「魔の2歳児」「イヤイヤ期」という言葉もあるように、2歳になると自己主張がはっきりしてくる子も多いですよね。食事に関しても、「自分で食べる」「これが食べたい」と主張する場面が増えるかもしれません。今回は、そんな2歳の子どもにおすすめのお弁当レシピと、作り方のポイントや注意点をご紹介します。保育園やピクニックのお弁当作りの参考にしてくださいね。
2歳児向けのお弁当を作るポイントは?
2歳といえば、離乳食はもう完全に卒業している時期。歯が生えそろう子も多いので、大人と同じようなものが食べられるようになります。
しかし、大人のおかずと同じ味つけだと塩分や糖分の摂りすぎになってしまうので、子どもの分だけを先に取り分けて、少し薄味に仕上げるといいでしょう。
また2歳頃は、スプーンやフォークを使って自分で食事ができるようになってくる時期でもあります。パパやママの真似をして箸を使いたがる子もいるかもしれませんね。
お弁当にも、子どもが自分ですくったりつまんだりしやすい大きさや、噛みやすい固さのおかずを入れてあげましょう。
2歳児向けおすすめお弁当レシピ!
ここでは、2歳児におすすめのお弁当レシピを一品ずつ詳しくご説明します。
梅のりまかず
材料
- 1ごはんにAを混ぜ、冷ましておく
- 2いんげんはゆでて食べやすい大きさに切る
- 3ラップにのりをのせ、手前に1を乗せて半分に折る
- 43の形を整え、少し置いてなじませてから、食べやすい大きさに切り、2を刺す
2歳になると、大人と同じ固さの白米が食べられます。手でつかんで食べられる一口サイズののり巻きだと食べやすいですね。お花の形に並べたら、お弁当の時間がさらに楽しくなりそう。
お花ウィンナー
材料
- 1ウィンナーを半分に切り、断面に格子状に切れ目を入れる
- 2小鍋でお湯を沸かし、1を熱湯で30秒~1分程度ゆでる
ごく普通の食材であるウィンナーも、ひと手間加えるだけで特別なメニューに。たこさんウィンナーよりも簡単に作れますよ。上でご紹介した「梅のり巻き」の真ん中に添えるのがおすすめ。
ロールサンド
材料
- 1食パンの端を1cm程度空けてジャムを塗り、クルクル巻いてラップで包む(パターンA)
- 2食パンの端を1cm程度空けてマヨネーズを塗り、食べやすく切った魚肉ソーセージとレタスを乗せ、クルクル巻いてラップで包む(パターンB)
- 31、2をしばらく置いてなじませたら、食べやすい大きさに切る
おかず系とおやつ系、2種類のロールサンドを用意しました。食事のときにママも一緒にいられるなら、ラップに包んだまま切って詰めると便利です。お好みでチーズを入れても◎。
野菜入り卵焼き
材料
- 1ピーマン、パプリカはみじん切りにし、ツナは油を切っておく
- 2フライパンを熱して油をひき、1を炒め、(A)を加えて味をつける
- 3卵を溶いて2と混ぜ合わせる
- 43を耐熱容器に入れ、ふんわりとラップをかけて電子レンジで1分程加熱する
野菜のシャキシャキとした食感が楽しい、カラフルな卵焼きです。濃い味つけにならないよう、ケチャップとコンソメは控えめに。小さめに切ってあげると食べやすいですよ。
ちくわチーズコロッケ
材料
- 1ちくわは2cmの輪切りにし、ベビーチーズを適当な大きさに切って、穴に差し込む
- 21に薄く小麦粉をはたき、溶き卵をくぐらせ、まわりにパン粉をつける
- 3フライパンを熱したら多めに油をひき、2の表面がきつね色になるまで焼く
外はサクサク、中はふわふわ。2つの食感が楽しめて、大人も子どももおいしく食べられるお弁当レシピです。卵焼きを作るときに、ちくわチーズコロッケ分の卵も溶いておくと時短になりますよ。
鮭バーグ
材料
- 1すべての材料をビニール袋に入れて、よくもむ
- 21を食べやすい大きさに成形し、熱したフライパンに油を引いて両面を焼く
鮭フレークの塩味だけで十分おいしい、ヘルシーなはんぺんのハンバーグ。2歳の子でも噛みやすいやわらかさです。ほんのり焼き目をつけるのが、おいしそうに見えるコツですよ。
ブロッコリーの粉チーズあえ
材料
- 1小房に分けたブロッコリーを耐熱ボウルに入れ、ラップをかけて電子レンジで1分30秒ほど加熱する。
- 21の粗熱が取れたら、粉チーズとあえる。
火を使わずに用意できて、お弁当に彩りを加えてくれるメニューです。ブロッコリーの味が苦手な子や、チーズがあまり好きでない子には、マヨネーズあえがおすすめですよ。
簡単スイートポテト
材料
- 1さつまいもは皮をむいて適当な大きさに切り、やわらかくゆでてマッシュする
- 21が熱いうちにAを加え、よく混ぜ合わせる
- 32の粗熱が取れたら、ラップに包んで、一口大に丸める
デザートとしても食べられるスイートポテト。サイズが大きすぎると喉につまってしまうこともあるため、ビー玉ぐらいの大きさに丸めましょう。お芋の甘さが十分であれば、砂糖はなくてもOKです。
2歳児にお弁当を作るときの注意点は?
2歳頃の子どものお弁当を作るときには、下記の注意点やコツを参考にしてくださいね。
食べやすい形や大きさに
スプーンやフォークを使って自分で食べる練習ができるよう、子どもが食べやすい形や大きさのおかずを入れてあげましょう。のり巻きやロールサンドは、手づかみでOK。お弁当を通して、「自分でどんどん食べられる」という自信を子どもにつけさせてあげることも大切です。
食物繊維・水分が不足しないように
しっかりとろみをつけていた離乳食と違い、2歳児の幼児食は水分が少なめになります。便秘にならないように、いも類や野菜類など、食物繊維を摂れるおかずをお弁当に入れるよう心がけましょう。
また、保育園やピクニックに行くときには、水筒を持たせて水分をとらせてあげてくださいね。
お弁当を楽しめる工夫を
保育園や一時保育に通う子どもは、ママと離れて食べるお弁当の時間がちょっぴり心細いこともあるかもしれません。子どもが好きなキャラクターやデザインのお弁当箱にしたり、おかずにのりで顔をつけてあげたりと、見た目でワクワクできる工夫をしてあげましょう。
小さなピックは2歳の子どもにはまだ危ないため、ママと離れてお弁当を食べるときは使用を避けてくださいね。
2歳児にお弁当で食べる楽しさを伝えよう
離乳食を完全に卒業した2歳児のお弁当作りは、子どもや大人向けのお弁当とほぼ同じなので、1歳の頃よりは楽になるはずです。そうは言っても、まだ消化器官が発達しきっていない時期なので、お弁当のおかずの味つけや大きさに気をつけて、食べやすいように工夫してあげましょう。
手づかみで食べたがったり、スプーンやフォークを使いたがったりと、食事のときにも自己主張が激しくなる時期かもしれませんが、こういう時期こそ食べることに興味を持たせるチャンスです。
いろいろな味や食感、色を楽しめるおかずをお弁当に入れて、「食事は楽しくておいしいな」と思ってもらえたらうれしいですね。