今年から始まる、政府の新しい子育て支援策「出産・子育て応援交付金」。妊婦さんは最大10万円分のクーポンや現金が支給されると話題になっていますね。
今回は、「出産・子育て応援交付金」の詳しい内容を、ポイントごとにご紹介します(※1)。
※2022年12月28日時点の情報です。
「出産・子育て応援交付金」とは?いつから始まるの?
「出産・子育て応援交付金」は、孤立感や不安を抱く妊婦・子育て家庭が、安心して出産・子育てができるための制度です。
出産や育児の不安に寄り添った面談などの「伴走型相談支援」と、現金やクーポンを支給する「経済的支援(出産・子育て応援ギフト)」の2つから成り立っています。
対象は?
2022年4月以降に出産した人、もしくは出産予定の人
※所得制限はありません。
いつから?
2023年1月開始予定(遅くとも2023年3月末までに開始)
※自治体によって開始日が異なるため、詳しくは自治体から届くお知らせやホームページをチェックしてください。
ここからは、2つの支援の内容について詳しくご紹介します。
「伴走型相談支援」とは?
「伴走型相談支援」とは、孤立感や不安感を抱く妊婦さんやママが、出産・育児の悩みを相談できる場を作る制度。
保健センターの助産師や保健師、自治体から委託されたNPO職員などとの面談や、自治体からの継続的な情報発信を受けることができます。
面談は基本的に対面で3回実施され、パートナーや同居する家族も一緒に受けることが推奨されています。
それぞれの面談の時期と想定内容は以下です。
①妊娠届出時
最初の面談は、主に妊婦さんを対象に妊娠届出後に行われます。
②妊娠8ヶ月前後
出産を間近に控えるこの時期の面談は、産前・産後に不安を感じるママ、育休取得に悩むパパに向けてのものです。
妊娠7ヶ月頃に案内文とアンケートが郵送される予定で、希望者のみに面談が実施されます。
③出生届出から乳児家庭全戸訪問までの間
乳児家庭全戸訪問は、出産後〜生後4ヶ月の赤ちゃんのいる家庭を対象に行われます。3回目の面談はこの訪問時までに実施するものとされています。
これらの面談に加えて子育て家庭に対しては、子育て関連のイベント情報の発信や、相談受付対応の継続実施などの支援が検討されています。
「経済的支援(出産・子育て応援ギフト)」とは?
「経済的支援(出産・子育て応援ギフト)」は、妊婦さんや子育て家庭に、現金もしくはクーポンが支給される制度です。
妊娠中にもらえる支援は「出産応援ギフト」、産後にもらえる支援は「子育て応援ギフト」と呼ばれます。
金額・もらえるタイミング
● 出産応援ギフト
妊娠届出時に面談を実施し、アンケートに回答すると、妊婦1人当たり5万円分を支給
● 子育て応援ギフト
出生届出から乳児家庭全戸訪問までの間に面談を実施し、アンケートに回答すると、新生児1人当たり5万円分を支給
※多胎児の場合は、子どもの人数×5万円分が支給されます(※2)。
もらえるもの
自治体によって異なりますが、以下のようなものが想定されています。
● 現金
● 出産・育児関連商品の商品券(クーポン)
● 健診交通費やベビー用品等の費用助成
● 産後ケア・一時預かり・家事支援サービス等の利用料助成・利用料減免
事業が始まる前に妊娠・出産した人は?
事業開始前に妊娠・出産した場合は、ギフトが支給されるタイミングが異なるので、それぞれのケースごとに詳しくご説明します(※3)。
事業開始時点で妊娠中の場合
事業開始時点で妊娠中の人は、以下のタイミングでギフトを受け取ることができます。
→事業開始日以降、自宅に送付されたアンケートに回答後
● 子育て応援ギフト
→出生届出から乳児家庭全戸訪問までの間に面談を実施し、アンケートに回答後
自治体によっては「出産応援ギフト」と「子育て応援ギフト」を出生届出後に一括で支給する場合もあります。
事業開始前に出産した場合
事業開始日より前に出産した人は、以下のタイミングでギフトを受け取ることができます。
→事業開始日以降、自宅に送付されるアンケートに回答後
事業の詳細は自治体からの情報をチェック!
妊婦さんや子育て世帯の支えとなる、今回の制度。上手に活用して、出産・育児の不安や悩みを解消できるといいですね。
事業の詳細は自治体によって異なるので、お住まいの自治体からのお知らせを必ずご確認ください。
※2022年12月28日時点の情報です。