はしか・風疹を予防する「MRワクチン」の定期接種を受けた子供の割合が低下しているとして、日本感染症学会などが加盟する予防接種推進専門協議会は、未接種の方へ早めの接種を呼びかけています(※1)。
MRワクチンの接種率が低下しています
はしか(麻疹)は、感染すると高熱や発疹が現れる病気です。脳炎や肺炎などの合併症を引き起こすと、命に関わることもあります(※2)。
風疹も同様に発熱や発疹などの症状が見られ、稀に脳炎などの合併症を引き起こすこともあります(※2)。
どちらも感染力が強く、ワクチン接種でしっかりと予防することが大切です。
MRワクチンとは?
MRワクチンは、麻疹と風疹のワクチンを同時に接種できるワクチンです。
MRワクチンの定期接種は、
① 1歳以上2歳未満の間に1回
② 小学校入学前の1年間に1回
の計2回受ける必要があり、日本小児科学会は「1歳になったらなるべく早めに接種すること」を推奨しています(※2)。
1回接種で95%以上、2回接種99%以上の人が免疫を獲得できます(※2)。
麻疹・風疹の感染が広がる恐れがあります
麻疹・風疹の流行を防ぐためには、1・2回目のいずれも全国で95%以上の接種率を保つ必要があるとされています。
しかし2021年度は1回目の接種率が93.5%となり95%を下回ったことにより、麻疹・風疹の感染が広がることが懸念されています(※1)。
未接種の方は、早めにかかりつけ医に相談しましょう。