子供が1歳になると、伝い歩きも少しずつ安定し、0歳の頃とは行動が変わってきます。おもちゃを投げたりテーブルに登り出したりすることもありますが、色々できるようになって初めは感心することが多いかもしれませんね。その反面「食事をするテーブルに登らないようにするのは、どう教えればいいの?」など、しつけも気になり出す頃。今回は、そんな1歳~1歳半児のしつけのポイントやコツ、注意点をご紹介します。
1歳~1歳半児にはどんな特徴があるの?
1歳~1歳半児の子供は、0歳の頃に比べて色々なことができるようになってきます。個人差もありますが、1歳頃には意味のある言葉を1つか2つしゃべるようになり、1歳半頃には3~10個、早い子は2つの言葉をつなげてしゃべる子もいます。
伝い歩きもはじまり、1歳半までに歩きはじめる子供もいて、運動量も増えてきます。それに伴って行動範囲も広がり、今まで入れなかった場所で子供がいたずらをしていて驚くママやパパもいるようです。
また、興味を感じるとすぐに立ち止ったり、親の反応を楽しむようにコップから水やお茶をこぼしてみたり、やんちゃな面も多くなります。まわりの大人とママやパパとの違いがはっきりと分かってくるので、人見知りをする子供や、ママやパパに甘えたがって離れない子供もいるようです。
1歳~1歳半児のしつけのポイントは?
1歳~1歳半児のしつけをするときは、子供がまだ言葉を理解しきれない相手だということをしっかりと意識しましょう。親の言葉をわかっていても、その背景まで読み取ることはできていません。
また、しつけをするときは、以下のポイントを意識して行ってみましょう。
何度も繰り返す・毎日繰り返す
強い口調で怒ったからといって、いうことを聞くわけではありません。1歳~1歳半児には、冷静に何度も繰り返していい聞かせることが大切です。
いい聞かせる内容は、日によって変えないようにしましょう。「昨日はよかったのに、今日はダメ」となると、子供が混乱してしまいます。
わからなくても説明をしてあげる
してはいけないことを説明しても、1歳〜1歳半の子供はすぐに理解することや、行動に移すことはできません。しかし、それでもしっかりとダメなことの理由を説明してあげましょう。
親が真剣に説明することで、何か意味があるということに気づきはじめますよ。
ダメとわかっているようなら受け流す
いけないとわかっていても、親の反応を見て楽しんでいるときもあります。ある程度付き合ってあげることも大切ですが、食事を投げることや、食事中の食べ歩きなど、注意するたびにエスカレートしていくようであれば、一旦食事を切り上げてしまいましょう。
その代わり、ご飯が食べたくてちゃんと座ることができたら、たっぷり褒めてあげることが大切です。
1歳~1歳半児のしつけの注意点は?
1歳~1歳半児のしつけは、ママやパパにとって試練の一つです。親も人間なので、体調や気分によってはイライラしてしまうこともあるでしょう。そういうときは、一呼吸おいて、お茶を飲んだり、音楽をかけたりして、気分を変えてみるのもいいですね。
イライラしてしまったとしても、以下の注意点だけは意識してみましょう。
やみくもに怒鳴らない
子供を注意するとき、説明をしないで怒鳴っても意味はありません。なぜ怖い顔をするのか、なぜ急に大きな声を出すのか1歳〜1歳半の子供には理解できないため、子供にとっては恐怖しか残りません。
怒鳴ってもまた同じことを子供が繰り返してしまい、むしろママやパパの悩みや不安が増してしまうかもしれませんよ。
感情的になっても決して叩かない
例え感情的になってしまったとしても、決して叩かないようにしましょう。1歳〜1歳半の子供には、いけないことをしたから叩かれた、という一連の流れとしては記憶されないことが多いからです。
いけないことをすると叩かれるという一連の流れがわかる年齢になっても、叩くという行為は子供に恐怖心しか与えません。親子の信頼関係にも影響が出る可能性があるため、気をつけましょう。
1歳~1歳半児のしつけは長い目で見ましょう
1歳~1歳半の子供のしつけで大切なのは、まずは、子供が何かできるようになったことを喜ぶこと。はじめてできたことを頭ごなしに注意されてしまうと、意欲を喪失してしまいます。
子供の成長を喜びながら、少しずつ、そして根気よく、いいことと悪いことを教えてあげましょう。子供は成長が早く、理解する力もたくさん持っています。注意し続けることで、いつの日か急にママやパパの言っていることを理解するようになってくれるはずですよ。