【パパペディア】男性育休の基礎知識!まずはデータ・Q&Aで基本を学ぼう

男性育休の法整備が進み、少しずつ育休を取得するパパが増えてきています。そこで今回は、育休を検討中のパパに向けて、育休関連のよくあるQ&Aと育休データをご紹介します。

ぜひ、夫婦で育休について話し合う際の材料にしてくださいね。

男性育休よくあるQ&A!

古谷さとき 育休

Q.1 育休の定義は?誰でも取得できるの?

育休とは、育児・介護休業法という法律に基づいて定められている、子供を養育する労働者が取得できる休業のことです。正式には「育児休業」といいます。

育休は法律で定められており、条件を満たしていれば、申請することで取得できます。子供を世話する家族と同居している場合や、子供が養子の場合であっても、育休を取得することができます。

育休は男女関係なく取得することができ、正社員だけでなく、派遣社員や契約社員といった期間雇用であっても取得することができます。ただし、申し出の時点で次のような条件にあてはまることが必要です(※1)。

正社員の場合
● 同一事業主で1年以上働いている
● 1週間に3日以上勤務している

期間雇用の場合
● 同一事業主で1年以上働いている(日々雇用される者を除く)
● 1週間に3日以上勤務している
● 子供が1歳6ヶ月になるまでに契約期間が満了することが明らかでない
● 契約が更新される場合は、更新後の契約期間が子供が1歳6ヶ月になるまでに満了することが明らかでない

Q.2 育休はいつからいつまで取得できる?

男性の場合、子供が生まれたその日から育休を取ることができます(※2)。一方で女性は、産後8週間は産後休業(産休)となるため、育休を取る場合は産休終了後からとなります。

基本的には子供が1歳になる前日までの間に、本人が希望する期間を育休として取得することができます。

Q.3 育休中にお金はもらえるの?

育休取得中に給与をもらうことは、基本的にはできません。ただし以下の条件を満たしていれば、雇用保険から「育児休業給付金」が支給されます(※2)。

● 育児休業を取得する時点で、1歳未満の赤ちゃんを育てていること
● 雇用保険の一般被保険者であること
● 育児休業に入る前の2年間のうち、11日以上働いた月が12ヶ月以上あること

育児休業給付金では、育休の開始から180日目までは給料の約2/3(67%)に相当する金額が、それ以降は給料の半分(50%)に相当する金額が支給されます。

また育休中は、経済的支援として健康保険と厚生年金保険の保険料が免除され、保険料が納付されたものとして取り扱われます(※2)。そのため、育休開始から180日目までに実際にもらえるお金は給与の2/3より多い額となります。

Q.4 育休の手続きは?いつまでに申請すればいい?

育休を希望する際は、原則として取得日の1ヶ月前までに会社に申し出を行う必要があります。ただし予定日よりも早く出産した場合や病気などのやむを得ない事情がある場合には、1週間前までの申し出で取得することができます(※1)。

申し出の際に必要な情報は以下です(※2)。

● 申し出た日の年月日
● 育休を取得する人の氏名
● 赤ちゃんの氏名(出産前の場合はママの名前)
● 赤ちゃんの生年月日(出産前の場合は出産予定日)
● 育休を取得する人の赤ちゃんとの続柄
● 育休の開始予定日と終了予定日

会社によって必要書類が異なるため、勤務先の担当部署に確認してみましょう。必要書類や手続き方法の詳細は、下記の関連記事をご覧ください。

Q.5 育休を夫婦で取得するとどうなる?

パパとママがともに育休を取得する場合、「パパ・ママ育休プラス」という特例を利用することができます。原則として子供が1歳になるまでの育休期間が、1歳2ヶ月になるまでに延長されます(※2)。

パパ・ママ育休プラスを利用した場合でも、パパ・ママそれぞれが育休を取得できる期間(ママは産後休業期間を含む)の上限は原則1年間ですが、夫婦で交代しながら子供が1歳2ヶ月になるまで切れ目なく育休を取得することができます。

またパパ・ママ育休プラスを利用すると、生後8週目までにパパが一回目の育休を終えていれば、その後1歳未満で再度育休を取ることもできます。他にもいろいろなパターンがあるので、詳しくは下記の記事をご覧ください。

Q.6 職場に制度がないと育休を取得できないの?

