冬に流行するノロウイルスによる「感染性胃腸炎」。感染者は今年に入ってから増え続けており、感染拡大に注意が必要です(※1)。
ノロウイルスに感染すると、吐き気や嘔吐、下痢、腹痛などの症状が見られ、軽度の発熱を伴う場合もあります(※2)。
家庭・保育園での集団感染を防ぐためにも、正しい予防法と対処法を確認しておきましょう。
ノロウイルスにアルコール除菌は効かない?
正しい予防方法は?
感染性胃腸炎を予防するには、ウイルスや細菌を体内に入れないために日常生活のなかでの感染対策が大切です。
アルコール消毒液で手指の消毒をすることが多いと思いますが、実はノロウイルスにアルコール消毒はあまり効きません(※3)。
ノロウイルス対策として効果的なのは、せっけんを使った手洗いやマスクの適切な使用です。
またノロウイルスは食品から感染することもあるため、加熱が必要な食品は、中心部までしっかり加熱して食べるようにしてください。
ノロウイルスの二次感染を防ぐ方法は?
ノロウイルスは感染力が強いウイルスです。もしノロウイルスに感染した場合、家庭内で感染が広がることも。
感染した人の嘔吐物やうんちには大量のウイルスが排出されており、処理の際に二次感染する可能性があるため、以下の方法ですみやかに処理をしましょう(※2)。
2. ペーパータオルなどで静かに拭き取り、水で薄めた塩素系漂白剤で消毒する
3. 拭き取った嘔吐物やおむつ、手袋などはビニール袋に密閉して捨てる
4. 処理が終わったら手洗いをし、部屋を換気する
嘔吐物やうんちの処理には、塩素消毒が必要です。
「ハイター」などの塩素系漂白剤を水で薄めて消毒しましょう。なお、消毒の際は使用上の注意をよく読んで利用してください。
またタオルは家族で共有せず、個人用タオルやペーパータオルを使うと安心です。
この冬はさまざまな感染症が流行しています。基本の感染対策を改めて徹底して、家族の健康を守りましょう!