気圧の変化で頭痛が起こりやすい梅雨どき。妊娠中も頭痛は頻繁に起こるトラブルですが、安易に薬を飲めないため対処に困りますよね。
そこで今回は、妊娠中に頭痛が起こりやすい原因と、妊婦さんでもできる対処法についてご説明します。
妊娠中に起こる頭痛って?

頭痛にはさまざまなタイプがありますが、一般的に妊娠中にみられやすいのは以下の2つです。
緊張型頭痛
緊張型頭痛は最も多くみられる頭痛ですが、原因ははっきりとわかっていません(※1)。姿勢の悪さなどの肉体的なストレスや精神的なストレスで筋肉が過度に緊張することで起こりやすいとされています。
緊張型頭痛では、後頭部から首筋にかけて頭全体が締め付けられるように痛むのが特徴です。
片頭痛
片頭痛では目の周りがズキズキと痛んだり、体を動かしたときに痛んだりします。吐き気や嘔吐を伴って、日常生活に支障をきたすことも多いです。
片頭痛の原因もはっきりと解明されておらず、体質や遺伝、ストレス、睡眠不足、光や音などの刺激、天候などの誘因が重なって起こりやすいとされています。
妊娠中に頭痛が起こる原因は?
妊娠するとどうしても妊娠前よりも運動量が減るため、体の血行が悪くなりやすい状態です。血行不良で腰や肩、首が凝ってしまうことで、頭痛を引き起こすことも。
また、妊娠初期にはホルモンバランスが急激に変化するため、自律神経のバランスが崩れて頭痛が起こることもあります。
妊娠中期を過ぎてお腹が大きくなってくると、疲れやすくなったり、寝不足気味になったりして、ストレスからの頭痛が起きやすくなります。
妊婦さんでもできる頭痛の対処法は?

片頭痛と緊張型頭痛では、対処法が違います。対処法を間違えるとかえって痛みがひどくなることもあるので、注意しましょう。
緊張型頭痛への対処法
緊張型頭痛の場合は、痛いところを温めてあげましょう。痛みを感じたら安静にして、後頭部や首、肩など痛みを感じる部分に蒸しタオルを当ててください。
直接温めるだけではなく、首や肩、腕の筋肉を動かすだけでも血行がよくなります。痛みが軽いときに、軽いストレッチをするのもおすすめですよ。
片頭痛への対処法
片頭痛の場合は、光や音などの刺激を避けて、暗く静かな部屋で目を閉じて横になりましょう。アイマスクや耳栓で物理的な刺激を遮るのもおすすめです。
頭や首筋など痛む場所には冷たい濡れタオルを当てて冷やしましょう。温めると痛みが増すことがあるので、お風呂は湯船に浸かるのは避けてシャワーで済ませるのがおすすめです。
妊娠中に頭痛薬を飲んでもいいの?

妊娠前であれば、頭痛が出たら頭痛薬を使って対処していた人も多いと思います。しかし妊娠中はお腹の赤ちゃんへの影響を考えると、気軽には使えませんよね。
頭痛薬にもいろいろ種類があり、妊娠中に飲めるものもあれば、飲んではいけないものもあります。そのため、妊娠前に使っていた頭痛薬を自己判断で使うのは止めましょう。
手持ちの薬を飲む場合は、産婦人科医に相談した上で、問題ないといわれたときだけ使うようにしてくださいね。
頻繁に頭痛が出る人は、市販薬に頼るよりも、病院で処方してもらった薬を服用したほうが安心です。
妊娠中は健康的な生活で頭痛を予防しよう
妊娠中の頭痛を防ぐには、普段から健康的な体を維持することも重要です。体調が良いときは、体を動かして汗をかき、適度にストレス解消をしてリラックスできる時間を作りましょう。
ぜひ健康的な生活を過ごして、頭痛に悩まされないマタニティライフを目指してくださいね。