新型コロナワクチンの無料接種が、2024年3月31日で終了します(※1)。今後の接種はどうなるのか、今接種する必要があるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回は、生後6ヶ月〜5歳未満の子どもへの新型コロナワクチン接種に関する情報をお伝えします。
3月末で新型コロナワクチンの無料接種が終了
新型コロナワクチンはこれまで全額公費による接種が可能でしたが、2024年4月以降は任意接種になり原則有料となります(※1)。
初回接種の場合、
● ファイザー社のワクチン:
3回で1セット(生後6ヶ月~4歳)
● モデルナ社のワクチン:
2回で1セット(生後6ヶ月~5歳)
となり、3月31日までに1セットの接種が完了できない場合は、残りの接種は自己負担となります(※1)。
自己負担額は未定とされていますが、現時点では7,000円程と予想されています(※2)。
生後6ヶ月〜5歳未満の子どもへの
コロナワクチン接種は推奨されているの?

コロナワクチンは生後6ヶ月から接種が可能です(※1)。
新型コロナウイルスに対する対応は緩和されてはいますが、感染によるリスクは変わらないことから、日本小児科学会は生後6ヶ月以降の乳児・小児への接種を「推奨する」と発表しています(※3,4)。
ワクチンを3回接種すると73.2%に発症予防効果があり、重症化リスクを抑える効果の報告もあります(※5)。義務ではありませんが、生後6ヶ月を過ぎたら接種を検討してみてくださいね。
気になる副反応は?
生後6ヶ月〜5歳未満の子どもへの新型コロナワクチン接種後は、主に以下のような副反応が出る可能性があります(※1)。
● 接種部位の痛み
● 疲労
● 発熱
● 頭痛
この他、自分で症状を訴えることができない生後6ヶ月〜1歳頃の子どもでは、機嫌が悪い、食欲が減る、眠たくなるなどの副反応も確認されています。
ただ、これらの症状のほとんどは軽度または中等度で回復していくことから、安全性に重大な懸念は認められないとされています。
もしワクチン接種後に副反応が疑われる症状が出た場合は、都道府県の窓口やかかりつけ医に相談しましょう。
生後6ヶ月〜5歳未満の子どもへの
コロナワクチン接種における注意点

日本小児科学会および厚生労働省は、生後6ヶ月〜5歳未満の子どもが新型コロナワクチンを接種する際は、以下のことに注意するよう呼びかけています(※1)。
● ワクチン接種を受けた日は激しい運動は控え、接種部分を強くこすらないこと
● ワクチン接種後も手洗いや手指の消毒など、基本的な感染対策を継続すること
● ワクチン接種の有無によって、差別やいじめなどが起こらないよう配慮すること
また、新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種は可能ですが、それ以外のワクチンは同時接種ができず、2週間以上間隔をあけなければいけない点にも留意してくださいね。
接種を検討している場合の予約は早めに
3月末はワクチン接種を希望する人が増え、医療機関が混み合うことも予想されます。
ワクチンの予約については、厚生労働省の「新型コロナワクチンQ&A」や各自治体のサイトを参考にしてくださいね。