外出先での授乳は人目が気になるので何かと大変ですよね。そんなときに、あると便利なのが「授乳ケープ」。授乳中のママと赤ちゃんを覆い隠してくれるアイテムです。
今回は、授乳ケープの簡単な作り方を3つご紹介します。
1. 授乳ケープの作り方:ストールタイプ
ストールタイプの授乳ケープは、上下・左右の4箇所を縫って、最後にスナップボタンをつけるだけで簡単に作ることができます。授乳時以外にも薄手のショールとして使っても◎。
ストールタイプの授乳ケープを作るときに必要な材料は?
●ダブルガーゼ生地 縦76×横160cm 1枚
●スナップボタン 10mm 4個
●ミシン ●ミシン糸 ●裁ちばさみ
●糸切りばさみ ●チャコペン
●定規 ●アイロン ●厚紙方眼紙
ストールタイプの授乳ケープの作り方
● 授乳ケープ本体を作る
AとBをそれぞれ裏側へ三つ折り(Aは1+2cm、Bは1+1.5cm)してアイロンをかけ、それぞれマチ針で留めてミシンで端を縫う
C、Dを裏側へ三つ折り(1+1.5cm)にしてアイロンをかけ、マチ針で留め、ミシンで縫う
まずは端から、そのあと中央部分にアイロンをかけると角がズレにくいですよ。
● スナップボタンをつける
布の裏を上にして置き、長い辺(片側)の両端から3cmのところをスタートに、それぞれ10cm間隔で4つスナップボタンをつけて完成
プラスチック製のスナップボタン(プラスナップ)をハンディプレスを使って取り付けると、手縫いする必要がないのでもっと簡単です。
2. 授乳ケープの作り方:首からかけるタイプ
次は、首からかけるタイプの授乳ケープの作り方をご紹介します。形が複雑で難しそうですが、ミシンを使えば短時間で作ることができますよ。
横幅を広めにするとすっぽり隠れて横からも見えず安心。ゴムを入れるのが難しい場合は、首ひも用の布を2本作って縫いつけるだけでもOKです。
首からかけるタイプの授乳ケープを作るときに必要な材料は?
ケープ用生地 縦65×横90cm 1枚
首ひも用生地 縦65×横10cm 1枚
平ゴム 5mm幅×50cm 2本
●ミシン ●ミシン糸・ミシン針
●マチ針 ●定規 ●裁ちばさみ
●糸切りばさみ ●チャコペン ●安全ピン
●アイロン・アイロン台 ●厚紙方眼紙
首からかけるタイプの授乳ケープの作り方
● 授乳ケープ本体を作る
ケープ本体の端を2cm幅で折り、4辺全てアイロンをかける
2cmに折った布をさらに半分に折り、アイロンをかける。角は三角形に折り返しておく
布の角4ヶ所を三角形に切り落とす
アイロンであとをつけた折り線を2回折り、折り返し先に合わせて切り落とした部分を三角形に折り込み、反対側の辺も同じように折れ線を2回折ったらアイロンで型をつける
折った布の内側ぎりぎりをミシンで縫い合わせる
● 首ひもを作る
首ひも用生地を半分に折り、 2.5cmずつ中心線に向かって折る
片方の端に平ゴムを2本平行に縫いつける
平ゴムを縫いつけていない布をかぶせて、2本のゴムの間にミシンステッチをかける
縫いつけていない方のゴムの端に安全ピンをつけ、ゴムを通していく
● 授乳ケープ本体に首ひもをつける
ゴムが抜けないように安全ピンを付けたまま引っ張り、端をミシンで縫いとめる
ケープ本体を半分に折り、中心から15cmずつ左右に首ひもを縫いつけていく
ステッチをかけて固定して完成
3. 授乳ケープの作り方:簡単バージョン
最後にご紹介するのは、既製品のストールを使って作る簡単な授乳ケープです。上半身が隠れるくらいの長さに縫い合わせるのがポイント。
飾りボタンやワッペンをつけるなど、自分好みの装飾を加えたアレンジをしてみてくださいね。
授乳ケープ(簡単バージョン)を作るときに必要な材料は?
●透け感があまりないストール 1枚
(広げて被ったときに腰あたりまで長さがあるものがおすすめ)
●飾りボタンやワッペン (お好みで)
●針 ●糸
授乳ケープ(簡単バージョン)の作り方
ストールを肩からかけて左右対称になるように調節する
胸元からおへそあたりまでの布地を縫い合わせる
枕などを胸元に挟んで縫うと、きつくならずに安心です。
首元に飾りボタンをつけて完成
授乳ケープを手作りするときの注意点は?
授乳ケープは、授乳中に赤ちゃんの様子が見えるよう、上部に空間が必要です。そのため、作っている途中に何度か実際に巻いてみて、スナップボタンの位置や数を調節してください。
また、ダブルガーゼを使うときは一度水通しをし、目地を整えてから縫うときれいに仕上がりますよ。
授乳ケープを手作りするときにおすすめの生地は?
授乳ケープを作るときは、生地選びが大切です。ここでは、手作りの授乳ケープにおすすめの生地のタイプをご紹介します。
素材
授乳ケープは赤ちゃんの肌に直接触れるもの。ダブルガーゼなど、やわらかくて肌に優しい生地がおすすめです。
ガーゼ生地は水分の吸収が良く、赤ちゃんがおっぱいを吐いてしまったときにも対応しやすいですよ。また通気性にも優れているので、適度に風を通し、蒸れにくいのもポイントです。
厚み・色・柄
授乳ケープはママと赤ちゃんを覆い隠すためのアイテムですが、薄い布を使うと透けてしまう恐れがあります。一方で厚い布は生地が折りたたみづらく、かさばってしまうため、持ち運びに不便です。赤ちゃんも暑く感じてしまうかもしれません。
適度な厚みで、透けない色や柄の生地を選びましょう。
授乳ケープの手作りを楽しもう
授乳ケープは授乳中に使うだけでなく、昼寝中の赤ちゃんの肌掛けやママのストールにもなる便利なアイテムです。
ミシンを出すのが億劫なときは、時間はかかりますが手縫いでもかまいません。今回ご紹介した作り方には、生地の端を処理してボタンをつけるだけという簡単なものもあるので、気軽にチャレンジしやすいですよ。
お気に入りの生地を見つけて、ぜひ育児グッズの手作りに挑戦してみてくださいね。
製作協力:Tierney Kazumi
ティアニー 香寿美
文化服装学院卒業。
LUMA Decoupage Studio代表。2児の母。
現在はお友達のバッグブランドでサンプルを作ったり、百貨店に並ぶお受験バッグや小物を作ったりしています。作れそうなものなら、布に限らずアクセやDIYもやっています。