インフルエンザは例年12月から3月にかけて流行しますが、今年はすでに感染者が徐々に増えており全国的な流行が懸念されています。
そこで今回は、子どものインフルエンザワクチンの接種について詳しく説明します。
インフルエンザワクチンはいつから打てる?
効果と副反応は?

インフルエンザワクチンは、生後6ヶ月から接種できます。
ワクチン接種によって感染を100%予防することはできませんが、発症を予防するほか、感染したとしても重症化を予防する効果があります(※1)。
またワクチンの予防効果が期待できるのは接種から2週間後で、そこから5ヶ月程度は効果が持続すると考えられています(※2)。
ただし、なかには次のような副反応があらわれることもあります(※1)。
● 接種した部位の腫れ、痛み、赤み
● 発熱、頭痛、悪寒 など
これらの副反応は接種後2〜3日で治るのが一般的ですが、他の予防接種で副反応の経験があり不安な場合は事前に対応方法などを相談しておきましょう。
ごくまれにアナフィラキシーなどの重い副反応があらわれることもあるので、気になる症状があれば念のため接種した病院を受診してください。
ワクチン接種は早めにしておくと安心!

現在、主に首都圏や関西、沖縄などでインフルエンザの患者数の増加傾向が報告されおり、他府県への感染拡大を注視する必要があります(※3)。
本格的にな流行前にワクチンの予防効果を得ておくためには、早めに予防接種を完了しておくのがおすすめです。
生後6ヶ月〜13歳未満の子どもは2回接種が必要で、1回目と2回目は2〜4週間あける必要があります。
予防接種は10月から受けられる医療機関が多いので、接種の予約できるかどうか、早めにかかりつけ医に確認しておきましょう。
他のワクチンと同時に接種できる?
インフルエンザワクチンは、他のワクチンと同時接種が可能です。定期接種のタイミングがあえば、合わせてかかりつけ医に相談してみてくださいね。
点鼻タイプのワクチンは接種できる?

昨年認可され、今年秋から接種がスタートするのが、鼻に噴霧する点鼻タイプのインフルエンザワクチン「フルミスト(生ワクチン)」です。
痛みがないうえに予防効果が高く、その効果も長く持続するメリットがあります(副反応の可能性は、他の予防接種と同様にあります)。
ただし、適応年齢は2〜19歳未満です。0〜1歳は接種ができないので、覚えておいてくださいね(※4)。
感染症対策を徹底しましょう

ワクチン接種の他にも、インフルエンザの感染予防には、人混みを避けること、マスクの着用、外出後の手洗いが大切です。また現在、インフルエンザと同時に新型コロナウイルスも流行しています。
すでに行っているご家庭は多いと思いますが、引き続き、家族みんなで感染症対策を徹底していきましょう。