保育園や幼稚園、小学校で子ども用のエプロンが必要になることがありますよね。しかし、手作りしようとするとなかなかしっくりする型紙が見つからないことも。
そこで今回は、型紙を使わずに作ることができる簡単なエプロンの作り方を紹介します。
子ども用エプロンの作り方!必要な材料は?
これからご紹介するのは、小さな子どもでも一人で着脱しやすいテープでとめられるタイプのエプロンの作り方です。
気分に合わせて2通りの表情を楽しめるリバーシブル仕様にしました。
できあがりサイズは、縦56.5×横46cmほど。身長110~120cmくらいの子ども向けです。
(約)縦56.5×横46cm
● エプロン生地 縦58.5×横48cm 2枚(A、B)
● ポケット生地 縦18×横30cm 1枚
● カラーゴム 56cm
(首用34cm、腰用22cm)
● 面ファスナー 2cm幅×4cm 1つ
● 面ファスナー用生地 縦4×横6cm 1枚
(Aと同じ生地)
●ミシン ●ミシン糸・ミシン針
●マチ針 ●定規 ●裁ちばさみ
●糸切りばさみ ●チャコペン
●アイロン・アイロン台 ●厚紙方眼紙
子ども用エプロンの作り方
さあ、子ども用エプロンを作りましょう!
1. エプロン本体の生地を裁断する
エプロン生地AとBを写真のように広げる。上辺から下へ16.5cm・端から14cmのところにそれぞれしるしを付け、半分に折る。輪にした状態でアールをつけて、斜めに裁断する
2. ポケットを作る
ポケット口を1cm折り、さらに2cm折って三つ折りにし、アイロンをかける
ポケット口から1.8cmのところを縫う
縫っていない3辺にジグザグミシンをかける
ほつれを防止するためにジグザグミシンをかけておくのがおすすめ
両横、下の順に1cm折り、アイロンをかける
3. エプロンにポケットをつける
エプロン生地の中央とポケットの中央を合わせて、エプロン生地Aの上から23cmのところにマチ針でとめる
ポケットが2つになるように縫いとめる
ポケット口は強度アップのため、三角に縫う
4. エプロンの首、腰のゴムをつける
腰のゴムにエプロン生地Aと同じ生地を写真のように巻き込んでマチ針でとめる
1の上に面ファスナーのフック(硬いほう)をのせ、縫いとめる
布側(写真の表側)から縫うとずれず、きれいな仕上がりになる
首のゴムは、エプロン生地中央から5.5cm、腰のゴムは端側の上から1.5cmのところにマチ針でとめて、端から仮縫いをしておく
腰のゴムをつけていない側に、面ファスナーのループ(柔らかいほう)を縫いつける
5. エプロンを縫う
エプロン生地A・Bを中表に合わせ、マチ針でとめる
脇に返し口を10cm残して、端から1cmのところで1周縫う
胸、脇、裾の角を切り落とす
返し口から表に返し、アイロンをかける
返し口と全体に、端ミシンをかける
子ども用エプロンの作り方の注意点は?
子ども用エプロンを作るときに気をつけたいのがサイズです。
今回は身長110~120cmの子ども向けのサイズで作りましたが、身長や体型に合わせて、大きさを調節してください。エプロンの形に裁断するときに、子どもに当ててみて適切な長さかどうか、確認しておくと安心です。
短く裁断してしまった場合は、エプロンの裾にレースを縫いつける、首回りのゴムを長めにするといった方法で、少しカバーできます。
また今回は、子どもが脱ぎ着しやすいように、エプロンの首回りと腰回りにカラーゴムを使いました。ゴムの長さについても、体格に合わせて長くしたり短くしたりしましょう。
子ども用エプロンのアレンジ方法
子ども用エプロンを作るときに、アレンジしやすいのはポケットです。
今回は横長で中央を縫って2口にしましたが、小さなポケットを2つ左右に置く、裏にも小さいポケットをつける、といった具合に工夫してくださいね。ポケット口にレースをあしらってもかわいいですよ。
また、エプロンの胸元にワッペンやイニシャルをつけるアレンジは子どもも喜びそうですね。
子ども用エプロンを作るときにおすすめの生地
子ども用エプロンを作るときは、少しハリ感のあるオックス生地がおすすめ。カジュアルなイメージなら、薄手のデニム生地を使っても素敵です。
今回のようなリバーシブルタイプのエプロンを作るときは、表裏で全く違う色・柄を使うのがおすすめです。その日の気分によって使い分けでき、汚れたら裏返しできますよ。
子どもが好きな色や柄を選んで、オリジナルエプロン作りを楽しみましょう。
子ども用エプロンを手作りしよう
「子ども用エプロン」と聞くと、作るのが難しいように感じるかもしれません。しかし今回ご紹介した子ども用エプロンは、2枚の布を縫い合わせて首と腰のゴムをつけるというシンプルな作り方です。ポケットをつけなければ、作る時間もそれほどかかりません。
子どもの成長は早いので、ちょっと大きめにエプロンを作っておくとおいでしょう。お気に入りの手作りエプロンがあれば、率先してお手伝いをしてくれるかもしれないですね。
エプロンを作るのが不安な場合は、先にランチョンマットを手作りすると良い練習になりますよ。あわせてチェックしてみてください。
製作協力:Tierney Kazumi
ティアニー 香寿美
文化服装学院卒業。
LUMA Decoupage Studio代表。2児の母。
現在はお友達のバッグブランドでサンプルを作ったり、百貨店に並ぶお受験バッグや小物を作ったりしています。作れそうなものなら、布に限らずアクセやDIYもやっています。
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