ママと赤ちゃんをつなぐ大切な母子手帳。妊娠中はもちろん出産後も使う機会が多く、破損を防いだり、病院の通院カードなどをまとめて携帯したりするのに便利な母子手帳ケースは、必須アイテムです。
使用期間が長いからこそ、お気に入りの母子手帳ケースを使いたいですよね。そこで今回は、お気に入りの生地を使って簡単に作れる、母子手帳ケースの作り方を紹介します。
母子手帳ケースにはどんな種類がある?
母子手帳は、妊娠中〜出産後数年は頻繁に使います。小学校卒業までは予防接種の記録で必要で、成人しても予防接種の有無を確認する機会もあるため、大切に保管しなければなりません。
母子手帳ケースは携帯や保管のために、ひとりひとりにあった使い方があり、使いやすい形もあるので、以下でどんなタイプがあるかチェックしてみてくださいね。
マルチタイプ
書籍を開くように中開きで、ひと目でどこに何が入っているか確認しやすいのが特徴です。
ジャバラタイプ
長財布のように横開きでき、マチの数だけ部屋があるため、仕分けしやすいのが特徴です。
今回は、マルチタイプの母子手帳ケースを作ります。
母子手帳ケースのサイズについて
母子手帳にはS・M・Lの3サイズあります。自治体によってサイズは異なりますが、大きさはおおよそ以下の通りです。
- Sサイズ 11×15cm(約A6サイズ)
- Mサイズ 13×19cm(約B6サイズ)
- Lサイズ 15×21cm(約A5サイズ)
今回は、一番小さいSサイズ用の母子手帳ケースを作ります。
二つ折りサイズ 14×19cm
(広げたサイズ 28×19cm)
手作り母子手帳ケースに必要な材料とサイズ
A:母子手帳ケース本体
● 表布 21×30cm 1枚
● 中布 21×30cm 1枚
● 接着芯 21×30cm 1枚
B:カードポケット
● 土台布 21×14cm 1枚
● カードポケット布 21×10cm 2枚
● 接着芯 21×14cm 1枚
21×10cm 2枚
C:母子手帳ポケット
● 手帳ポケット用布
左縦辺7×右縦辺15×横15cm 2枚
D:留め具
● 幅の狭いグログランリボン 11cm
● ボタン 1個(直径2.8cm)
※全てぬいしろを含む
● ミシン ● ミシン糸・ミシン針
● マチ針 ● 定規 ● 裁ちばさみ
● 糸切りばさみ ● 厚紙方眼紙
● チャコペン ● アイロン・アイロン台
母子手帳ケースの作り方
さあ、作りましょう!
1. 接着芯を貼る
母子手帳ケース本体表側の布の裏に接着芯を貼り付ける
同様に、カードポケットの各布、母子手帳ポケットの表側の布の裏にも接着芯を貼り付ける
接着芯ののりが溶けるまでしっかりとアイロンがけをしましょう。接着芯は布のサイズより2、3mm小さくてもOK
2. カードポケットを作る
土台には、片側の長辺にジグザグミシンをかけ、残り2枚の布は両サイドともジグザグミシンをかけておく
土台のジグザグミシンをかけた側と、ポケット1、2の長辺の片側を1cm折りアイロンをかける
厚紙方眼紙を使うと、計りながらアイロンがけができるので便利
2で折ったところを端から7mmのところで縫う
土台の右端(3で縫ったほう)から2cmのところにポケット1をマチ針で留め、左端から1cmのところで縫う
3で縫ったポケット1の右端から2cmのところにポケット2をマチ針で留め、左端から1cmのところで縫う
上部から7.5cm、13.5cmの幅で縫い、カードポケットの仕切りをつくる
3. 母子手帳ポケットを作る
母子手帳ポケットの布を中表にして、斜めの部分と短い辺を端から1cmで縫い合わせておく
ひっくり返したときのごわつきを防ぐため、点線内を斜めにカットしておく
ひっくり返してアイロンをかける
ポケット入り口を端から3mmのところで縫う
4. 母子手帳ポケットを縫う
母子手帳ケースの内側の布に、母子手帳ポケットの左端の短い辺を、端から3mmのところで縫う
5. ひもとボタンを付ける
リボンは端から5mmのところで仮縫いしておく。布の上部からボタン中央まで10.5cm、右端から3.5cmのところにボタンをつける
6. 内側の布とカードポケットを仮縫いする
母子手帳ケースの内側の布にカードポケットを端から5mmのところで仮縫いしておく
7. 全体を縫い合わせる
表側と内側の布を中表にして、マチ針で留める
返し口を10cm残して、端から1cmで外周をぐるりと縫う
母子手帳ポケットの下あたりを返し口にしてぐるっと外周を縫い、四隅をカットしておく
表に返して、返し口にアイロンをかける
端から5mmのところに、端ミシンを1周かける
通常ステッチ幅(縫い目の長さ)は2.5mmですが、4mmと長めに設定すると、よれることなくきれいに縫える
完成です!
母子手帳ケース作りで今回使った生地は?
今回は、マリメッコの生地を表地、内側のポケットに使いました。カラフルな色使いとやさしいイラストは母子手帳ケースにもぴったりです。
その他の素材も綿でハリのあるタイプを使用しました。持ち運びぶ頻度の高さ、手帳やカード類の出し入れの多さを考慮して、厚みのある綿がおすすめです。
母子手帳ケースにおすすめの生地は?
母子手帳ケースを使う期間は長いため、強度や耐久性が大切です。
厚みがほどよくて丈夫なオックス生地、キャンバス生地、デニム生地、帆布生地など厚みのある生地がおすすめですよ。
お気に入りの生地が薄手の場合は、接着芯を厚めにして対応しましょう。また、表地に使いたい生地が薄手の場合は、裏地を厚手にするという手段もあるので、臨機応変に楽しみながら手作りしてみてくださいね。
母子手帳ケースのアレンジ方法は?
今回は、とてもシンプルな作り方を紹介しましたが、作り方はたくさんあるので、一例を紹介します。
1:生地の端を覆って強度が増したり、アクセントになったりするバイアステープをつける
2:中身の落下を防げるファスナー仕上げ
3:開閉がラクチンなスナップボタン
4:デザインのアクセントにもなるフリルテープなどの装飾
初心者には難しい仕上げもありますが、使い勝手や好みでプラスしてみてくださいね。
母子手帳ケースは手作りできる!
カードや診察券を入れるポケットが6つ、おくすり手帳や紙類を入れるポケット、母子手帳のポケットと充実した内容の母子手帳ケースは、シンプルな作り方が最大の魅力です。好きな生地を組み合わせて、あなただけの母子手帳ケース作りを楽しんでくださいね。
以下では、裁縫初心者でも挑戦しやすいスタイの作り方を紹介しています。妊娠中にぜひ挑戦してみてくださいね。
製作協力:Tierney Kazumi
ティアニー 香寿美
文化服装学院卒業。
LUMA Decoupage Studio代表。2児の母。
現在はお友達のバッグブランドでサンプルを作ったり、百貨店に並ぶお受験バッグや小物を作ったりしています。作れそうなものなら、布に限らずアクセやDIYもやっています。
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