生まれてくる赤ちゃんのために、手作りのベビーグッズを用意してあげたいと考えている人もいるのではないでしょうか。赤ちゃんに必要なもののなかでも、よだれかけとして使えるスタイは挑戦しやすいのでおすすめですよ。
そこで今回は、スタイの作り方を紹介します。
スタイにはどんな形があるの?
スタイは「この形であるべき」という決まりはないので、丸いものや動物をモチーフにしたものなどデザインはさまざまです。今回は、代表的な形とそれぞれの特徴を紹介します。
エプロン型
今回作り方の一例として紹介しているのがこちらの形。赤ちゃんが汚しがちな胸元をまんべんなくカバーできます。
バンダナ型
バンダナ型のスタイは三角形。首に巻き付けるとあごの下に生地が寄ってたわみができ、よだれをきちんと受け止められるのが特徴です。
丸型
首回りを一周ぐるりと囲むのが丸型。赤ちゃんがどの方向を向いても吐きこぼしやよだれをキャッチできます。
作り始める前にミシンにちょっとした工夫を!
生地にできあがり線(縫う線)をチャコペンなどで引き、縫うときの参考にしている人も多いですよね。でもいざミシンを使って縫い始めると、等間隔にきれいに縫うのは難しいもの。そんなときは、マスキングテープを使ってミシンにちょっぴり工夫をしてみましょう。
今回の縫い代は5mmなので、マスキングテープの端から5mm間隔で線を引きます。針が落ちる場所を0として、マスキングテープの端を合わせてミシンに貼れば5mm間隔のガイドラインのできあがり。
縫いたい生地の端をラインに合わせることで、簡単に等間隔に縫い上げられますよ。
スタイの作り方!必要な材料は?
● 布
● スナップボタンセット
● 布
ダブルガーゼA 縦30×横30cm 1枚
ダブルガーゼB 縦30×横30cm 1枚
● スナップボタンセット
ハンディプレス
ヘッド×2、ゲンコ×1、バネ×1
●ミシン ●ミシン糸・ミシン針 ●マチ針
●定規 ●裁ちばさみ ●糸切りばさみ
●チャコペン ●目打ち ●画用紙
●アイロン・アイロン台
スタイの作り方
さあ、作りましょう!
1-1. 型を取る(①サイズを測るパターン)
画用紙を写真のように広げ、サイズ通りに画用紙を切り取る
1-2. 型を取る(②手持ちのスタイを使うパターン)
手持ちのスタイを画用紙の上に置く
用意したスタイに合わせてペンで型を取り、書いた線に沿って画用紙を切り取る
2. 布を型に合わせて切る
生地A、生地Bに1の型紙を当て、マチ針で留める
スタイの下部に返し口6cmの目印をつけ、縫い代分の5mm外側にチャコペンで印をつける
定規を当て、まっすぐなところは線で、カーブは点を打つように印をつけていくのがおすすめ
印をつけた部分に沿って生地A、生地Bを切る
ダブルガーゼは柔らかいので、型をつけたまま切ると安定します
3. 縫い合わせる
裁断した生地A、生地Bを中表にして重ねる
装飾をつけたい場合は、この時点で生地Aにつけておくのがベター
マチ針で仮止めする
印をつけたミシンのガイドラインに沿って生地を置く
最後にひっくり返すための返し口を6cm程残し、周囲を縫う
4. ひっくり返す
カーブがきつい部分に数か所切れ目を入れる
縫ったところまで切りすぎないように注意。2~3mm手前まで
6cm程残した返し口からひっくり返したら、返し口を内側にいれ、アイロンをかける
スタイの端から3mmのところを1周縫う
5. スナップボタンをつける
● プラスチックスナップボタンのパーツ
ヘッド&バネ、ヘッド&ゲンコをセットで使用します。
横置きして、端から2cmの場所に、スナップボタンの真ん中がくるようにをチャコペンでマークしておく
目打ちなどを使って、1でマークした部分に穴をあける
2の穴にヘッドを差し込む
バネをセットする
少し力を入れてセットする
ハンディプレスの台座のくぼみにヘッドのカーブを合わせ、ハンディプレスをゆっくり握って固く留める
2~5の順序でゲンコもつける
開閉してパチっと音がすればOK
音がしない、開閉がうまくいかない場合はヘッドの先端がちゃんとつぶれていない場合があるので、再度ハンディプレスをする
材料選びのポイントは?
生地
赤ちゃんの肌は大人より敏感です。柄や色などは作りたいイメージに合わせて選んでOKですが、肌への負担を考えて肌触りやよだれの吸収力などに気を付けて選びましょう。
留め具
スタイの留め具は、基本的に面ファスナーかスナップボタンの2種類です。面ファスナーの取り付けは簡単ですが、洗濯を繰り返すと服の繊維が面ファスナーにくっつき、接着力が弱まるというデメリットも。
スナップボタンは、取り付けには多少手間がかかりますが、洗濯しても留める力が弱まることはありません。慣れれば取り付けも簡単なので、長く使いたい場合はスナップボタンがおすすめです。
装飾
アップリケやレース、バイアステープなどで装飾するのもすてきですね。飾りをつけるときは赤ちゃんの首回りを避け、肌に直接当たらないように工夫しましょう。
スタイを作るときにおすすめの生地は?
洗濯するほどに柔らかくなるダブルガーゼは、デリケートな赤ちゃんの肌に安心です。吸水力を重視したい場合は、パイル地を使うのもおすすめ。
こちらのダブルガーゼ生地は小さな星が散りばめられたデザインで、飾りをつけなくてもおしゃれなスタイが仕上がりますよ。
スナップボタンの取り付けにはハンディプレスが便利
今回使用したプラスチック製のスナップボタンの取り付けには、こちらのハンディプレスがあると便利。スタイ以外にも、ベビー服の留め具にはスナップボタンが使われていることが多いため、これさえあれば外れてしまったときにも安心です。
スタイを手作りするときのアレンジ方法は?
スタイは基本的な作りは同じでも、形を変えたり飾りをつけたりすると印象が変わります。基本の作り方に慣れたら、いろいろなアレンジに挑戦してみましょう。
赤ちゃんグッズは、他にもおむつポーチやおくるみなど、手作りできるアイテムがたくさんあります。下記にて紹介しているので、こちらも見てみてくださいね。
ベビーグッズの手作りを楽しもう!
今回作ったスタイの所要時間は裁縫初心者が作ると、おおよそ1時間程度。慣れている人は、30~40分ほどで作れます。基本の作り方をマスターすれば、他の形のスタイを作るときにも役に立ちますよ。
赤ちゃんグッズを手作りをすると、「次はどんなアレンジにしようかな」と楽しみも広がります。かわいいオリジナルのスタイを作って、赤ちゃんとベビー期ならではのおしゃれを楽しめるといいですね。
下記では、何枚あっても困らないガーゼハンカチの作り方を紹介しています。こちらも簡単に作れるので、ぜひチェックしてみてください。
製作協力:Tierney Kazumi
ティアニー 香寿美
文化服装学院卒業。
LUMA Decoupage Studio代表。2児の母。
現在はお友達のバッグブランドでサンプルを作ったり、百貨店に並ぶお受験バッグや小物を作ったりしています。作れそうなものなら、布に限らずアクセやDIYもやっています。
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