだけ室内に干すと、花粉に触れる機会を減らすことができます。
外に干す場合は短時間にして、洗濯物を取り込むときに花粉をはたいてから室内に入れるようにしましょう。
疑わしい症状が続いたら病院で診てもらおう
花粉が飛散する時期に、赤ちゃんにくしゃみ・鼻づまり・目のかゆみなどが続くようであれば、病院を受診しましょう。自己判断で市販薬を使用するのはやめてください。
今すぐできる対策を取り入れて、できるだけ家のなかに持ち込まない・花粉に触れる機会を減らすようにしてみてくださいね。