育休は育児・介護休業法で定められているため、職場に制度や規定がない場合でも、先述の条件を満たしていれば取得することができます。

また、この申し出を職場側が断ることや、育休を取得することを理由に不利益な扱いをすることは、法律で禁じられています。

男性育休 概要まとめ

男性育休データまとめ!

オリジナル 赤ちゃん パパ 抱っこ

ここからは男性育休に関するデータをご紹介します。

男性の育休取得率は?

育休取得率 推移

厚生労働省「雇用均等基本調査」より作成

2020年度は12.65%で過去最高となりました(※3)。約8人に1人のパパが育休を取得している計算になります。

とはいえ、ママの育休取得率と比べるとまだまだ差があるのが実情です。

いつ育休を取得する人が多い?

育休取得 タイミング

厚生労働省の資料より作成

男性が育休を取得するタイミングは、「産後、ママが産院にいる間」「ママが退院するとき」が最も多くなっています(※4)。

産後のママの体調が不安定で、赤ちゃんのお世話が大変な時期に多くの人が取得しているようです。

どのくらいの期間で育休を取得する人が多い?

育休取得期間

厚生労働省の資料より作成

育休を取得した男性のうち、約6割が5日未満、8割以上が1ヶ月未満となっています。一方、女性は9割近くが6ヶ月以上取得しており、取得期間の男女差も大きく開いています。

先輩パパママに聞いた、育休の期待や不安

これ以降は、ninaruシリーズのユーザーにおこなったアンケート調査からデータをご紹介します(※)。

パパ・ママが育休に期待すること1位は?

育休 期待すること

夫婦で育休を取得できた場合に期待することをパパ・ママそれぞれに聞いたところ、1位はともに「子育ての大変さを共有すること」でした。特に1人目の場合は慣れない育児で大変なことも多く、その気持ちを共有したいと考える人が多いようです。

パパの回答で二番目と三番目は「子育ての楽しさを共有すること」「主に育児の分担」で、育休を取得することで子育ての楽しさを享受できることを楽しみにしている人が多いようです。

一方ママの回答を見ると、パパと大きく差が開いたのが「自分一人の時間が持てる」で、多くのママが「自分の時間」を必要としていることがわかりました。

育休取得に関するパパの不安1位は?

育休 不安

育休を取得していない男性に育休取得について不安なことを聞いたところ、上位4つのうち3つを仕事に関する不安が占めていました。

また3番目には「家計への影響」が入っています。総じて、「育休を取るときに壁となるのは、仕事とお金に関すること」といえそうです。

パパが育休を取得しなかった理由1位は?

育休 取得しなかった理由

続いて、なぜパパが育休を取得しなかったかを聞いた結果がこちらです。「職場の理解がなかった」が2位に大差をつけて1位となりました。

「昇進したばかりだった」
「人員に余裕がなかった」
「前例がなかった」

といった声も集まり、育休を取得できる制度はあっても、理解が進まず取得を諦めるケースも少なくないようです。

一方で、「必要性を感じなかった」という回答も3位になっています。自分以外にママをサポートしてくれる家族がいる場合、ママと相談して必要ないと判断している場合などが想像されますが、もしかすると「ママに相談せず、パパだけで必要性がないと判断している」可能性もあります。

実際、ママはパパに育休を取ってほしい?

パパに育休を取ってほしかったか

配偶者が育休を取得しなかったママに、実際には取得してほしかったかどうかを聞いたところ、半数以上が「すごく取ってほしかった」「できれば取ってほしかった」と回答しています。

理由としては、

「1番大変な時期に2人で子育てしたかった」
「初めての子育てでなにもかもが不安だった。その不安を解決できずとも、一緒に感じて考えてほしかった」
「夫が仕事に行くことを考えると特に夜間などは頼れず、ひと月だけでも一緒に育児をしてもらいたかった」

といった声が集まり、パパの育休取得を切実に求めるママが多い様子がうかがえました。

育休 リアル まとめ

取得できる・できないに関わらず、一度育休について検討してみよう

世間的に、男性育休には間違いなく追い風が吹いていますが、もちろん仕事の関係で取りたくても取ることができないパパや、必要ないと考えるパパもいます。

しかし、取得できる・できないに関わらず、一度じっくり検討してみるのはいかがでしょうか。ママの意見も聞き、夫婦で納得したうえで、取得する・しないを選択できるといいですね。

※アンケート概要
実施期間:2021年5月21日~6月13日
調査対象:「ninaruポッケ」「パパninaru」ユーザー
有効回答数:563
収集方法:webアンケート

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